欲張りママ

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新井素子の本

「キャスリング ブラックキャットⅢ」
走れない泥棒さんと虫すら殺せない殺し屋さんの過去がちょっぴり明らかに。その過去に関係したララベス王妃の持つダイヤのネックレスが標的。このダイヤのネックレスに関する落ちは、私の予想の上をいっちゃったわ。
続くよ~って感じの終わり方をしているので発行年月日を見ると1994年初版。既に2003年だよ・・・やっと続きが「コバルト」っていう雑誌に掲載されるみたいだけれど、ってことは、単行本はまだまだ、なのね。


「ナイト・フォーク ブラックキャットⅡ」
今回狙うは中学生が持つサイコキネシスという超能力。・・・これまたすごい標的だわ。まぁ、そんなもんを持ってるよ~って世の中に宣伝されまくってると、確かに身の危険だから、その能力を無くさせようという心意気は「義賊」って感じでかっこいいわ。で、ちゃんとそのとおりになるしね。


「ブラックキャット」
SFではなく怪盗モノ。こういう話、好きなんですよねぇ。走れない泥棒に人どころか虫すら殺せない殺し屋、とてつもなく不器用なスリ。すごい3人が揃っちゃって、まぁこれだけの仕事が出来たわね~って感じで楽しめました。


「グリーン・レクイエム」「緑幻想 グリーン・レクイエムⅡ」
幼い頃見た緑の髪の女の子。大人になりよく似た子を見るけど髪は黒い。そのこと心が通じだし、やっぱり彼女は幼い頃見た緑の髪の女の子で、彼女は実は「エイリアン」で・・・う~ん。私としては「グリーン・レクイエム」だけで終わって欲しかった。「緑幻想」のエンディングはちょっと私には悲しい。「グリーン・レクイエム」のエンディングもかなり悲劇だけれど、でも!


「ひとめあなたに・・・」
あと1週間で地球に巨大隕石が衝突し地球は終わってしまう!この話は「さぁ、巨大隕石に立ち向かうぞ!!」と言う話ではアリマセン。地球が終わってしまうその前に、最後に「ひとめあなたにあいたくて」。あまりの絶望に混沌として危険な世の中をはるばる歩いて(何せ電車も止まってる)彼の元へ。
私だったら最後の1週間どうやって過ごすかな・・・


「ハッピー・バースディ」
あきらという新妻と、裕司という浪人生それぞれの視点で物語が進められる。これはSFでもSFチックな物でもアリマセン。ちょっと感動します☆


「今はもういないあたしへ・・・」
「ネプチューン」と表題の2話。私としては表題のものより「ネプチューン」の方が面白かったな。まぁ、話としては「今は・・・」の方が長いんですが。「ネプチューン」は原生生物がどうして霊長類にまで進化したか、ということのドラマティックなお話。「今は・・・」は、体が死んで脳だけ無事な本体に、本体のクローンの脳を切り取って(!)本体の脳をつけて出来た人の話。でも脳が覚えてることと、体が覚えてることって違うから・・・悲しい結果になるのは当然。あぁ、でも気持ち悪い・・・


「そして星へ行く船」
もし超能力を持っていたら。そしてその力を知らず使っていたら。そしてその力というものが、相手に好かれたいと思えば相手は自分を好きになってくるという「感情同調」を引き起こすものだとしたら・・・自分の今までの人生、これからの人生に関わってくる人たちを信じられなくなるだろう。なんだか一気にシリアス路線になった「星へ行く船」シリーズ最終話。


「逆恨みのネメシス」
「通りすがりのレイディ」で逮捕された人の家族が「逆恨み」であゆみちゃんに近づいて肉体的、財産的にも一切傷つけずにあゆみちゃんに嫌がらせをすると宣戦布告。彼女はあゆみちゃんの人柄に触れていくうちに「逆恨み」する気もうせてくるが・・・


「カレンダー・ガール」
「星へ行く船」シリーズ第3弾。「通りすがりのレイディ」で、左手がすごく特殊になったあゆみちゃん。その使われ方が面白い!太一郎さんとの恋愛も最後には・・・


「星から来た船」
「星へ行く船」番外編。これは読んだことなかった。「星へ行く船」シリーズは「森村あゆみ」という女の子の視点で書かれているが、これは森村あゆみちゃんが勤めている探偵事務所の所長の恋人であり事務所の先輩である「田崎麻子」さんの視点で書かれている。森村あゆみちゃんが出てくるだいぶ前のお話。


「通りすがりのレイディ」
「星へ行く船」の続編。これも昔読んだ。やっぱり面白い♪


「星へ行く船」
出版された当時頃(もう20年近く前?)読んだものですが、「チグリスとユーフラテス」を読んで再びこの人の本が読みたくなったので借りてきました。話は「コバルト文庫」なので全然難しくないし、分かりやすいんですが。でも今読んでも楽しめました。


「ディアナ・ディア・ディアス」
架空の神話話。私としてはこれはちょっと・・・


「チグリスとユーフラテス」
久しぶりにものすごく感銘を受けたというか衝撃を受けたというか・・・SFなんだけど、地球から「ナイン」と呼ばれる星に移民した人たちがいて、さまざまな問題もあったけど星に馴染んでいった人々。でも。だんだん子供が生まれなくなり「最後の子供」と呼ばれる子供が・・・はぜ母は自分を「最後の子供」になんか産んだのか?それを知るため、当時の医療では治せなかったため「コールドスリープ」についた人を起こし始める。
もう、ホントにホントにふか~いお話。SF苦手じゃない人にはぜひ読んでほしい!!


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