ポセイドンの目覚め

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2009.01.02
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【5区】<1位通過>東洋大 <区間賞>柏原竜二(東洋大)★区間新★

いよいよクライマックスの5区。往路優勝は、トップの早稲田と2位の山梨学院に絞られたかに思われた。しかし、箱根の神は驚愕のシナリオを用意していた。

首位の早稲田と2位の山梨学院の差は48秒。大差ではあるが、山の勝負では、あってないような差である。山梨学院の高瀬は昨年もこの区間を走り好走している。それに比べ早稲田の三輪は初挑戦だ。

高瀬は前半から飛ばしていくる。三輪との差がみるみる縮まっていく。大平台を過ぎて、あっという間に追いつき追い越していく。しかし、いったんは抜かれた三輪が粘る。離れず走っているうちに高瀬に異変が起きる。腹痛を起こしたらしく一気に失速。三輪の独走となる。

これで、早稲田の2年連続の往路優勝が決まったかに見えた。ところが、はるか後方で、とんでもないことが起こっていたのである。

怪物という異名を持つ東洋大の柏原は、駆け引きもしない、ペースなんて関係ねぇーとばかり体ごと突っ込んで走る。これまで直球勝負で結果を出してきた選手だ。

しかし、早稲田との差は4分58秒。いかに怪物でも逆転は不可能な数字だ。

柏原は走る。ぐいぐい走る。グリップが利いた走りだ。あの走り方では持たないと懸念する声が響く中、力強く走る。相当苦しかっただろう。それでも足は動く。そして、ついに三輪を捕らえるのである。

5分近い差をひっくり返す・・・あまりにもの衝撃に声も出ない。



もう何も言えない。言葉に表せない。

芦ノ湖にたどり着いた柏原は渾身のガッツポーズでゴールした。世紀の大逆転が成就した瞬間だった。





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最終更新日  2009.01.02 18:41:48
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