Horse Rainbow 11


Horse Rainbow Vol.11 
「Forever Jun-ichiro~岡潤一郎物語 Ⅱ~
いつか見た夢、いつも願っていた願い、そして。。。」


今年の2月に紹介した Horse Rainbow 09
その最後は、こんな言葉で綴った覚えがあります。
「そう、師弟コンビでGⅠを制覇して、立派な後継者ができた事を墓前に報告したい。
それが、ジュンペーが一番喜ぶことですからね。」
今回、その言葉が、東京競馬場で、現実になるような気がしてならないんです。

そのレース。5月25日、東京競馬場のメイン、優駿牝馬(GⅠ)です。
その出走馬一覧は、 こちら になります。

ま、いつものように予想を掲載しておきましょう。

一般的にはものすごく注目されている、「親子3歳優駿牝馬制覇」の記録。
その記録に挑むのが、圧倒的1番人気(前日1.6倍)のアドマイヤグルーヴ(1枠2番)です。
ただ、この馬には、今回死角がたくさん見えます。
1つ目は、前走の桜花賞(GⅠ)。
まず、馬体重が減り続けている現状は、やはり無視できません。
前走が-10kg。これ以上馬体が減ってくるようだと、ちょっとまずいです。
逆に、馬対回復を狙って調教を抑えたとすると、仕上がりの不安もあります。
しかも、前走の末脚は明らかにマイラーの脚。2400mで同じ脚が使えるか疑問です。
最後に、これが意外な決定的事項。アイシースズカの出走取消です。
今回、どうも橋口調教師がアイシースズカと一緒に東京競馬場へ輸送しようと考えていたようです。
抽選でアイシースズカが出走できたのはいいですが、何と感冒で出走取消。
これでは、輸送できません。
ここまで不安要素がたっぷりある1番人気。
どうひいき目に見ても、今回は買えません。。。

さて、2番人気(前日6.9倍)は、桜花賞馬スティルインラブ(2枠3番)です。
余程のマイラー型の桜花賞馬でない限り、ここは確実に3着には来ますね。
この馬は、走りを見てもマイラー型じゃなさそうです。
先行抜け出しの安定した脚質は、ここでも魅力です。
ただ、私は3着までと考えます。×です。

3番人気(前日8.3倍)は、昨年の阪神JF(GⅠ)馬、ピースオブワールド(2枠4番)です。
まさか、この馬が優駿牝馬に間に合うとは思ってませんでした。
正直言えば、実力は2枚抜けています。
ただ、今回やはり骨折明けという、大きいハンデを背負っているでしょう。
狙いは秋でしょうね。この馬は。

4番人気(前日11.6倍)は、関東馬の期待を一身に背負う馬。
マイネヌーヴェル(7枠13番)です。
この馬、ここを勝てば、東京優駿(GⅠ)に連闘で出ると言ってますね。
この意欲は買いたいです。ただ、現実は厳しいでしょう。
東京優駿に出るということは、ここは本気では仕上げてこないはずです。
80~90%の力では、やはり勝てないでしょう。

というわけで、基本的な有力どころをぶった切りました。笑
ま、毎度のことなんですが。
さて、今回の優駿牝馬、私には、この馬券しか思いつかないんです。
そう、10年前に他界した、岡潤一郎騎手のための馬券。
今回、そんな気がしてならないんです。

◎は、このGⅠ制覇で奇跡が起こる!!オースミハルカ(5枠10番)です。
今年に入ってチューリップ賞(GⅢ)も制している馬。
その馬にようやく、この馬に川島騎手が戻ってきました!
どうも、桜花賞の競馬で、人気を落としているようですけどね(前日47.6倍:9番人気)。
川島騎手は、安藤調教師の所属騎手として活躍中ですね。
安藤調教師としては、あの岡潤一郎騎手以来の所属騎手になります。
有名な話ですが、岡潤一郎騎手の形見のステッキを、現在川島騎手が持ってるそうです。
で、またあるんです。
岡潤一郎騎手の東京初登場が、何と重賞制覇してるんですね。
この時は、ユートジョージで岡騎手の初重賞制覇ともなってます。
今回、形は違えど、東京初登場で初GⅠ制覇がかかります。
しかも、唯一のGⅠ制覇が、3歳牝馬限定の芝2400mのレースでした。
まさか。。。ここまで偶然が重なると。。。
私には、そう思えて仕方ありません。

