毎年インフルエンザワクチンの接種を受けている小児は、特に喘息のある場合、接種を受けていない小児よりも入院する比率が高いことが新しい研究により示された。しかしこの予想外の結果は、ワクチンに何か不備があるためではなく、重篤な疾患のある小児に医師がワクチン接種を強く勧めるためであると思われると、研究著者である米メイヨークリニック(ミネソタ州ロチェスター)のAvni Y. Joshi博士は述べている。この知見は、サンディエゴで開催された米国胸部学会(ATS)年次集会で発表された。 別の専門家も、この知見については慎重に解釈すべきであると指摘している。米国小児科学会(AAP)感染症委員会の一員であるHank Bernstein氏は、今回の研究は不明な点が多く、勧告を変更するには十分なものとはいえないと述べている。同氏によると、現行の勧告では6カ月~18歳の小児はもれなくワクチン接種を受けることが勧められており、5歳未満の健康な小児と接触する家族や家庭外の保育者、インフルエンザによる合併症リスクの高い慢性疾患のある小児も毎年のワクチン接種が推奨されている。