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久留米美術館で開催中の「岸田劉生と椿貞雄展」を2回に分けて鑑賞する。前回は第1章、今回は2章3章を鑑賞。前回観た後、図書館で松本清張の『岸田劉生』を借りて読んだ。劉生が京都時代にお気に入りの舞子に入れあげて、借金を重ねていたというエピソードは、美術館では分からない。また祇園遊びで酒浸りとなり、でっぷり太っていた。徳山で客死した劉生のデスマスクは確かに肉付きが良かった。それにしても劉生も青木繁も天才と呼ばれている画家は、おおよそ繊細で破天荒なナルシストである。片や、天才を慕う椿も坂本繁二郎も振り回されながら、捨てきることができず、自身は画壇で成功しながらも、早世した天才の影に一生付きまとわれる運命となる。芸術家にとってこれはある意味不幸である。
2018年05月03日
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好きな作家のひとり、皆川博子。幻想小説、中世ヨーロッパ、美少年、宦官、迷宮・・・好みのキーワードが散りばめられた、絢爛豪華な歴史ファンタジー400ページを超えるが、読み始めたら止められない。U/皆川博子【1000円以上送料無料】
2018年04月03日
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この国の政治家、特に自民党議員にぜひ見てもらいたい映画。自分たちの都合のいいように文書を改ざんしたり、自分を支持しない新聞や人を「あわれですね」とか「あんな人たち」と言う総理、自分の能力のなさを棚上げして人を見下すような態度をとり、新聞を非難する大臣。そういう政権に秋波を送る新聞社にも是非見てもらいたい。今朝の朝日新聞「池上彰の新聞ななめ読み」にも、「そうだ!」と声をあげたくなるようなタイムリーな記事が載っていた。朝日が最初にスクープした財務省文書書き換え記事を受けて各社が「書き換え」から「改ざん」という言葉に移行する中で、読売が総理の「改ざんと指摘を受けてもやむを得ない」という言葉を受けてやっと「改ざん」と‘書き直す’に至ったのが「新聞社として恥ずかしくないですか」と苦言を呈していた。それにしてもメリル・ストリープとトム・ハンクス、貫禄の打打発止の演技は見もの。メリル・ストリープは年を重ねるほどにチャーミング。
2018年03月29日
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アイリーンはもういない / 原タイトル:EILEEN[本/雑誌] / オテッサ・モシュフェグ/著 岩瀬徳子/訳海外ミステリーを開くときは決まってドキドキする。日本の作品では味わえない環境や設定であったり、常軌を逸した登場人物だったり・・・本書『アイリーンはもういない』もそういう意味では、期待を裏切らない。しかし、過去に私が読んだミステリー史上最悪不幸10位以内にランクインされそうなヒロインの独白で始まるこの中編は、はっきり言って読み続けるのがかなりのストレスとなった。それでも中盤から登場するレベッカが事態を一変させるという予告に、かすかな希望を抱きつつ嫌いなものを無理やり口に入れて咀嚼させられているように、いやいや読んでいくと、やっとこさ期待の星レベッカ様の登場となる。そして以後は怒涛の展開に。一気読みとなる。
2018年03月08日
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振替休日の月曜日、久留米美術館で「コレクションing」の内覧会に行ってきた。ここ九州筑後は、青木繁を始め、坂本繁二郎、古賀春江など名だたる洋画家の出身地である。石橋美術館改め久留米市美術館となって、多くの作品が東京のブリヂストン美術館に返還された。そのため所蔵の作品は極めて少ない。市民の宝であり拠り所であった「海の幸」もブリヂストン美術館に返還された。今回の展示会「コレクションing」は、まだ作品収集が現在進行中ということでingが付いたらしい。「海の幸」に再会はできなかったが、それはまたいつか巡り合える楽しみにとっておこう。その代わり個人寄贈されたという、高島野十郎の「蝋燭」に久しぶりに出会えた。一本の蝋燭を描いたこの絵の前に立つと、静寂と荘厳、不思議な空気感に包まれる。年間パスの「みゅーず」カードを更新したので、いつでもこの絵に会いに行ける。久留米市美術館
2018年02月14日
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昨年の7月の記録的豪雨によって甚大な被害を受けた 福岡県朝倉郡東峰村に行ってきた。 通行止めとなっていた道路は開通していたが、人の気配のない民家が多く、 まだまだ復旧には時間がかかりそうだ。 あちこちにまだ雪が残っていて、久留米より3度くらいは気温が低い。 道の駅で白菜など買った後、要窯と秀山窯に立ち寄った。 要窯は数年前に買った草花の絵が素朴なピッチャーを今でも愛用している。 旦那は秀山で油滴のマグを購入した。おかみさん曰く、フランスではとても人気があるとか。 おかみさんが履いていた久留米絣のパンツ、あまり鋏を入れずに寸胴な形がかわいい。 喫茶店でランチを食べて、「いずみ温泉」でひと風呂浴びて帰って来た。
2018年02月11日
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昨日、市民劇場主催の、無名塾「肝っ玉おっ母と子供たち」を 観劇した。 作:ベルトルト・ブレヒト 演出:隆 巴 出演: 肝っ玉おっ母・・・ 仲代達也 子供たち・・・ 進藤健太郎、川村 進、山本雅子 その他・・・長森雅人、赤羽秀之 他 1600年代中期のヨーロッパの三十年戦争を背景に、幌車を曳いて戦場を転々と移動 しながら商売をする肝っ玉おっ母と子供たちの物語。 御年85歳の仲代達也がたくましくも悲哀のある主人公アンナを熱演。 昨年の「俺たちは天使じゃない」以来の仲代達也。 歌も軽やかなステップも健在である。
2018年02月09日