○はその桜花賞の無念を晴らせ!ヤマカツリリー(6枠12番)です。
ヤマカツリリーの母親は、岡騎手に唯一のGⅠ制覇をもたらせた馬、リンデンリリー。
この馬、明らかにマイルよりは2400mの方が走ると思います。
ちなみに、主戦の安藤勝己騎手のコメントです。
「マイルよりも2000mなら競馬がしやすい。
問題は、あと400mだけ。」
そう、2000mからの400mは、やはり安藤勝己騎手の手腕に期待したいです。
今回、ホントに人気を落としてます(前日27.3倍:7番人気)。
この人気に反発して欲しいものです!

△は唯一の抽選出走の強さ、ここで示せ!コインオブスター(6枠11番)です。
唯一の抽選からの出走になりましたこの馬。
ま、この人気は仕方ないところでしょう(前日117.5倍:14番人気)。
さて、この馬も岡騎手がらみの馬です。実は。
岡騎手の「初○○」ってのには、ほとんどミルジョージ産駒がからんでました。
初重賞制覇がユートジョージ。初GⅠ制覇がリンデンリリー。
この2頭に共通することは、両方ともミルジョージ産駒です。
今回、血統表を見ると、何とミルジョージの名前がこの馬にはありました。
鞍上の田中勝春騎手は、今年絶好調。この人気で、一発を狙っていることでしょう!

おさらいです。
◎オースミハルカ
○ヤマカツリリー
△コインオブスター
×スティルインラブ
(馬 単) 3・10・11・12BOX
(馬 複) 10総流し
(ワイド) 10総流し
(3連複) 3・10・11・12BOX 10-12総流し

レースが終わってから、本当の物語がスタートします。
そこまでは、予想だけの掲載とさせていただきます。


-----------------------------------------------------------------

<2003年5月26日更新>
さて、レースは無事に終わりました。
レースは桜花賞馬スティルインラブが優駿牝馬も圧勝。
2着に人気薄のチューニーが突っ込み、万馬券決着となりました。
ま、府中の東京競馬場で生で見ていたよしきにとっては、何故か安心した結果でしたね。
「夢は、簡単に叶ってはいけないものかな。」と。
多分、簡単に叶う夢なら、それは願いとしても小さいものになる。そう思います。
そう、色んな思いをして、色んな体験もして、それで叶う夢。
それが、やっぱり大きい願いになっていくのだと思うんです。
そう、毎年三冠馬が出たら、その価値が小さくなるのと同じです。
この願いは、まだまだ続きそうですね。
いつか叶うはずの「ジュンペー馬券」は。
川島騎手も、いい経験になったと思います。
10着でも、全然見せ場がなかったわけでもなかったし。
もちろん、ヤマカツリリーも頑張りました。7番人気に反しての4着(3着とは僅差)ですから。

さぁ、次は6月1日。同じ府中市の東京競馬場では、東京優駿(GⅠ)が行われます。
毎年、東京優駿にはいろんな人の想い、願い、祈り。
たくさんのものが行き交います。
そう、「めぐる想い」はたくさんです。

「愛と愛との隙間では
幾千の魂が 人々が
肩をよせあい生きている
何も語らない 誰も歌わない
言葉のないその世界で
雨の雫も 音をたてない
安らぎの明日を願って
心に降る雪のように

胸の底に沈んでいる
言葉にさえなれないまま
安らぎの明日を願って」
(ゴスペラーズさんの、「めぐる想い」より、歌詞を抜粋しました。
歌詞は こちら をクリック!
試聴は こちら をクリック!)

今年は、どの夢が叶うんでしょうか?
東京優駿まで、あと6日。
あなたは、今年の東京優駿に、どんな想いをはせますか?


© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: