日本語教師のヨックン。

日本語教師のヨックン。

2008年06月13日
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テーマ: 中国&台湾(3326)
カテゴリ: 日本語教師の仕事
 英語の教師として赴任していた ボブ先生夫妻

 ユーモアと真面目さに溢れた先生だった。

 外事弁には多くの学生が来て、一緒に記念写真を撮り、別れを惜しんでいた。

 別れの挨拶を終えて、車に乗り込むときのボブ先生の目には涙が光っていた。



 私は、帰国する日は、学生には明かしていない。

 大勢に見送られてというのがどうも苦手なので、

 こっそり、ひっそりと日本に帰ろうと思っている。



中国での2年目の生活だったが、1年目とはまた違った素晴らしい経験ができた。

学生本位、学生第一 ということは、自分でも徹底してきた。

 1年生たちを部屋に呼んで、毎晩、会話の練習をした。

 そうやって会話の楽しさを覚えた1年生たちは、今やどんどん行動半径を広げている。




 気軽に一人旅もできるようになった。

 思い立った時、自分で切符を買い、ホテルに飛び込んで宿を確保し、

 バスを乗り継いで、あちこちを観光する。

そんなことが当たり前にできるようになった。



冬休みは河南省内や遼寧省の学生の家を訪ね歩いた。

 学生の家族と一緒に餃子を作り、酒を飲みながら料理に舌鼓を打ち、中国語で談笑する。

 布団を並べて寝たり、ホーム・カラオケで歌を歌ったりした。

誕生日は学生の家族が祝ってくれた。

 また他の学生の家族や親戚の中で年越しをしたことも忘れられない。






 何人もの学生から 「私の家に来てください」 と誘ってもらったことで、

 あらためて、学生との距離の近さを実感できた。




学生ときっちり距離を置く日本人教師もいる。



 普段でも、学生と一緒に食事をすることに、何かの理由をつけたがる人もいる。

 そして、そういう人は、結局、学生と親しくなれないまま、中国を後にすることになる。

 人それぞれだから、私が何もいうことはないが、

 やっぱり、もったいないな、と思う。



 教師の側だけでなく、学生にとっても、

 自分の先生を家に招いて、家族と一緒に食事をしたり、談笑したり、故郷を案内したり、

 或いは、一緒に旅行をしたりすれば、きっと素敵な思い出ができることだろう。

それは学生にとって一生の財産になる。

 特に 「日本語」 という外国語を選んだ学生にとっては、

「日本人」 という外国人と親しくなって、家族に紹介することは、

 誇らしさを感じる瞬間ではないかと思う。



 何も、日中友好などと大仰なことを言うつもりはない。

学生が喜び、我々日本人が中国にもっと親しむことができれば、

 それが何よりだと思うだけだ。




 人それぞれなんだけど……。





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最終更新日  2008年06月13日 13時12分14秒
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