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なんだか急に映画を観に行きたくなった。昨日の時点では『デトロイト』が第一候補だったのだけれど、上映時間を調べてみると『スリー・ビルボード』の方が時間的に合ったのでこっちにした。『週刊朝日』の今号でも4人の評論家が揃って推す超おススメのクライム・サスペンス。時代に取り残されたようなアメリカの片田舎が舞台。壮絶な暴力はあるものの、あそこまで痛めつけられて不思議と殺人までには至らない。アメリカの陰の縮図のような鬱屈とした登場人物。でもなぜかユーモラスだったりする。メキシコ系の小男や新しい署長、ほっとできるのはなぜか白人以外の人物だ。ラストは希望を感じさせる終わり方。
2018年02月06日
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飼い犬のカイが死んだ。 奇しくもこの日はカイの誕生日だった。 16歳。犬の一生としては天寿を全うとした言える年齢である。 昨日、火葬を済ませた。 涙があふれてくる。正直自分でもこんなに涙が出るなんて驚きだ。 両親が亡くなったときは、遺族は諸般の手続きに忙殺され悲しむ暇もなかった。 それらが終わったとき、じわじわと悲しみは沸いてきたが、またぞろ日々の仕事や子育てに追われていたのが、ひとつの救いであった。今思えば。 しかし、ペットの死は人間のような煩雑さがない分だけ、悲しみがストレートに押し寄せてくる。仕事も辞め、子育ても終わり、部屋にひとりぽつねんといると、カイのいない現実がどうにも受け入れられないのだ。勝手口を開けても、そこにカイの姿はもうない。噛み跡がギザギザついた犬小屋や、食器だけでなく、カイがそこにいた気配がまだ漂っている。
2018年02月05日
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NHKBSプレミアムで放送中の『刑事フォイル』(前編)1月22日放送を録画して観ていたときのこと。フォイルが家で知り合いの女性と話しているシーン。画面右下に、異質なものがにゅーっと出てきてにゅーっと引っ込む。それはこのシーンにはそぐわない物に見える。カメラかなにか、そんなものが気づかずに映ってしまったのだろうか?なんど再生してみても、目の錯覚ではないよなあ。海外発信されているイギリスのドラマだし、こんなミスってあるのだろうか?
2017年01月27日
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『狂う人』に続き今年2冊目。吾郎のキャラクターが秀逸。ひとり笑いをするというのもおかしくて、こちらまで笑ってしまう。女好きなのに妙に憎めないキャラである。
2017年01月25日
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今朝の「アサイチ」を見て、自分のご無沙汰ブログを閉鎖しようと考えた人は少なくなかったはずだ。私もそのひとりでも今までの日記を読み返すにつれ、懐かしくなり、やはり閉鎖は無理、これを機にまた続けようと考えたひとも少なからずいたはず。私もそのひとりというわけでまたよろしくです、私。6年前のブログ初日、私は豪語していた。文学賞を取る、と。そして有言実行できたのだ。だから今回も豪語しておく。また、文学賞を取る!
2017年01月18日
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桐野夏生の新刊は必ず読む!これはもう、単なる「追っかけ」と変らないかもしれない。岩井志麻子が『ぼっけえ、きょうてい』でホラー大賞を受賞した時、「顔文一致」と自分のことを揶揄して言っていたが、桐野夏生もまさしくそう。女優でもいけそうな存在感のある風貌で、迫力がある。顔も作品も肉食系。まさに「姉御」的な作家である。桐野の作品は、いつも入れ物(本)からこぼれ出している。入れ物に納まりきれず、あふれ出しているのである。あふれ出たものをすくい取ることもこともできずに、読後はその余韻に圧倒される。ということになる。『バラカ』もそう。原発事故前からその後の近未来までが描かれる。前半、バラカはまだ赤ん坊なので、バラカを取り巻く悪い大人たちが描かれる。そのなかでも、超絶の悪が、最早悪魔と読んでもいい、川島という葬儀屋。バラカのまわりでどんどん大人たちが死んでいく中で、川島はどこまでも追いかけバラカを支配下に置こうとするが・・・この川島が、これまで日本文学には登場しなかったような悪魔を彷彿とさせる悪!最期は、ちょっとあっけなかったけど、まあ、桐野作品に名前を残す悪人だと思う。先日読んだ『ムーンナイト・ダイバー』そして『バラカ』奇しくも福島原発事故をテーマにした作品が続いた。日本の作家であれば、いつか書かなくてはいけないテーマ。震災から5年、これから次々と作品が出てくるのだろう。【楽天ブックスならいつでも送料無料】バラカ [ 桐野夏生 ]
2016年03月06日
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あの日の津波にのまれた人や物たちが、今でもひっそりと、またある時には潮流により揺れ動き移動しながら、「ここにいるよ」と信号を送っている。自分がダイバーとなり海に潜り、その光景を目の当たりにしているようなそんな錯覚を覚える。一度も海に潜ったことのない者、(読者は圧倒的に潜った経験のあるものの方が少ないと思うが)そんな者でさえ、夜の海にボートを漕ぎ出し、重いダイバーの装備をつけ、フィンをくねらしながら暗い海の底に潜っていかせる。しかしその海は、モルディブやパラオのような楽園ではなく、原発で汚染された立ち入り禁止区域の危険極まりない海の底である。ゆっくりと時間をかけて読みたいのに、展開が気になって、ページを繰る手がもどかしい。天童が書かずにはいられなかった魂の叫び、慟哭をが聞こえてくるような作品である。 ムーンナイト・ダイバー/天童荒太【後払いOK】【1000円以上送料無料】
2016年02月21日
