日本語教師のヨックン。

日本語教師のヨックン。

2010年04月14日
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テーマ: 中国&台湾(3326)
カテゴリ: 日本語教師の仕事
 前回の続きです。

 もやもやした気分のままいても仕様がないので、

 他の日本人の先生の部屋を訪ねて、お互いの気持ちを話し合いました。



 私の立場は、下級生たちのやる気を尊重したい。

 先輩と同じステージでスピーチをして、経験を積み、足らないところを知って、

 今後の成長に繋げてもらいたい。

 下級生でも、普段から会話に親しんでいる学生は、上級生より上手な者がいる。





 他の先生は、「スピーチ・コンテスト」は学校の代表者を選ぶ場である。

 だから代表者になるに相応しい学生が参加べきだ。

 1年生や2年生は、授業中にコンテストをやればいい。

 1年生や2年生が大勢参加すると、コンテストの時間が長くなり、負担になる。

 こういう内容でした。



 そこで、次年度からは次のような方法を模索してもいいではないか、となりました。

 予選は学年を問わず参加してもいいが、その予選は日本人教師は審査をせず、

 予選を通過した学生による決勝大会のみ、日本人教師が審査をする。

 或いは、コンテストの前に自主審査をして、コンテストの参加者の人数を絞る。

 3年生はシード参加として、1年生と2年生に予選を課す。



 他の先生のおっしゃっていることは、私もよく理解できます。



 だいたい上に上げた方式が現実的になってくると思います。



 私は3年生だから上手だ、2年生は下手だという固定観念はなくて、

 話をたくさんした学生は上手になると思っています。

 勿論、語彙や文法は学年が上がれば豊富になりますし、





 しかし、コンテストに参加するかしないかということではなく、

 1年生の時から日本人とたくさん話す習慣をつけなければ、

 会話に親しむことは難しく、

 日本人と話すことや、人前で話すことに怖さや緊張を感じてしまいますし、

 単語や発音を直してもらい、それを覚えて上達するという機会もありません。

 そうなると、3年生になっても4年生になっても、

 会話が上手になることはないでしょう。



 下級生を担当する日本人教師に課せられた役割は、そういう点でも大きいと思います。






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最終更新日  2010年04月14日 10時31分13秒
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Re:改善するために。。(04/14)  
お疲れ様です。
ほかの先生たちの考え方が決して間違っているわけではないのだとは思いますが・・・、前回の記事のようなひどい言葉を本当に生徒に向かって言ったのですか?
だとしたら、教師として以前に、人として・・・
ブログ拝見する限りでは、それも今に始まったことでもなさそうですよね・・・^^;

コンテスト自体は、部門分けするとか、事前審査を設けるとか、改善はきっといいことだと思います。

ヨックンさんの「生徒のための教育」を追求する姿にはいつも襟を正されます。
だいぶ日本語教師から離れてしまったんですが(笑)いつか戻りたい!という原動力にもなっています。
いつも応援しております! (2010年04月14日 10時57分09秒)

■言葉。。  
●てぃーかっぱさん
>お疲れ様です。
>ほかの先生たちの考え方が決して間違っているわけではないのだとは思いますが・・・、前回の記事のようなひどい言葉を本当に生徒に向かって言ったのですか?
>だとしたら、教師として以前に、人として・・・
>ブログ拝見する限りでは、それも今に始まったことでもなさそうですよね・・・^^;

>コンテスト自体は、部門分けするとか、事前審査を設けるとか、改善はきっといいことだと思います。

>ヨックンさんの「生徒のための教育」を追求する姿にはいつも襟を正されます。
>だいぶ日本語教師から離れてしまったんですが(笑)いつか戻りたい!という原動力にもなっています。
>いつも応援しております!
-----


「時間の無駄」「下手」という言葉は、実は学生に対して直接言ったのではなく、今年の先生が私に対して言った言葉です。

去年のある先生は、直接言いました。

優秀な学生を伸ばそうという考え方と、底辺を拡大してその中から優秀な学生を育てようという考え方の違いだと思います。

……いろいろな理由があって、詳しく書けませんが、察してください。

応援は励みになります。

ありがとうございます。。 (2010年04月14日 17時33分36秒)

Re:改善するために。。(04/14)  
雨好き(AMEZUKI) さん
お久しぶりです。

教師の仕事はかなり忙しいもの。また、各自の生活もあります。なので他の先生の意見も決してわからなくもありません。

ただ、私はヨックン先生の考え方に賛成です!
学生の立場でものを考えるのが教師だと思います。
学生にできる限りのことはしてさしあげたいですよね。



(2010年04月15日 23時33分56秒)

■実績か肩書きか。。  
●雨好き(AMEZUKI)さん
>お久しぶりです。

>教師の仕事はかなり忙しいもの。また、各自の生活もあります。なので他の先生の意見も決してわからなくもありません。

>ただ、私はヨックン先生の考え方に賛成です!
>学生の立場でものを考えるのが教師だと思います。
>学生にできる限りのことはしてさしあげたいですよね。
-----


日本で日本の高校生に教えることと、中国人たちに日本語を教えることでは、基本的にまったく違うことだと思っています。

40年間も教師を務めてきた人が、日本で教師経験がまったくない私を見る目は、やはり異人を見るような感じがあるように思えてなりません。

わたしのひがみ根性のせいかもしれませんが、いつも何か違和感を感じてしまいます。

学生たちは私を支持してくれているので、それだけが心の拠り所です。。 (2010年04月16日 01時02分38秒)

