そだて たっちゃん!

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2010年04月23日
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カテゴリ: 読書

Trip trap

Trip trap 金原ひとみ
まあ、面白くないことはないんだけど、
日記?私小説?という感じの本でした。
この前に読んだ赤ひげ診療譚がとても上質のすばらしい小説だっただけに、
その落差が、というか。
まあ、ジャンルが全然違うといえば違うのだけど、
うーん。

<ちょっとねたバレなので、以下は読みたい人は読まないでくださいね。>

時間軸に沿った短編のエピソードが数編という構成で、


マユはどうしてこんなに不安定で怒りに満ちていて自分勝手なのか、どうしてこんなに自立しないと決意しているのか、どうも自分と違いすぎて感情移入できないんだよねえ。
はっきりきっぱり自立しないと決意することをどう感じているのか、分からない。理解できないというか、うんざりするというか。
私自身、別段自立した女性ではないし、怒りだって感じるけど、マユの怒りは、非常に利己的で、怒られたほうにとっては明らかに不条理だ。

不安定なマユがそのまま日記を書いたかのような、感情をそのまま表出させたような文体。かきなぐった文字の羅列というような文章で、それはそれなりに勢いで読んでしまうのだけど。小説というには、うーむ。どうなのかなあ。

子育ての中で「オンナ」から「ハハ」になっていく件はまだ納得できないこともないのだが、タバコはやめても授乳中にお酒を飲むのはどうかなあとか、気になってしまって、何だか読んでて登場人物の娘のゆくすえを心配してしまうよ(笑)。

と、小説への感想とは別に、金原ひとみはきっとリアルに出産、子育てしたんだろうなあ。
赤ちゃんへの気持ちの抱き方とか、出産しないとナカナカこうリアルには描けないだろう。
同意できない部分もあるけど、ある部分、同意できる部分もある。
生まれたばかりの赤ちゃんはがなかなか「いとしのわが子」なんて感じにならなくて、むしろ客観的に「赤ん坊」って感じの描写になっていて、このアタリはとってもよく分かるなあ、なんて思って読みました。





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最終更新日  2010年04月24日 02時25分36秒
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