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天童荒太の新刊「ムーンナイト・ダイバー」第1章読破「悼む人」しかり「永遠の仔」しかりこの作家が、書かずにいられないものが、湧き上がり吹き零れてくる作品。折りしも、今朝の朝日新聞に福島で農業を営む青年のインタビュー記事が載っていた。福島のお米は、チェックが厳しく、日本中どこよりも安全でおいしいのだ。そんなお米に誇りを持ちながら、外食産業などに安く買われているという現状。これから2章に向かう。 ムーンナイト・ダイバー/天童荒太【2500円以上送料無料】【送料無料選択可!】ムーンナイト・ダイバー[本/雑誌] / 天童荒太/著
2016年02月20日
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福岡市民劇場主催の「おれたちは天使じゃない」を、ももいパレスに観に行ってきた。前から4番目の席で、仲代達矢の軽妙な台詞回しとステップを堪能できた。御歳82歳とは思えない。ときどき、この台詞おかしい?と、こちらが気づくときもあるのだが、そんなことさえご愛嬌に思える、「ザ・役者」の仲代達矢!カーテンコールに応えて、何度も飛び出してくる無名塾の役者たち。縞々の囚人服の仲代が、帽子を脱いで腰を折り、客席に挨拶をすると割れんばかりの温かい拍手が鳴り止まなかった。この作品に出会ったのは、中学か高校の頃。NHKで映画版を観たのが最初だ。ハンフリーボガード主演で、ラストシーンで3人の頭の上に天使の輪ができたと思うのだがかなり遠い記憶。あの頃は番組を録画して何度も観られる時代じゃなくて、1回ぽっきり真剣勝負で観ていたものだ。あのころに観たテレビの映画は、いわゆる名画が多かったけれど、映画から学んだものって大きいと思う。
2016年02月19日
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最近嵌っている柚木麻子今度も、お得意のお嬢様系女子高出身の主人公のお話だ。それはさておき、この中に「ダーウィンの悪夢」という映画の話が出てくるのだが、私も、ずいぶん前に映画を観たときの感想をブログに書いているはず。ナイルパーチが給食の白身魚だったとは。まがまがしい銀色の巨大魚は切り身となり衣を付けて揚げれば淡白でおいしい白身魚のフライとなる。あの映画を観たあとは、しばらく白身魚のフライは食べられなかったものだ。さて、きょうは朝から雪がちらつく中、くんまあの自転車の修理に駅前の自転車屋さんに出かけた。だいぶん前からライトは点かず、反射鏡は外れ、ガタピシ言う自転車で通勤していたので、気になってしようがなかったのだ。「早く直しなさい!事故に遭っても知らないよ!」そんな言葉もくんまあには馬耳東風で、今朝は私の自転車で行かせ、私が修理に持ち込んだという次第。あれこれ見てもらって1万弱かかるということ。それでも買い替えるより安いし、なによりブリジストンのこの自転車はお店の人も「古いけどいい物」というお墨付きである。愛着もあるし、外国製の安価な自転車とは作りが違う。思えば私が子どもの頃の自転車は、今より格段大切にされていた。タイヤの空気注ぎ、油を注したり、磨いたり、自分で管理していた。今は安価な外国製品が出回って、そんな光景も少なくなった。自転車泥棒も多く、自転車が大切にされない自転車受難の時代である。2日で修理ができるということで、代車のチャリを借りて帰ってきた。 ナイルパーチの女子会/柚木麻子【2500円以上送料無料】
2016年02月16日
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6月3日 雨私の誕生日朝、友人2人から「おめでとう」メール。覚えていてくれる人がいるだけでもありがたい。そんな歳になった。【本日の予定】今から生協のトラック待ち雨が上がれば図書館午後からプールそのあとケーキ屋さんでショートケーキ人数分買うマッチャンがバースデープレゼント持参(あくまで予定)毎年、駆けつけてプレゼントしてくれるマッチャン。いつも玄関先で手渡しして「バイバイ」風のように現れ、風のように去っていくマッチャン。実はバースデー前夜祭は終了済み。今夜おとうちゃんは職場の飲み会なのでいないから。帰宅後ふたりでケーキを食べる(予定)
2015年06月03日
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春の嵐プールにも行けず、3時のおやつに久々ケーキを焼いてみた。ホットケーキミックス+たまご2個+マーガリン少々+ヨーグルト少々 いつものテキトーケーキの出来上がり ドーナツ型にマーガリンを塗っとくときれいに取り出せるはずが・・・
2015年04月05日
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マリメッコも絣も自己主張の強い生地合わせるとけんか腰になりそうなふたつの生地を両面に使ってクッションを作ってみました。
2014年05月19日
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いやいや超久しぶりのブログである。きょうから続けると、誓いながら、 毎回その繰り返し。まあ愚痴はいい・・・春からまたハンドメイド熱が出てきて、あれこれチクチクしている。特に嵌ったのがリバティ使い。できたばかりのシャツ。シャツはンアの古着のボタンダウン。シンプルな形で何か利用できるかもと捨てずに取っておいたもの。襟とカフス、ポケット、前立てを外していろんなリバティでリメイクした。意外と可愛い
2014年05月17日
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秋に植えたブロッコリーの葉っぱは、きれいさっぱりとヒヨドリの餌となった。こちらはまあ葉っぱは食べないので、ヒヨドリとシェアするのもいいかもとのんきに考えていたら、葉っぱがないと株に栄養がいかないのか、鈴生りの子株がちっとも大きくならない。ヒヨドリも餌がないと分かるとどこかに飛んでいったと見えて、それはそれで寂しい気がしていた。そこで腐り始めたみかんを半分に切って、ウッドデッキの手すりに置いてみた所、目敏くヒヨドリの登場である。室内から窓越しにバードウオッチング。警戒心が強いのだろう、きょろきょろと落ち着きなくあたりを見ながら、みかんを突き始めた。突いているというより、ジュースを飲んでいるというかんじ。長くも短くもないくちばしが微妙にカーブしていて、ついばむこともすすることもできるまさにこれは万能くちばしだ。昔の給食の先割れスプーンのようなもの。数時間後、みかんは皮を残してきれいに完食されていた。そして木の実の入った黒い糞があちこちに残されていた。これにはお父ちゃんがフン害したのである。
