ポセイドンの目覚め

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2009.01.05
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言うまでもなく、区間賞とは、走った区間で一番良いタイムで走った選手に与えられるものである。ところが、今大会、一番速く走ったのにもかかわらず区間賞を与えられなかった選手がいた。城西大学・伊藤一行選手である。

伊藤選手は、復路のエース区間である9区を任されていた。ところが8区のランナーがなかなか来ない。実は、このとき、8区の石田が低血糖状態に陥り、両足を痙攣、途中棄権となっていたのだ。

現在のルールでは、この時点で、城西の記録は終わり、以後、オープン参加扱いになる。そのため、区間1位で走った伊藤の記録は区間賞と認められなかったのである。

非常に残念な出来事であった。伊藤は、昨年、一昨年と華の2区を走ったが、区間下位に沈み、ストッパーなどという有難くない呼ばれ方をしたこともある。内心忸怩たる思いがあっただろう。

10000m28分台を持っているのに、これまで箱根で結果が出せなかった。最終学年の今年こそという思いは強かっただろう。

伊藤は、繰り上げ用の襷をつけてスタートした。思い切り走った。体調はよくなかったと聞いているが意地の走りを見せた。1時間10分39秒。向かい風の強い中、好記録である。結果的に区間賞となった選手のタイムは、1時間11分07秒だから28秒も上回っているのである。

彼は、駅伝の名門・仙台育英出身。今回もそうだが、毎年、何故だか仙台育英の選手は、箱根と相性が悪い。信じられないぐらい悪いのである。伊藤の最初で最後の箱根の快走は、仙台育英出身の選手に勇気を与えたと思う。

実力がありながら、考えられないような成績を残している後輩たちに奮起を促すような幻の区間賞だった。





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最終更新日  2009.01.06 01:45:44
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