2007.07.08
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カテゴリ: 詩・小説
 ― 本当は、怖かった ―

どくどくと心臓が煩い。
ただ、零との距離が近いだけなのに緊張する。
それなのに、怖いと初めて思った。

幼い頃からずっと傍にいたこの幼馴染が、急に怖くなって逃げ出したかった。

「ちょ・・・ど、いて」

「やだ」

「やだじゃない。どいてよ」

「やだよ。俺が退いたら姫杏は俺と向き合おうとはしてくんないだろ」



「何で?」

「この態勢が嫌だからに決まってるでしょ」

絶対、確信してる。
だって、零の顔は真剣そのものだけど、でも笑ってる。
私が少しでも泣いたら、退いてくれるだろうか?

・・・、無理だ。

昔からそう。零はこの手の事に関して慣れすぎてる。
他の女の子とは絶対にこういうこと、してる。
その分私との距離を開けてるのにも気付いているのに。
私は、それが嫌で嫌で仕方なかった。
でも、こういうことは絶対にしたくない。


怖いのは、嫌。

「零・・・どいて」

「どうして?・・・俺が怖いの?」

「そんな訳な・・・ん!?」

唐突に重ねられた、唇と唇。

いきなりの事に対する恐怖と、初めてのことに涙が流れた。
嫌だと、頭が告げる。

「ゃ・・・いや。・・・やだ!!」

力任せに零を叩くと、ようやく零が私から離れた。

「怖かった?」

「・・・」

「俺のこと、嫌いになった?」

「・・・何でこんなこと、したの?」

「何となく、って言ったら怒る?」

バシッ

「最低」

溢れた涙は留まることなんて、知らないかのように流れ続ける。
この涙のように、私のこの感情も流れてしまえば良かったのに。

どこで選択を間違えたの?
どうして私が泣かなきゃいけないの?
私が泣かされなくちゃいけなかったの?
新しく生まれた感情。
貴方に感じた新しい感情。

それは、純粋な恐怖でした―――――。

◆◆◆

今回は普通に終われたのではないかと思います。
うわー、やっちゃったよ。恥ずかしさのあまり倒れそうです。
次は、零君視点でお送りします。
つか、零君の性格が変わってるよ、どうしよう(汗)

かなり生温いと思われますが、これが私の精一杯です。
モコタン・クロスケさん、お気に召していただけましたでしょうか?
はわわわわっ、こめんなさい!!(平謝り)

でことで、あでゅ。





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最終更新日  2007.07.08 13:33:35
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