超ひも理論(Super String Theory)    二十一回@韓国ソウル

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2006.01.20
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カテゴリ: 永住権への道


2006年1月18日 09:30

今、9時25分。

昨日、管理事務所に行くため上司に休暇を申請した。 だが鬼の上司が許すはずも無く、結局 午後出勤ということで折り合いがついた。しかし久々のヌッチャム(朝遅くまで寝ていること)に私の身の心も元気回復していた。

「今日こそは なにかいいことがあるに違いない。」

そういう予感に包まれながら午前9時、水原出入国管理事務所に向け、車を出発させた。

ラッシュ時間がちょうど終わった時間とあって、たいした交通渋滞もなく、私の車は予定通り約束の5分前に到着した。もうこの道を何度来たことか。おかげで路面駐車の穴場もしっかり見つけてしまっていた。

よし、行くぞ!

受付用紙も持った。ペンと手帳も胸のポケットに収まっている。今日は今までのような作業服じゃない。3つ揃えの縦じまのスーツをまとってきた。どこから見てもちょっと中老の、それでも先端技術を身につけた、そしていつもパスポートを左手に持ちながら海外を飛びまわる立派な技術指導者だ。(中身はまったく違うが...)



4階に着いた。扉をノックして入り、まっすぐ目的の人物が座っている机まで進んでいった。

「あのぅ すみません。キムxx係長さまでいらっしゃいますか?」

と呼びかけると、その人物はおもむろに振り向き、私の顔から胸元、そして臍のあたりまでにらんだ。でもなんにも言わない。私が

「あのぅ 今日の9時半に約束した者なんですが。」
「えっ 誰?」

なんだ、自分で時間まで決めておいて誰?はないもんだ、と思ったが、しかしそんなことは顔には億尾もださず…

「あの昨日5時に電話を差し上げた者です。 それにポストイットで…」

ここまで言ってもまだぴんとこない様子。もうこれ以上言ってもわからないと思い、私もしばし沈黙。すると、にわかに はっとしたかと思うと、

「あっ あぁ で、本人?」
「はい。本人以外の何者でもありません。」
「そう。で?何?」



「あのぅ 永住権を申請しておる者なんですが、会社の事情で(本当は父の一回忌) 急に日本に行かねばならないんです。 実はもう3ヶ月も前に申請してあるんですが…」
「そう、あっ そう… そうねぇ じゃぁ ちょっとあっちで待ってて。」

と入ってきたほうのドアを 私に指で示しながらやっと重い腰をあげた。

ふぅ… なんか大丈夫かなぁ、と急に不安な思いに駆られながら、私はドア近くまで移動した。そこには小さな椅子置かれてあった。もちろん椅子なんかに悠長に腰掛けていられるような余裕は私にはなく、ただ、立ち尽くしながら、横目で彼の行く先を追いかけていた。

 (つづく)





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Last updated  2006.02.04 13:20:18 コメントを書く


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