そだて たっちゃん!

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2010年04月19日
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カテゴリ: 読書

赤ひげ診療譚

主人公の登が、長崎で医学を学んで江戸に戻ったら、御目見医師になるはずだったのに、なぜか薄汚い小石川診療所で赤ひげの元で働くことになり最初は落胆するが、次第に赤ひげの人間に惹かれ、地道で徒労を重ねるだけの診療を生き生きとこなすようになっていく、登の成長物語。

物語の中では、たくさんの貧しい人たちがでてきて、なんとも淡々と死んでいく。
この貧しさや無知な人々の姿は、
今の日本ではちょっと見かけることがないけど、
ほんの少し前の日本では割と当たり前の情景だったのだろうなあ。
このリアルさは、きっと作者がリアルに見ていたからこそ書けたんではないかしら。

そして、それに対する赤ひげの怒りも、作者自身のものなのでは。
山本周五郎、いい人だ。(と勝手に想像して勝手に感動)

赤ひげに対して、登は世間知らずの若者で、

次第に色々学んでいくのだけど、
この登の目線の位置が私にとってもちょうどよく、
この時代の貧しさやその中で生きていく人々の悲哀を教えてくれる。

読み終わって、いい本だと思いました。

読みやすいし、とてもお奨めです。





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最終更新日  2010年04月19日 23時30分15秒
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