彼は生前、「神も仏も、人間の脳が創った空想の産物」と言っていました。
ところが死んで無になるはずだった彼は、まだ肉体があることに驚いてしまいました。
「俺は死んだのでは、なかったのか!! なんで家族は泣いているんだ!!
生きている俺の葬式をなぜするんだ!!俺はここにいるぞ!!」
泣いても喚いてもどうにもなりません。
そのうち、同じ病院で同時刻に亡くなった、男が傍に来て言いました。
「先生。だから言ったじゃないですか。あの世は絶対にあるって。私は生前から信心深く生きていましたから、大丈夫。今から極楽浄土に行けるから嬉しいです。
あなたは、修行が足りないから、ひょっとすると地獄行きかも知れませんよ。」
「何をバカなことを!」
49日がたって、この世にいられなくなった二人は、並んで歩いていきました。 川の浅瀬を歩いて渡ると。向こう岸に
関所のようなものがあって、番人が二人を呼び止めました。
「さあ、今までの人生を振り返りなさい。」
天空には、科学者の人生がまるで大画面のハイビジョンのように映し出されます。 科学者は、恥ずかしくなってしまいました。
「私の人生は間違っていたようです。もっと謙虚であればよかった。」
すると門番は、にっこり笑って言いました。「立派な人生でしたね。
あなたは、世にはびこる、インチキ霊能者や詐欺宗教に迷わされる善良な人々を救うために科学者としての人生を選ばれ、絶対に霊界などない!!と主張されて立派にお役目を果たされました。
あなたは、この雲に乗って御帰りなさい。
魂の兄弟が、喜んで迎えてくれますよ。本当は、お葬式の時に雲を迎えに行かせるつもりでしたけど、特別に歩いて来ていただいたのです。」
科学者は、ハッと思い出したのです。「そうだ!!この世に生まれる時に約束したんだ!!そうだった。そうだった。」科学者は満面の笑みを浮かべると、一緒に来た男に言いました。「あなたにも雲が来ますように祈っています。」
次は、信心に生きた男の番です。
「私は信心深い人間です!毎日の御先祖様へのお勤めも、墓参りも欠かしたことがありません。当然、極楽浄土行きですよね!!」
ところが、天空に写る彼の人生は、妬み、嫉み、恨み、つらみ、騙し、家族をないがしろにする自分勝手な行状、そして人を泣かせる悪どい銭儲けの連続。
彼の信心とは形だけのものだったのです。
門番は言いました。「あなたの行くべきところは分かりますね?」
正体をむき出しにした男は、門番に食ってかかりました!!
「なにお!!門番風情が生意気な!! 俺は、名誉も地位も権力もある大成功した大金持ちだ!!
戒名も、これ以上は無い最高位だ!! さあ!!戒名に相応した待遇をしてもらおうか!!」
門番は、あきれて、腰の剣を、少しだけ鞘から抜きました。
その剣には、天空からまばゆい光線が射し、あっというまに、男は
その光線に打たれて、真っ逆さまに堕ちていきました。
毎日、天界の入口では、こういうことが行われているのですが、雲に乗っている、歴史上の偉人は数えるほどです。
「良心に恥じない心の人」であれば誰でも雲のお迎えが来るのですが、これがこの世の修行というものですから結構難しいのかも知れません。今日の話は、半分の法則で聴いて頂いてOKです。
名誉も地位も権力も財力も、すべてはこの世だけのもの。次元の違う世界に持っていけるものは、心だけです。 マイトレーヤー
☆ お盆も終わりました。今日の話、よくかみ締めてくださいね。
家族笑顔で、あはは、おほほと笑って過ごすこと これが最高の先祖供養なのです。
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