2013年01月18日
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大腸がんの再検査が異常なしだったことを受けて、お父ちゃんから「ワインでお祝いだ~」とメールが来たもんだから期待していたら、その日のご帰宅は21時過ぎときた。昨日、やっと遅ればせながらワインを開けた。ワインセラーに眠るボトルも残すところ後5本となった。昨日あけたのが、シャトー・ランシュ・バージュ1996年もの。ラベルはかなり痛んでいたが、大振りのワイングラスに少量入れてテイスティングすると、濃厚な味と香りが立ち上る。
2013年01月13日
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昨年11月に大腸がん検査をした。他にも市の特定検査をして、次々と異常なしの葉書が来ていたところ、ある日Å4サイズの封筒が届き、中身は大腸がんの再検査の通知であった。2回の便のうち1回に陽性の反応が出たということだ。12月に1度来医し説明を受けて、今日の運びとなる。楽観視していたわけでもないけれど、この日を迎えるとやはり覚悟はいる。年末年始の暴飲暴食が最後となるかもなどと考えながら、4キロの激太り。しかし、この3日間の検査のための食事療法で一気にダイエットできたのは嬉しいような微妙な感じだ。 8時半に受付を済ませ個室に案内された。エアコン、テレビ、トイレ付の6畳くらいの部屋。大きなソファベッドでくつろげる。看護士さんから説明を受け下剤の入った液を1.8リットルを10分おきに飲む。昨夕もろくに食べてないし、今朝はもちろん抜きであるから、この液体はオレンジ味で美味しかった。しかし、それも3杯まで。30分も経つと看護士さんに言われたようにトイレをもよおす。それを繰り返すうちに、便の形状が変化して行く。茶色から黄色、最後は透明に近い水となる。約1時間半かけてその状態になったらナースコール。看護師さんに確認してもらってOK。 お昼過ぎまで、持ってきた小川洋子の『ことり』を読みながら過ごす。 その後、不織綿の検査着をもらい着替えるのである。ハーフパンツのおしりの部分に穴が開いている。 検査室に案内され、ベッドで横向きになり肩におなかの動きを抑えると言う注射をされて、おしりの穴にゼリーを塗られて、いよいよ開始。 胃カメラを飲んだときは最初がウッときたけど、おしりは意外とすんなり挿入された。内視鏡を挿入する女医さんのほかに、こちらの体位を替える補助をする、あるいは技術者の白衣の男性、それに私の肩や背中を撫でて「苦しくないですか?」とか「深呼吸してください」などと声をかけてくれる看護師さんの3人である。見守られているのはおしりの穴ではなくて、モニターの腸内なので、不思議と恥ずかしさはない。 管がずんずんと差し込まれていく。横向きなのでモニターが確認できる。まずはきれいな腸だ。壁面に細く赤い血管が見える。乳白色のでこぼことした空洞はパイプクリーナーで洗浄したようにきれい。食べかすや便など全くなくて、鍾乳洞にもこんなのがあったような。しばらくすると仰向けように言われて右足を左膝に交差させる。腸内をぐりぐりと進んでいくのがわかる。そのうち痛いというか苦しくなって、まさに腹の壁面を内側から押さえられているような圧迫感が続く。腸が湾曲しているところだろうか。腹のなかで何かがが暴れていると言う感じ。ううっ!余りの苦しみように「大丈夫ですか?」「痛いときは言ってください」の声。しかし、このまま終了してもOKなの?こうなったら最後まで行くしかないでしょう。苦悶の表情で「大丈夫です・・・」とにかく早く終わってほしい、そう念じるだけである。先端まで終わり、「空気を入れて写真を撮るので、少し苦しいかもしれません。」と言われたが先ほどの辛さはもうない。カシャカシャとシャッターの音が聞こえてモニターにその画像が並ぶ。何か黒いようなものはもしかしてポリープ?そんな不安が横切る。 「はい終りました」するすると管があっという間に引き抜かれた。結果は、異常なし!!まずはほっとして「ありがとうございます」と言いたいのだが、唾液を押さえる注射のため、口の中ががらがらで言葉がうまく発せない。ポリープがあればその場で切除。一泊入院の準備もしてきたが、嬉しい徒労となった。帰りはお祝いに駅前の花屋さんでシンビジュームの鉢、3000円を購入。もうすぐ届く。
2013年01月10日
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9月になったとはいえ、残暑厳しい。デパートに行けば、夏物最終処分と秋物が同居している。いま買ってすぐ着るなら、断然夏物がお買い得だが、なぜか視線は秋物に・・・茶や赤系の暖色がやたらおしゃれに映る。こんなフェイクレザーのジャケットに、こんなスカーフをさりげなく巻いてこんな膝丈のスカートを合わせて、そしてベージュのベレーで決めて・・・と、妄想を膨らませながら、腹をへこませている私である
2012年09月08日
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マウスが作動しなくて、大変だ。短い文章を作るのにも、コピペするのにもうまくいかない。いつもの癖で、マウスに手が伸びるが、全く反応しないのだから頭にくる。こんなにもマウス頼みだったんだ・・・改めてマウスのすごさが分かった。こんな時に限って、新聞に投稿したくなってくるから大変だ。いま書かなきゃ、鮮度が落ちる、そんな話題だったから焦った。朝から書いていて、送信したのがさっきのこと。これで没になったら怒るよ全く!
