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アモキサン



【働き】

気分が晴れずに落ち込んだり、悲観的になったり、やる気がでない、集中できない、眠れない・・そんなこじれた心の症状を改善し、気持ちが前向きになるのを助けます。また、不安や緊張した気分をほぐして、気持ちを楽にします。
うつ病のほか、パニック障害、過食症などいろいろな心の不具合に応用されます。片頭痛や神経痛の治療に使われることもあるかもしれません。


【薬理】

脳内の神経伝達物質であるノルアドレナリンやセロトニンの量を増やし、神経の働きをよくします。ノルアドレナリンの増加は「意欲」を高め、セロトニンの増加は不安感をやわらげ「気分」を楽にするといわれます。
特徴 第二世代の三環系抗うつ薬です。抗コリン作用などによる副作用が軽減されています。また、効果の発現が早いほうです。


【診察で】

持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。病気によっては症状を悪化させるおそれがあります。
飲み合わせの悪い薬があります。2週間前から今現在までに飲んでいた薬を、医師に報告しておいてください。
服用後の注意事項や副作用について、ご本人、できたらご家族も含め、事前によく説明を受けておきましょう。


【注意する人】

緑内障のある人は禁止されています。眼圧が上昇し、病状が悪化するおそれがあるためです。前立腺肥大症や心臓病、てんかん、低血圧のある人も慎重に用いるようにします。また、高齢の人は副作用がでやすいので、少量から開始するなど服用量に十分注意します。

若い人に用いる場合は、治療上の不利益についても考慮する必要があります。症状によっては処方を控えなければなりません。複数の抗うつ薬の臨床試験を分析したところ、24歳以下では かえって悪い衝動を引き起こすおそれがあるとの報告があるためです。


適さないケース..緑内障、心筋梗塞の回復初期、尿閉のある人。
注意が必要なケース..尿の出にくい人(前立腺肥大症)、心臓病、てんかん、低血圧、腸に閉塞や通過障害のある人、ひどい便秘、躁うつ病、統合失調症、高齢、24歳以下、いのちを絶ちたいという思いのある人など。


【飲み合わせ・食べ合わせ】

パーキンソン病の治療に用いる塩酸セレギリン(エフピー)との併用は禁止されています。両方の作用がだぶり、重い副作用を起こすおそれがあるためです。そのほかにも飲み合わせに注意する薬がたくさんあります。服用中の薬は医師に報告しておいてください。


飲み合わせの悪い薬..セレギリン(エフピー)
飲酒は控えてください。めまいや眠気などの副作用がでやすくなります。


【使用にあたり】

服用量は個人差が大きいです。ふつう、少量より開始し、よい効果のでる量まで徐々に増やしていきます。よく効いてくるまでに、2~3週間以上かかるかもしれません。
飲み始めや増量時に、かえって気分が不安定になるときは、早めに医師と相談してください。できましたら、ご家族など付き添いの方も、気分変動や不穏な行動に注意するなど、服用後の様子を見守るようにしましょう。
急に飲むのを中止すると反動で症状が悪化したり、体の具合が悪くなることがあります。中止する際は、医師の判断で徐々に減量しなければなりません。
うつ病では、症状がよくなってからも、しばらく少量を続けることが多いです。いわゆる「揺りもどし」による再発を防ぐためです。症状や環境にもよりますが、半年~2年くらいは続けることになると思います。再発を繰り返しているときは、更に長期の服用となります。指示された期間、続けるようにしてください。


【食生活】

眠気やめまいを起こすことがあります。車の運転、危険な仕事、高所での作業には十分注意してください。
急に立ち上がると、強い立ちくらみを起こすかもしれません。急な動きはしないで、ゆっくり動作するようにしましょう。とくに飲み始めに注意してください。
口が乾いて不快なときは、冷たい水で口をすすいだり、小さな氷を口に含むとよいでしょう。
まずは、がんばらないで休養することが第一です。脳の疲れがとれてくれば、自然に治ってきます。
抗うつ薬は、症状の回復を早めますが、うつ病の原因そのものは治せません。落ち着いてきたら、生活や職場の環境調整、さらに認知療法などを合わせておこなうとよいでしょう。今はつらいかもしれませんが、あせらずに、ゆっくりと治療なさってください。


効能 うつ病・うつ状態。

用法 アモキサピンとして、1日25~75mgを1~数回に分割経口服用する。効果不十分と判断される場合には1日量150mg、症状が特に重篤な場合には1日300mgまで増量することもある。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。

副作用 三環系抗うつ薬としては、副作用が少ないほうです。おもなものは、口の渇き、眠気、めまい、立ちくらみ、便秘などです。これらは軽ければそれほど心配いりませんが、ひどいときは早めに受診してください。ほかに、手のふるえ、かすみ目、尿が出にくい、動悸などもみられます。

もし、普通でない不安感や焦燥感、イライラ落ち着かない、気持ちの高ぶり、悪い衝動にかられるなど、精神的な変調が気になるときは、医師と連絡をとり指示をあおいでください。このような気分障害は、とくに飲み始めや薬の量を増やしたときに現れやすいものです。

重い副作用は頻度的にほとんどありませんが、悪性症候群や麻痺性イレウス、重い不整脈などに念のため注意が必要です。下記のような初期症状をふまえ、なにか普段と違う「おかしいな」と感じたら、すぐ医師に連絡してください。


【重い副作用】

..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
悪性症候群(Syndrome malin)..急激な体温上昇、筋肉のこわばり、体の硬直、発汗、ふるえ、意識がはっきりしない。
重い血液成分の異常..発熱、喉の痛み、だるい、皮下出血(血豆・青あざ)や歯肉出血など出血傾向。
麻痺性イレウス..食欲不振、激しい腹痛、吐き気、吐く、ひどい便秘、お腹がふくれる。
幻覚、せん妄、錯乱、けいれん..現実でない人や物が見えたり声が聞こえる、混乱、興奮、取り乱す、けいれん
遅発性ジスキネジア..頻回なまばたき、口の周辺がピクピクけいれん、口をすぼめる、口をモグモグさせる、舌のふるえ。
抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)..だるい、のどが渇く、頭痛、吐き気、けいれん、意識もうろう、気を失う。


【その他】

口の渇き、吐き気、食欲不振、便秘
眠気、けん怠感、めまい、ふらつき、立ちくらみ
目のまぶしさ・かすみ、尿が出にくい
低血圧、動悸、頻脈、不整脈
手のふるえ、動作がにぶる
発疹、顔や舌のむくみ

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