ノニ物語:神様からの贈り物・・・

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2008/09/04
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カテゴリ: お仕事!


中村選手が一番初めの挫折として上げているのが、中学3年生で日産(現・横浜F・マリノス)のジュニアユースでレギュラーを取れず、ユースに昇格できなかったことです。外された理由として、「体が小さかったから」ということが一般的に言われているようですが、中村選手は求められているものが何かを「察知できなかったこと」だと、語っています。


『なぜ外されてしまったのか?』と考えなくっちゃいけなかったのに、原因を考えることもせず、僕はただイラだっていた*


当時の中村選手は、試合に出られることが嬉しくて、自分のやりたいプレーばかりをやっていたといいます。一方、当時のサッカーは組織的なものへと変化しており、パスでつなぐスタイルが中心になりつつありました。チームの戦い方が変わりつつあることを察知し、対応しなければならなかったのにも関わらず、試合に出られるという満足感に浸って、何の準備もせず、レギュラーを外されてしまった。その時の後悔が「トラウマ」として、今も中村選手の中に残っているというのです。

「置いていかれる」という切迫感。それは、ネガティブな感情としてモチベーションを喚起します。例えば、「明日までに企画書を上げないと、ライバルに取られてしまう」と思って必死に企画書を仕上げるのと同じですね。しかし、通常、ネガティブな感情によってモチベーションを継続していくことは、強いストレスを感じるため、たいへん難しいことです。長期的にモチベーションを保つためには、「こうなりたい」というようなポジティブイメージを描くことが効果的だといわれています。

そう考えると、中村選手の「トラウマ」は、とてつもないネガティブイメージ。「もし失敗したらどうしよう」「監督の求めているものと違ったらどうしよう」と、びくびくしているわけですから、通常なら、そんな状態で、のびのびとプレーすることなんてできないでしょう。しかし、それを「こうなりたい」という、ポジティブで具体的な目標に転化することができれば有効です。ネガティブなイメージが大きければ大きいほど、ポジティブなモチベーションに変化させられることは間違いありません。そう考えれば、いつもびくびくしている「小心者」であればあるほど、明確な目標を持ち、モチベーションを保っていけるというわけです。


そうした傾向については、中村選手自身にも自覚があるようです。2007年にスコットランドリーグのMVPを取ったときも、歓喜や達成感以上に「来シーズンへの危機感」を感じていたといいます。多くの人々に囲まれた華やかな表彰式の場で、人々の期待が高まるとともに、相手のマークが強くなっていく、そんな中で成果を出していくためにはどうしたらいいのか、そうしたことばかりを考えていたそうです。


まだまだサッカーを続けるのだから、先のことを考えて準備しておかなければならない。喜びをはじけさせることよりも、僕はそんな気持ちに支配されていた*


未来を察知し、そのための準備を怠らない。だって、そうじゃないと、すぐ誰かに追いつかれ、追い越されてしまうから*





知識やノウハウ、スキル等を身に付けるためには、「経験」→「内省」→「概念化」→「実践」という学習サイクルをぐるぐると回す必要があります。しかし、多くの場合、人は「内省」までは行っても、なかなか「概念化」することができないようです。個人的なプライドや思いが枷(かせ)となって、客観的に事象を見つめることが難しくなるからです。



そこで、ノートに書いてみる、という行為が有効なのです。そうすることによって、客観的に自分を見つめることができます。そして、その上で長期的な目標・課題、そしてそれを実現するための短期的な目標・課題を設定していきます。ノートを通して、ネガティブな「置いていかれる」という切迫感を、「何をすべきか」というポジティブな目標にすることができるというわけです。







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Last updated  2008/09/04 11:36:34 AM
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