地獄を、お釈迦様が散策している時のことでした。
地獄に堕ちた亡者たちが、お釈迦様に向かって口々に「食べ物をくれ!」と叫ぶのです。
お釈迦様はその言葉を聞き、大皿に食べ物を山のように盛り、亡者たちの前に置き、こう言いました。
「この食べ物は、手掴かみでは決して食べられない。この箸を使って食べるように」
そんな話など、信用しない亡者たちが、お釈迦様が歩み去るのを待ちかねて、手を伸ばして掴もうとすると消えて無くなるのです。
差し出された箸は、重くて長い箸でした。亡者たちは、人を押しのけ、殴り合って、われ先に、食べ物を口に入れようとしたのです。
ところが箸は長いので、食べ物を箸の先が掴んでも、遠くてそれを口に入れることができないのです。ならば箸の下のほうを持って……と試みても、箸は突然、鉛のように重くなって、今度は満足に持つこともできず、料理を、突き刺すこともできないのです。
結局、目の前に山のような御馳走があるのに、それらを口に入れることができないのです。
人々が泣き叫んでいると、雲に乗った吉祥天様が現れて、教えてくれたのです。
「箸で食べ物を掴んだら、自分ではなく、目の前の人の口に入れてあげなさい。」
食べさせてもらった人は、もっと食べたいから、その人も箸で食べ物を掴み、自分の口ではなく、目の前の他人の口に入れることになりました。
自分ばかりが食べようとしている時には口に入らなかった食べ物が、人に食べさせることによって自分の口に入る。
これが人の道であることを知った地獄の亡者たちは、生前の人を泣かせ苦しめ、我欲に生きていた、さもしい己の心を恥入り、大粒の涙を流して反省して、吉祥天様に導かれて、極楽に迎え入れられたということです。
☆ 人を思いやることが、結局は自分に戻ってくることにつながります。縁は円を描いて自分に還ってくるのです。
☆ 完璧な人は有史以来タダの一人も地球上に生まれたことはありません。たとえ悪に染まっている人でも、今から更生して良心に恥じない生活をすればいいのです。


☆ 笑よく業を制します。お祓いよりお笑いです。 今日もあなたの良心というナビは正常に作動していますか?
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よびりん2004さんComments
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