2012年09月06日
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今朝の雷、夕立ならぬ、朝立っていうんだろうか。とにかくすごいのなんのって、この擬声音、どう表現すればいいのだろう。お隣のリスさんから電話があり、電話が不通になって温水器のお湯が出ないで困っていると。我が家はなんともありませんよ、と答えた後で、なんとエアコン1台が勝手にスイッチオンして、しかもすごい送風になっていることが判明。リモコン操作も効かず、とうとうコンセント抜いて電器屋さんに電話して来てもらった。「雷でしょうね」といわれ、やっぱり・・・明日基板を交換するとか・・・パソコン壊れてたら、こんなこともできないわけで、まったく、あの電気のパワー、どうにかお役に立つことはできないものか。
2012年09月05日
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『怪物はささやく』を読んだ。我が家の蔵書に『木の癒し』というドイツの本があるが今回、改めて埃を被ったこの本を本棚から取り出すこととなった。森や木と人間の精神的なかかわりが多い欧米では、それぞれの木に自浄作用があり癒しとなっている。星占いの星座があるように、個々の誕生日のツリーカレンダーがあるのだ。それによって自分の守護樹がわかる。ちなみに私はトネリコ。イチイは11月3日~11日である。主に北半球で生育するイチイは、日本では馴染みがないが、「神聖な木、死、そして同時に永遠の生命と結びつけられ、冥途へと続く道はイチイの並木が続いている」と言われているとある。墓場で見られることが多く、死を司る木という雰囲気がある。また葉に毒性があるので人殺しの毒にも使われたという。ちなみに『ハムレット』で王の耳に注がれる毒は、イチイからとったものらしい。つまり治癒力はないのである。『怪物はささやく』を読んだ後、イチイの木の意味を知ると、さらに興味深いものがあった。
2012年09月04日
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9月1.2日で高校の同窓会があった。貸し切りバスで温泉に1泊。何せ37年ぶりの初参加である。女の子たちのように、白髪染めも化粧もしない、加えて薄ら禿やメタボの男の子たちに、かつての面影を見つけるのは至難の業であるが、それでも間近で話すうちにだんだんかつてのやんちゃ坊主やにきび面が浮かんでくる。卒業してから37年。自分のことや家族のこと、今抱えている問題・・・なんでもないことのようににこやかに話してくれる面々。みんないい顔してる。泣いたり笑ったり、いろんなことがあったんだね。みんなみんな会えて嬉しかったよ。いまここに来られる幸せを痛感できた。本当にありがとう!また会おうね!