選択肢  
manmaru2897  さん
そうですね。
いろいろな選択肢がありますからね。
やってみて、一番良いと思うのが、最善の方法だと思います。
試行錯誤しながらやって行く。
まあ、いろいろなぶつかり合いがあると思いますが、ヨックンらしいやり方でやってみて下さい。
生徒の事を一番に考えている先生のやり方が、私は一番だと思います。 (2010年04月16日 11時05分10秒)

■ぶつかりあい。。  
●manmaru2897さん
>そうですね。
>いろいろな選択肢がありますからね。
>やってみて、一番良いと思うのが、最善の方法だと思います。
>試行錯誤しながらやって行く。
>まあ、いろいろなぶつかり合いがあると思いますが、ヨックンらしいやり方でやってみて下さい。
>生徒の事を一番に考えている先生のやり方が、私は一番だと思います。
-----


ぶつかりあいに、なんだか疲れてしまったという感じもあります。

プライドや妬み、教師中心主義など、いろいろあって。。。 (2010年04月16日 15時34分48秒)

う~ん・・・。(1)  
@@@ さん
スピーチコンテストは日本語学科が主催すべき行事で、日本語学科長が中心となって企画、運営される行事でもあります。学科が存続する限り、恒久的に行われる大切な行事だからです。たかだか一年ごとの契約に過ぎない日本人教師が企画構成の「中心」になったり、来年の開催について携わる「小事」ではないのです。日本人教師はただ全面的に、積極的に、学科長の指示の下、一丸となってサポートするだけです。

貴大学の問題点は「師範」大学なのに学科長に企画力、運営力、外教統率能力が全く無いという点です。

ヨックン先生にも問題があります。
ブログ(=全世界に発信)で他の日本人教師に対して「融通が利く」となど書いたり、
http://plaza.rakuten.co.jp/yokkun9901/diary/20091019/
授業のコマ数について触れたり、
http://plaza.rakuten.co.jp/yokkun9901/diary/201003110000/
相手の先生の立場(赴任一年目)を考えたり、思いやり、気配りの気持ちがあればこのようなことは書くべきでしょうか。このような書き込みをして他の先生と円滑にいくでしょうか。他の先生だって書き込みを見ているはずです。
(2010年04月16日 23時35分43秒)

う~ん・・・。(2)   
@@@ さん
上外や吉大に行く学生は真剣に日本語と向き合い、自身の能力向上の為に行くのです。ヨックン先生も中国での日本語教師という仕事に誇りを持ち、更なる向上心を持っているなら職場を変えるべきです。日本語需要の無い小都市の中堅大学に何年もいる必要性は見当たりません。

まだまだ時期的に募集が増えますし、国家重点大学(現・「211工程」大学)
http://www.moe.edu.cn/edoas/website18/51/info1207097171157851.htm
も広く日本語教師を募集します。自身の向上には最高のチャンスです。一度「本物」の組織、日本語教師に出会い囲まれるべきです。

大学にレベル差はあれど、学生に差はありません。皆努力家だし、可愛いし、卒業式には涙が止まりません。

御参考までに。
http://wwwsoc.nii.ac.jp/nkg/menu-job.htm
http://nihongo-online.jp/net/?page_id=258
http://job.nihonmura.jp/cat2316010/index.html
http://www.e-tsudoi.com/db_job/job/job_bbs_list.php (2010年04月16日 23時37分45秒)

Re:■実績か肩書きか。。(04/14)  
ヨックン9901さん

実践か肩書か。。

そうだったんですね。
観察力が足りないまま、軽々しいコメントをしてしまいました。

お返事ありがとうございました。
ヨックン先生は大変貴重な存在です。

(私はかなり生意気な男であるのがわざわいして、一度学校を離れたことがあります。)





(2010年04月16日 23時50分29秒)

■貴重なご意見。。  
●@@@さん
>上外や吉大に行く学生は真剣に日本語と向き合い、自身の能力向上の為に行くのです。ヨックン先生も中国での日本語教師という仕事に誇りを持ち、更なる向上心を持っているなら職場を変えるべきです。日本語需要の無い小都市の中堅大学に何年もいる必要性は見当たりません。



貴重なご意見ありがとうございます。

大いに参考になりました。

ただ、私の場合は、他の方々とは違う、特殊な事情でこの大学に赴任したので、この大学以外で仕事をするという選択肢を、実は考えたことがありません。

また日本人が少ない環境で学んでいる学生たちだからこそ、そして、そういう環境でありながら、強い向上心を持っている学生たちがたくさんいるからこそ、力になってやりたいという気持もあります。

家庭の事情もあって、私が中国にいるのは長くてあと一年間なので、私にできることはここで全てをやり尽くして日本に帰ろうと思っています。。 (2010年04月17日 01時36分23秒)

■感謝しています。。  
●雨好き(AMEZUKI)さん
>ヨックン9901さん

>実践か肩書か。。

>そうだったんですね。
>観察力が足りないまま、軽々しいコメントをしてしまいました。

>お返事ありがとうございました。
>ヨックン先生は大変貴重な存在です。

>(私はかなり生意気な男であるのがわざわいして、一度学校を離れたことがあります。)
-----

コメントを読んで、本当にありがたく思っています。

私はただ単に、学生たちの日本語能力を伸ばしてあげたいという、単純な理由でこの仕事を選びました。

日本の学校で教育者としての経験がありませんから、他の先生方から見れば、「教師らしからぬ」と見えるのでしょう。

ただ自分の性分や本来の自分の目的もあって、つい教師側ではなく、学生側の立場に立ってしまいます。

でも、やはり性分というものは直りませんね。。 (2010年04月17日 01時43分09秒)

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