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女性バーテンダーのお客さんの話。 高校のときにお母さんが家出しはったらしい。 そのときから弟と二人暮し。お父さんは小学校のころすでに他界。 途方に暮れながら市役所に相談に行くと、生活保護を受けるようにとのこと。 で、高校卒業までそれとバイトで生計を立て、卒業後は昼の仕事と、夜の仕事(これが現在女性バーテンダー、ただし他店勤務)でガンバッテる。 えらいと思った。話を聞いててすんごくガーンときた。しばし黙っていると、その子が、 「この話するとしんみりするからあんまり話さないんです」 ごめんして。そんなつもりぢゃなく、感動のだんまりでしたの。 スゲー子がいるなあ。たぶん、現在二十代中盤くらい。 こんな子が幸せにならなきゃいけないよな。 酒ばかり飲んで撃沈してる場合でないと反省しました。
2008/01/14
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深夜……。二年ぶりくらいにMさんが来た。かつてはボクたちから夜の帝王とあがめられ、痩身な体からは想像できんくらいワインをバカ飲みしていたおっさん。しかもサンマよりもヨーしゃべるときてる。後年は飲みすぎによる肝機能障害で入退院を繰り返していた。てっきり死んだと思い込んでたので、現れたときにはユウレイかと思った(シツレイ)。ちょいと失礼、とまずはセラーを物色し、取り出したのはコルバンディパーニュというサンテミリオンのワイン。安いくせになかなかコクがある。ヴィンテージは2000年。「マスターも飲みなよ」まずはそれで乾杯。相変わらずしゃべるシャベル。どこで息継ぎしてるのかと首を傾げたくなるぐらいにヨーしゃべる。ワインはまたたくまに空になり、二本目に突入。今度はシャトーモンペラの白。「マスターも座りなよ。もうお客もいないし」ついひきこまれ、時刻は朝に移行してゆく。それにしてもこのおっさん、人を引き込んでゆくのが絶妙にウマい。そろそろ帰りましょうか、などと言わせる隙を与えさせない。まるでアリ地獄のようなやつだ。結局終わったのが七時半。(朝の、です)見送ったあと、空になったワイングラスをシンクにさげていた。ふと、思った。よくよく考えると、Mさんが飲んだのは二本中、ほんの2~3杯。あとはボクと店のスタッフ。やっぱり、今はあまり飲めなくなったのかなあ……。大丈夫だったのかなあ……。ひょっとして、ユウレイだったのかなあ……。感慨深くなった夜(朝?)でした。
2008/01/09
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