2012年09月03日
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最近になくがっかりした映画だった。
2012年03月03日
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庭のコニファーを行ったり来たりする鳩が2羽いたので、巣を作られたら大変と棒で突いていたら、茂みのなかにすでに鳩の赤ちゃんが1羽いた。赤ちゃんといっても親をひとまわり小型化したくらいの大きさで、かろうじて産毛を残している。まだ巣立ちはできないようで、「コツコツ」と木を突くような鳴き声を発していた。鳩自体嫌いだからだろうけど、赤ちゃんはさらに醜くて、なんだか嫌になってくる。インコ類の可愛さのかけらもない。グロテスクから言えばインコの雛もかなりのものだが、まあインコ好きの偏見だから仕方ない。街中の公園でも駅のホームでも、人のいるところに鳩がいるものだが、不思議と赤ちゃんに遭遇することはない。巣作りから産卵、巣立ちまでどこでどうやっているのか。その期間は短いのだろうか。あっという間に大きくなって成鳥と変らない大きさになるから、どれが若鳥でどれが老鳥なのかも区別が付かないのだろうか?英語でも Have you ever seen a baby pigeon?というフレーズがあるくらい、鳩の赤ちゃんは見ることが少ないらしい。黒い丸い目の baby pigeon 親の来るのを待ちわびている
2012年02月19日
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大判ハンカチに包んでいたお父ちゃんのお弁当。手で持てるようにして欲しいというリクエストに応えて巾着を作ってみた。バレンタインにチョコは要らないというので、これをプレゼント
2012年02月16日
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とんでもない悪人で、嫌なやつ。だけど魅力的な男。学生時代はもてまくって、今はエリート銀行員。絵に書いたような家族。誰からも好かれ嫌味がない。だけど悪魔のように非情なやつ。私には一生縁のない男。そいつが主人公の物語。だから嫌悪感いっぱいで読んでいた。前半、嵐の校内で女教師をレイプするシーン、後半、幼い実の妹に悪魔のように神のようにその存在を植えつけるシーン、どれも反吐が出てしまう。それでもこの極めて絵画的、映像的小説には、久しぶりに圧倒されてしまった。【送料無料選択可!】ジェントルマン (単行本・ムック) / 山田詠美/著
2012年02月03日
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ユダヤものに弱い私。本で映画でも、ユダヤものだとすぐ飛びついてしまう。もしかしたら、前世はユダヤ人?まことしやかにそう思ってしまう。誰にも言えないけど。ナチのユダヤ人狩りで、姉の機転によって納戸に隠された弟。もし閉じ込められなかったとしても、収容所であっけなく殺されてしまっていたかもしれない。遅かれ早かれ小さな命は長くはもたなかっただろう。それでも、姉は生涯重荷を背負って生きていくことになる。その重さは別人として生まれ変わって結婚しても子どもを授かっても、消えていくことはない。当時サラのように生き延びた子どもがどれほどいたのだろうか?アンネのようにかくまってもらったり、自ら脱走したり・・・それらの子どもひとりひとりに、過酷な思い出があるのだろう。子どもだから、記憶が薄れるわけでもなく、ショックが少ないわけではない。大人以上に傷つきその小さな体に背負いきれない重荷をかかえている。それを思うと私の胸は塞がれる。
2012年02月01日
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おとうちゃんが、iPad買って夢中になってる。久々の大きい買い物。新しい物好きのおとうちゃん、昔は家電でも何でも、新しいものが出るとすぐ買ってたけど、子どもが大きくなるとともに、自分の買い物は控えていた。というか、そんな余裕はなかったわけで。念願かなって手に入れたiPad、家でも職場でもいじってるようである。今朝もふとんの中に持ち込んでた。オイオイ・・・私も今度助手席のマドンナになったとき、貸してもらおう。オークションや本読んだり、楽しそう^^
2012年01月24日
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歌野晶午といえば、『葉桜の頃に君を想う』があるので、作中に桜が登場すると、少しざわっとした。登場人物の設定はよく描けていた。前半はその後の展開をわくわくしながら期待感いっぱいで一気に読む。後半ああやはりこう来たかと予想が当たって、さてどうする?だから、この偶然はないだろ、と後半突込みを入れながら半ば自棄気味に読んでいると、やはり・・・しかしラストは・・・【送料無料】春から夏、やがて冬
2011年11月26日
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ずいぶんご無沙汰してしまった。この間、全く読まなかったわけではないけど、例えば「緑の毒」(桐野夏生)「花の鎖」(湊かなえ)「不可能」(松浦寿輝)「今ファンタジーにできること」(ル・グウィン)で、ここにきてやっとブログに至る。帯にある「意外な犯人、ラストのどんでん返し」の文句ユーモア小説のような子どもの版画の表紙「ピース」というタイトルも、簡潔で記憶に残る。そんな要素にひきつけられて、手に取った人は多いと思う。秩父弁の会話が楽しくて、サクサクと読めてしまう。でも???と思う箇所も。犯人が分かるには、まだまだページ数が残っている、と思いきやそこでまたひねりがあるのだが、どうもスッキリしない終わり方である。今年も、色々ミステリー系を読んだが、今年のベストはまだ出てこない。出るのかな~
2011年11月18日
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これを観て、新たにまた「猿の惑星」を観たくなった。砂に埋もれた自由の女神を確認したくなったのだ。当時の水曜ロードショー、懐かしい吹き替え版はいまや、珠玉の名作だ。ジェネシス(創世記)まで遡っての今回の新作。「猿の惑星」ビギナーもベテランも楽しめる作品となった。 騎馬警官が出てきた時、もしやと思ったら、やはりシーザーは乗りこなしていた。後にそれが猿たちが自由に乗りこなす乗り物になるのだから。ここで馬が出てきたことには意味がある。突っ込みどころはいくつもあるけど、それらに目をつぶっても楽しめる作品だった。
