きら☆きら☆きらりん

きら☆きら☆きらりん

子供の「脳」は肌にある


著者名;山口 創
出版社;光文社新書

 本屋でタイトルを見て、なんだかおもしろそうだな、とおもって一気に読んだ本。ここまで言い切るタイトルがひかれてしまった。今まで気づかなかった「肌」に触れることの意味に気づかせてくれた。

 58ページ。

 新生児の皮膚は、全体重の20%もの重さを有し、2500平方センチ物面積を占めている。また、「皮膚は露出した脳である」といわれるように、体性感覚(触覚と温痛覚)は視覚や臭覚とは異なり、直接脳を刺激していることになる。(中略)だからこそ、脳を育むためには、皮膚に直接刺激を与えるとよいのだといえるのである。

 84ページ。
肌へのスキンシップは、人間本来の集団欲をも満たし、成長ホルモンも分泌させる。成長して仲間や恋人と親密な関係を築き、家族を作り、生活をともにし、子どもを育て、地域社会、会社など、すべて集団の中でうまくやっていかなければ生きられないのが人間である。社会の中で自信をもって生きていける「人志向」の人間に育てるためにも、できるだけ豊富にスキンシップをするべきなのである。

 「公共広告機構(AC)」より

 「抱きしめる、という会話。」
  子どもの頃に
  抱きしめられた記憶は、
  ひとのこころの、奥のほうの、
  大切な場所にずっと残っていく。

  そうして、その記憶は、
  優しさや思いやりの大切さを教えてくれたり、
  ひとりぼっちじゃないんだって思わせてくれたり、
  そこから先は行っちゃいけないよって止めてくれたり、
  死んじゃいたいくらい切ないときに支えてくれたりする。

  子どもを抱きしめてあげてください。
  ちっちゃなこころは、いつも手をのばしています。

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