日本語教師のヨックン。

日本語教師のヨックン。

2010年03月05日
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テーマ: 中国&台湾(3326)
カテゴリ: 日本語教師の仕事
 こちらに着いて二日目。

 昨日と今日は、早速、学生たちが部屋に来てくれて、

 その後、近くの商店街(通称:破街)の食堂で一緒に中華料理を食べました。

 冬休みの間、日本語を話していなかったということで、

 学生たちは「日本語を忘れてしまいました」と言っていましたが、

私にとっては、まるで日本人を相手に話しているような感じでした。



 さて、こちらに着いた日のこと。

 新郷駅からタクシーに乗って大学に着いたのが、夜の10時半ごろ。



夜の10時半、その高校から多くの高校生が出てくるところで、

 往来は高校生たちでごった返し、まるで休日の新宿の歩行者天国のようでした。



 その高校生たち、何をしていたかというと、 「自習」 です。

授業がない、冬の夜も、中国の高校生たちは教室で自習をしているのです。

 夜だけではありません。

 朝は7時から、自習をしています。

朝から夜まで勉強漬け……これが中国の高校生の姿です。



 以前、学生の故郷に行った時、その学生が通った高校を訪ねました。

 朝の7時には、もう授業が始まっていました。

 学生たちは朝の6時には教室に入って、自習をしているそうです。



 中国は競争社会です。

 大学に入るために必死で勉強し、

 大学に入った後は、英語試験、日本語能力試験、コンピューター試験など、

 次から次へと試験を受け、その試験に合格するために、

 勉強、勉強、勉強という毎日です。





しかし、競争を勝ち抜く逞しさや、目標に向かって努力を続ける忍耐力などは、

 日本の今の高校生たちとは比べ物にはならないと思います。

 特筆されるのは、そういう勉強漬けの環境にありながら、

 大半の学生たちは屈託がなく、無邪気な明るさを持っているということです。



 そんな中国で教鞭を取る日本人教師として、

 学生たちのために何ができるかをもう一度、自問自答しながら、

 授業をしなければと気持ちを引き締めているところです。



 最後に嬉しいニュースがありました。

 去年の12月に行なわれた「日本語能力1級試験」で、

 去年、一昨年と2年間にわたって私が担当した学生たちが、

過去、数年を遥かにしのぐ高い合格率をたたき出したということです。



 自分が教えた学生たちを見ながら、自信は持っていましたが、

 実際に結果を聞くと、私がどれだけの役割を果たしたかわかりませんが、

 やはり嬉しいものです。



 ただ、学生たちの、この結果によって、

 担当教師の待遇が上がるということは、まったくありませんが。。。





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最終更新日  2010年03月05日 19時56分09秒
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