2011年10月14日
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10回の連ドラを2時間の映画にするにはちょっと無理があった。やっぱり・・・そうなるんじゃないかという恐れはあったけど、やっぱりである。そう思ったのは私だけじゃなかった。エンディングテーマが流れだしたとたん、怒ったように席を立って足早に出ていく人たち。その数2、3人じゃない。ぞろぞろぞろぞろ・・・ドラマにはまった人には、正直言って、がっかりさせられる映画である。それでも、長谷川博己をまた見たいという人にはいいかもしれないけど。 だが、ため息の出るようなかっこいい鈴木行とるいが出てこない。 ベッドにくくりつけられ包帯で顔を隠した長谷川博己と、彼を看護するやけに老いを感じさせる鈴木京香のシーンばかりが続く。残念だったのが、主なキャラが主役級の2人に絞られていたこと。深キョンの出番があまりに少なすぎた点。それにドラマでは大事な役どころの出版社の社長や草笛光子の大御所作家が全く出てこなかったこと。この2人はたとえワンシーンであっても、台詞がひとことであっても、必要不可欠な存在。それらのことが、作品を妙に薄っぺらで中途半端なものにしていたことは否めない。純粋な恋愛でもなく、どろどろの不倫ものでもなく、ミステリーでもなく。 かろうじて「セカンドバージン」のいわれを告げる台詞はあるけど、このタイトルにふさわしい内容ではなかった。あえて別物として観れば、またドラマを観ずに映画から入れば、いやそれならもっとつまらない作品として捉えられたことだろう。
2011年09月28日
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マリメッコの生地を買ってエプロンを作ってみました。手ぬぐいみたいな生地で和風な感じです。リボンでタグをつけました。
2011年09月11日
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BSで「トンイ」を観ている流れで、買って読んでみた。韓流ドラマ人気にあやかってか、2件の書店で売り切れ。3件目でやっとゲット。 トンイやチャングム、イ・サンなどを観てる人には、馴染みの人物がわかりやすく説明されている。文禄・慶長の役で朝鮮半島から日本につれてこられた朝鮮人は約5万人だという。その中には少年も混じっていて、日本で一生を終えた人も。そんな知らなかった歴史があることも。【送料無料】知れば知るほど面白い朝鮮王朝の歴史と人物
2011年09月02日
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年々本を読むスピードが遅くなっている。この『下町ロケット』も、寝る前に布団の中で読んでいたのだが、睡魔に勝てず、3行止まりの日もあったりで、読み始めてからずいぶんとかかってしまった。とはいえ、後半ぐいぐいと引っ張っていく力さすがに直木賞。前半のもたつきはどこへやら、一気にゴール!そしてなにやら思いがけないじわじわとした感動が・・・ロケットの打ち上げに失敗した過去を持つ研究者が、中小企業の自社の部品を搭載したロケットをめでたく打ち上げるまでのストーリーなのだが、敵も味方もキャラが良かった。特に悪キャラが良く描けていたと思う。反抗期の娘や別れた妻の描き方が希薄だったが、まあそれ以上の職場の丁々発止がスピード感があり面白かった。【送料無料】下町ロケット
2011年08月31日
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先ほど読んだ『軽蔑』の流れで、中上健次の作品を読みたくて、新潮社の現代日本文学80巻のなかに、中上作品があったような気がして、いや、ないはずはなかろうと、探すものの、結果はなし。えっ、そんなことないだろうといぶかりながらもないものはしょうがない。そこで目に付いた、開高健の本のなかから、『裸の王様』を読む。昔、高校の教科書か国語の試験に取り上げられてた。そのなかの数行を覚えていて、一挙にタイムスリップ。「さいづち頭」もその時覚えた言葉だ。ライターを分解して、無心に遊ぶ太郎を見て、主人公は思う。新しい現実から現実へ彼らは何のためらいもなくとびうつってゆくのだ。どんな力のむだも彼らは意に介しないのだ。その言葉の意味も今ならわかる。大人の打算でむだを省き、それを子どもに押し付けて時間を短縮し、時間を有効にしたつもりでいる。しかし、実はむだにこそ、かけがえのない宝物が隠されているということ。子どもは汗をかき夢中になるものを見つける。その時間を過ごすことが後にかけがえのない財産になっているのだ。
2011年08月18日
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映画化された『軽蔑』を読む。鈴木杏のポールダンサー、高良健吾のチンピラ、二人の道行き。観に行きたかったが、近場で上映しなかったので、原作を読んだ。 朝日新聞の連載小説だったということだが、そいいえば過去に、この「軽蔑」というタイトル文字を、毎日、新聞で見ていたような気がする。一度も読まなかったけど。 映画は観ていないのに、鈴木杏と高良健吾のキャストがインプットされているので、読みながら、どうしてもこの二人が動き回るのである。 夜の東京の雑踏の中でしか暮らせない二人が、カズさんの田舎に落ち延びてきたって、水も空気も合わないのはわかりきったこと。しかし東京で共に白髪の生えるまでと、じいさんばあさん、いつまでも幸せに暮らしましたとさ、なんてあるはずもなく。所詮、道行のスタートは破滅へのゴールに繋がっていたわけである。それでも 、相思相愛の男と女は五分と五分、このフレーズは最後まで何度となく出てくる。 未来に向かって行くのではなく、今このときだけを真剣に、お互いの肉体も心もすべて飲み込んでしまいたい、そのためには死をも厭わない。そう願う若く美しい男女の壮絶な愛の物語。【送料無料】軽蔑
2011年08月18日
