やちまた道

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バリバリの完璧主義で、ちょっと切れキャラで有名な女性インテリアコーディネーターが叫んでいる。

「私がたのんだ、赤い椅子がない!」

下請けの業者さんが、おろおろしながら言う。

「ですから、こちらの椅子なんですが。」「何言ってんのよ、これは茶色の椅子でしょ。私が言ってるのは、赤い椅子。深紅の燃えるような赤い椅子よ。」

みんなあきれ顔で見ている。どう見ても赤い椅子だ。ただ、インテリアコーディネーターの「満足のいく赤」ではないようだ。今からだと、新しい椅子を持ち込むのはオープンに間に合わない。で、機転を利かせた女性スタッフが、赤い布を何種類か買ってきた。満足のいく赤を選ばせて椅子にかける。女性インテリアコーディネーターの怒りがおさまり、この場は一件落着となった。


やちまた道、すべての不幸の奥に「ない」という感覚があると思う。

赤い椅子が「ない」。毛が「ない」。貯金が「ない」。夢も希望も「ない」。丈夫な肝臓が「ない」。彼氏が「いない」。子どもが「いない」。今日着ていく服が「ない」。…


みんなそれぞれ満足いかない「ない」に悩んでいる。

じゃあ、どうするか。道はいくつかある。「諦める」。あるいは、「絶対に探し出す」。




やちまた道、モデルルームでの教訓から次の提言をしたい。

「代わり」を探すこと。

求めている「満足の本質」を見極めて「代替」を探すこと。

「ない」ものを「カバー」できるものを探すこと。

これが、新しい処世術だ。

安易な対処法のように思えるが、意外と人間が生きるとは、不断の「ない」に対して、智慧を絞って、努力して、自分だけが満足できる「りっぱな代替物」を探すことのような気がする。


なぜなら、人間誰しもなんかかんか「不具者」なのだから…。





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最終更新日  2008年03月25日 10時00分36秒
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