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2026年10月6日前後に公表された6件を中心に、「最近、個人情報漏えいが相次いでいる」という流れが伝わるように、あまり専門的になりすぎない記事にしました。
最近、企業やサービスへの「不正アクセス」「サイバー攻撃」「個人情報漏えい」というニュースが、立て続けに報じられています。
「また情報漏えいか」と思ってしまうほどですが、実際にここ最近公表された事例を見てみると、かなり大きな件数になっています。
そこで今回は、2026年10月6日前後に公表されたものを中心に、身近な企業やサービスで起きた主な事例をざっとまとめてみました。
| 企業・サービス | 対象規模 | 漏えいした可能性がある情報など |
|---|---|---|
|
MrMaxホールディングス
|
最大約173万5,000人 | 会員ID、氏名、メールアドレス、電話番号 |
|
GMOリサーチ&AI「infoQ」
|
最大約94万8,000件 | 氏名、住所、電話番号、メール、生年月日など |
|
旭化成セラピューティクス
|
最大約51万4,000人など | 医療従事者の氏名、所属、住所、職種、診療科など |
|
シチズン時計
|
約10万人 | 氏名、住所、電話番号、メールアドレスなど |
|
楽天ドライブ
|
1万5,382アカウント | 保存していた写真・文書など |
|
nimoca
|
521件 | カード番号、生年月日、メールアドレスなど |
※「最大○万人」は、現時点で漏えいが確定した人数ではなく、漏えいした可能性がある対象人数を含みます。
まず驚くのが、ディスカウントストア「MrMax」です。
2026年10月6日、MrMaxアプリとオンラインストアのサーバーが第三者による不正アクセスを受け、最大約173万5,000人の会員情報が外部に流出したことが発表されました。
対象となる可能性があるのは、
・会員ID
・氏名・メールアドレス
・電話番号
など。
一方で、住所、生年月日、クレジットカード情報、パスワード、購入履歴については、流出していないことが確認されています。
件数だけを見ると非常に大きいですが、「何が漏れたのか」を見ることも重要ですね。
アンケートサイト「infoQ」でも不正アクセスが発生しました。
最大約94万8,000件が対象となる可能性があり、
・氏名
・フリガナ
・性別
・生年月日
・メールアドレス
・住所
・電話番号
・会員ID
・暗号化されたパスワード
・保有ポイントなどの利用状況
などが対象です。
さらに、611件については、本人の意思によらずポイントがAmazonギフトコードに交換され、合計約286万9,500円相当の被害も確認されています。
原因については、第三者がサイトで使用していたソフトウェアの脆弱性を悪用して侵入したとされています。
「個人情報が漏れた」だけではなく、実際にポイントが不正利用されているところも気になるところです。
旭化成セラピューティクスが運営する医療関係者向けサイト「Pharma DIGITAL」でもサイバー攻撃が発生しました。
医療従事者について最大約51万4,000人分が対象となる可能性があります。
漏えいした可能性があるのは、
・氏名
・所属施設名
・施設住所
・職種
・診療科
など。
さらに、そのうち最大約4万4,000人については、メールアドレスなども対象となる可能性があります。
また、同社従業員約700人についても、氏名、メールアドレス、写真などが対象となる可能性があるとされています。
なお、クレジットカード情報や要配慮個人情報は保管されていなかったとのことです。
今回の件は、サイトそのものだけでなく、 運営や情報管理を委託していた事業者側の会員データベースが攻撃されたという点も気になります。
シチズン時計でも、約10万人分のお客様情報が漏えいした可能性があると発表されました。
こちらも少し特徴があり、シチズン時計自身のサーバーが直接攻撃されたわけではありません。
問い合わせ受付システムを提供していた 委託先事業者のサーバーが第三者から不正アクセスを受け、そこに保存されていた問い合わせ情報が不正取得された可能性があるというものです。
対象となる可能性があるのは、
・氏名
・住所・電話番号
・メールアドレス
など。
問い合わせ内容の中に銀行口座情報やクレジットカード情報を書いていた場合には、それらも漏えいした可能性があるとされています。
「自分が利用している会社は大丈夫」と思っていても、その会社が仕事を委託している別の会社から情報が漏れる可能性もあるわけです。
