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90歳だから老女と言って差し支えないのでは…。(若くして戦死した主人の兄の奥さんである。)
高知から息子(甥)とともに一昨日訪ねてきてくれた。(私より小柄だが矍鑠としている)
何年か前一人で来たが今回は息子に連れられて…。
ところが彼女はそれが不満らしい。 「飛行機の時間も調べ 切符も買ってくれて連れてきてくれても ナアーンチャ旅行の気分がセン!」 と我々にぼやく。
彼女はあの戦争のさなか嫁いできて 息子を産んで 間もなく戦地へ旦那を送り出してそれっきり…。終戦後 故郷高知で洋裁店を開き一人で息子を育て生きてきた。
そして平和になってから 生き残って帰ってきた戦友たちとともに ミャンマー(かってのビルマ)のジャングルまで 夫の最後の地を訪ねて見に行ったという 気丈な人である。
彼女はまた仕事柄おしゃれである。恩師(お茶の先生)の形見の着物だったという小紋の上着に(もちろん自分で仕立てて…写真) 自分で編んだというピンクのセーター(複雑な模様の)を着ていた。
土産に写真のマフラーを何本も持って。
彼女もずうっと以前から写真もやっている。もちろんフィルムの一眼レフをいつも手にしていた。今でもやっているとか…。
ところがである。「こないだ撮影会行こうと思って申し込んどいたら 息子が勝手に断っチュー(断った)」 と不満げに云う。
甥に尋ねると 「皆に迷惑をかけているのに 一つも気が付いておらんのだ」 そうな。
分かる! 私も撮影会に行って一番のろい。迷惑では…と思いつつそれでも行きたい!。
やがて私も同じことが…少し寂しくなる。
でもまだ彼女の年まで10年はある。 この義兄嫁を目標に 今日も頑張ろう。