十六夜日記

十六夜日記

2011.03.22
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カテゴリ: 読書


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一緒に暮らそう、一生に一度の気持ちでそう誓い合った翌日、惨劇が襲った。

日本中を悲しみで震撼させたバス転落事故に巻き込まれた男と女。...

なにがなんでも、あの人に会いたい。強い気持ちで待ちつづけた時、

信じられないような奇跡がおこる。切ない気持ちの輝き、

強い願いの果て、空と山がまじわる場所での感動の再会。



たまたま東北関東大震災の直前に読んだ本です。

昭和43年に飛騨高山で実際にあった、台風による水害被害の悲劇を舞台に、

バス転落事故で愛する人を失ったのち(葬式で知り合った不倫ではあったが・・・)

長い間その人を忘れることなく思い続けた女性が、やがて

老年になり最期、臨終の時に想い出とともに再会できるという

とても幻想的で純愛のようなロマンチックな物語です。

脳みその最終の一点まで、覚えてる、それが運命への復讐・・・。


作者、高樹のぶ子さんは、こう語っています。

「この主人公はふりかかった悲運を誰のせいにもせず、



復讐(ふくしゅう)をとげています。

今の日本人は何か事件があったとき、

人のせいにしすぎるのではないでしょうか」



味わいのある作品です。









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最終更新日  2011.03.23 02:27:08
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