個人的にかなり気になるのが、オンラインストレージの「楽天ドライブ」です。
今回のケースでは、管理用アカウントの認証情報が第三者に不正取得され、システムにアクセスされました。
対象となったものは複数ありますが、特に大きいのが、
1万5,382アカウントについて、楽天ドライブ上に保存されていた写真や文書などのデータが取得・閲覧された
という点です。
つまり、単なる「名前やメールアドレスが漏れた」という話ではなく、クラウド上に保存していたファイルそのものが対象になっています。
また、一部ではアカウント名、表示名、暗号化されたパスワードなども対象となっています。
オンラインストレージを利用している人にとっては、かなり身近な問題だと思います。
西日本鉄道系の交通系ICカード「nimoca」でも、利用履歴照会サービスへの不正アクセスが発生しました。
こちらは上記の大規模な事例と比べると対象件数は少なく、521件とされています。
一方で、
・カード番号
・生年月日
・メールアドレス
などの情報が対象となっています。
nimocaの公式サイトでも、2026年10月6日に「利用履歴照会サービスへの第三者からの不正アクセス(公開WEBサービスへの攻撃)による情報漏えい」として公表されています。
件数が少ないから安心、ということではなく、交通系サービスまで攻撃対象になるというのが怖いところです。
今回紹介したものだけでも、
173万人
↓
94万人
↓
51万人
↓
10万人
↓
1万5,000人
↓
521人
という規模です。
もちろん、それぞれ「漏えいが確定した人数」なのか、「漏えいした可能性がある最大人数」なのかは違います。
それでも、これだけ短い期間に、これほど多くの企業・サービスで不正アクセスが公表されているのを見ると、サイバー攻撃が決して「大企業だけの問題」ではないことが分かります。
そして今回の事例を見ていて、もう一つ気になることがあります。
それは、 攻撃される場所が一つではないということです。
今回の事例を見ると、
・自社のサーバー
・Webサイト
・使用しているソフトウェア
・管理用アカウント
・委託先のサーバー
・クラウド上のデータ
など、さまざまなところが攻撃の入口になっています。
特に「シチズン時計」のように、個人情報を扱う業務を委託している会社が攻撃されるケースを見ると、企業側にとっては自社システムだけを守ればいいわけではありません。
また、GMOリサーチ&AIのinfoQでは、ソフトウェアの脆弱性が侵入経路になりました。
楽天ドライブでは管理用アカウントの認証情報が不正取得され、保存データまでアクセスされています。
つまり、
「パスワードを盗まれる」
「ソフトウェアの弱点を突かれる」
「委託先を攻撃される」
「クラウド上のデータを狙われる」
など、いろいろな方法が使われているわけです。
こうしたニュースを見ると、「企業がもっとしっかりしてくれ」と思ってしまいますが、利用者側でも最低限できることがあります。
まず重要なのは、 同じパスワードを複数のサービスで使い回さないこと。
特にメールアドレスとパスワードの組み合わせが漏れると、別のサービスまで不正ログインを試みられる可能性があります。
また、不正アクセスの後には、
「あなたのアカウントが停止されました」
「本人確認が必要です」「ポイントが失効します」
「不正アクセスを検知しました」
など、本物の企業を装ったメールやSMSが届く可能性もあります。
情報漏えいそのものだけでなく、 漏れた情報を利用したフィッシング詐欺にも注意が必要です。
今回取り上げたのは、最近公表された事例のほんの一部です。
サイバー攻撃による情報漏えいは、もはや「ネット通販を利用している人だけ」「パソコンに詳しい人だけ」の問題ではありません。
買い物、交通、アンケート、医療関係のサイト、時計メーカーへの問い合わせ、そしてクラウドストレージ。
普段何気なく使っているサービスが、攻撃の対象になる可能性があります。
ニュースで「○○万人分の個人情報が漏えい」と聞いたときには、単純に人数だけを見るのではなく、
「何の情報が漏れたのか」
「どこから侵入されたのか」
「自分はそのサービスを利用していないか」
というところまで確認したほうがよさそうです
今回の一連のニュースを見て、改めて「ネット上に預けている情報は、自分だけのものではなく、サービス会社にも管理されているものなんだな」と感じました。
今後もしばらく、こうした情報漏えいのニュースには注意しておきたいと思います。
※記事中の数値・内容は、2026年10月7日時点で各社発表や報道を確認して整理しています。特に「最大○人」は、調査中のため対象となる可能性のある人数を含む点に注意してください。