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沼田まほかるの作品には外れがない。今まで読んだ中ではのことだが。『痺れる』というタイトルの短編集。どれもこれもまさにシビレル、極上の短編。特に面白かったのが、『レイピスト』『沼毛虫』『テンガロンハット』『クモキリソウ』『エトワール』沼田の特徴は、関西人ならではの笑いの要素、怖いけどなんだか可笑しい、というところではないだろうか。読んでいて、人間の奥底のどろどろとした心情を描いているのに、妙に笑える人たちが登場する。正体が暴かれて、尻尾を隠して逃げていく、その様は滑稽でいて天晴れですらある。 【送料無料】痺れる
2011年07月30日
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図書館の同じ本を2度も借りるなんて珍しいことだ。『ユリゴコロ』を読んでまた読みたくなった沼田まほかる。またあのダディに会いたくなった。俗物を絵に描いたような大阪弁のダディ。これでもかって俗物振りをアピールしておきながら、徐々にその温かさに気持ちが緩んでくるヒロイン。もしも身も心もボロボロの極限状態になって、こんなダディが近くにいたらどうする?ほだされる?ほだされちゃうかも 【送料無料】九月が永遠に続けば
2011年07月21日
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沼田まほかるの待望の新作、やっと読めた。大好きな桐野夏生女史の絶賛もあり、とにかく早く読みたかった本なのに、悠長に図書館にリクエストなんかしていたものだから、なかなか順番が回って来ず、『ふがいない僕』とともに、この期に及んで書店購入し、一気読み。こんなことならすぐに買って読めばよかったものを・・・。 ユリゴコロ、その不思議な言葉がなんなのか、まずタイトルに惹きつけられる。思えば、沼田の作品はタイトルがいい。『九月が永遠に続けば』『猫鳴り』『彼女がその名を知らない鳥たち』・・・はっきり言って出だしは平凡だった。余命いくばくかの父親の家から、主人公が秘密のノートを見つける。ストーリーは、ノートの中身と、それを読む主人公の生活を平行させながら、やがてそのふたつの線は交差する。いくつも複線を張られ、ラストはどんでん返し。沼田の特徴として、ミステリーでありながらホラー要素が強い。人間の闇、そこはかとなくひたひたと忍び寄る湿地的恐怖、日本的なホラーを得意としている。それは僧侶である沼田が、常に人間の業と向き合っているからではないだろうか。沼田まほかる『ユリゴコロ』
2011年07月17日
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『ユリゴコロ』と一緒に、図書館に予約するも、なかなか順番が回って来ず、業を煮やして買い求めた。センセーショナルな内容を期待して読み始めても、それは最初の1話だけで、連作となる残りは普通である。そういう意味からいえば、これは青春小説であり、純文学である。どんな登場人物にもそれぞれの視点があり思いがある。普通の人間のさほど面白くもない、しかしきれいごとではない人生の一部分を掬い取るように著すことによって、その人物の生身の肉体をさらけ出してみせる。その痛々しさに、読み手は眉をひそめながらも、最後はそっと寄り添いたくなるような優しさを知らず知らずのうちに抱いてしまうのである。【送料無料】ふがいない僕は空を見た
2011年07月17日
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『負け犬の遠吠え』の作者、酒井順子の『金閣寺の燃やし方』。なんとも物騒なタイトルであるが、 三島由紀夫ファンを自認する筆者が、三島の最高傑作といわれる『金閣寺』と、同じく金閣放火をテーマにした水上勉の『金閣炎上』・『五番街夕霧楼』を読み比べ、さらに両作家の故郷やゆかりの地を尋ね歩いてまとめた評論である。最初、三島贔屓だった酒井は、三島と水上と対比させることによって、だんだん水上贔屓になっていく。その過程が良く伝わってくる。三島を「荒野」にたとえ、また「隠す」作家とだといっている。プライドが高く見栄っ張りな三島はオープンなようで、実は自分の系譜が兵庫の農家だったことは隠している。上昇志向の強い自分にとって都合の悪いことは「隠す」のである。派手で行動的な三島は、実はルーティンワークの銀行員的な作家だと自分でも言及していたということだが、一般的にイメージされている作家像とは違う三島をあぶりだしている。これほど三島論が出ているにもかかわらず、三島のイメージはワンパターンが多い。しかし、三島ほどわからない作家はいないという。この評論を読んで、お前ら凡人にはちょうどそれくらいでいいだろうと、こちらを上から目線で楯の会の軍服で腰に手を当てニヒルな目で見ている、あの哄笑が聞こえるようだ。酒井は、わかりやすそうで実は理解不能な三島の内面に、さっさと手を引き、逆に男前だった水上の陰のある人懐こさにだんだんと惹かれていくのである。 自分の弱さ・汚さもすべてをさらけ出し「開陳」してみせる男に、頭が良いが情にもろく、なおかつイケメン好きの女性はいわゆる「守ってあげたく」なるのだろう。まさに酒井もそのタイプ。さっさと水上に乗り換えてしまうところは「はあ?」って感じだが、まあそれもよし。でも私はやっぱり三島一筋で行く。【送料無料】金閣寺の燃やし方
2011年07月12日
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過去に死んだはずの人物が起こした殺人、幼いひとり息子を殺された母親と彼女の父親、二人のわだかまりを取り払うには、事件の解決しかなかった。 スエーデンの小さな島を舞台に、現代と過去を平行して描きながら、多様な登場人物の生き様に迫るミステリー。そして、大どんでん返しが・・・面白くて、飽きさせずに一気に読めたが 、ひとつ気になったのが、方言の訳し方。父親の話すスエーデンの地方のなまりを表現するのに、なぜか九州弁、それも福岡弁。「あん人(あの人)」「何何ば(何何を)」など。違和感を覚えた。昔の映画の吹き替えや字幕に、英語の方言を無理して関西や東北弁でしゃべらせてたことがあったけど。西部劇や「マイフェアレディ」のオードリーの台詞なんかもそうだった。 訳者のプロフィールを読むと、福岡の出身だった。なるほど・・・でも、あそこまで福岡弁にすると、なんだか変というより、せっかくの質の高いミステリーがちょっとお笑いぽくなってしまって残念だった。そう思うのは私だけ? 【送料無料】黄昏に眠る秋
2011年07月07日
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