ユウとの日々

本物のユウだ!!

初めてユウと逢ったときのことを、今でもよく覚えている。



とにかく、その当時は写メールとかも無い時代だったし、

ユウがどんな顔した人なのか、さっぱり。



メールだけで、ユウのことをずっと想ってきた2ヶ月間だったけど、


Rei、もしユウが好みのタイプとかけはなれてたらどうする?


なんて自分に自問自答(笑)


逢った途端に「好みじゃなかったからごめんね。」なんて言えないよね。


そういえば、会社の友人Y子。


アタシと同じ日に出逢い系サイトに登録して、

そこで知り合った男と、早々と逢う約束をして、

その待ち合わせ場所でこっそり相手を盗み見し、

そのまま顔も見せずにずらかったとか言ってたなぁーっ

(;^_^A

相手の男・・・、

恐ろしくデブたったとか、ハゲだったとか、言ってた(笑)


そのまま音信途絶えたらしいよ。

というか、そりゃそうよね。 途絶えるよ、そりゃ。



あぁ・・ユウがデブでハゲだったら・・・

Rei、どうする????




いや、そんなの関係ないもん。

ユウとはつながってるんだもん。




なんて・・・そんなのきれい事? 現実は?


それに、アタシのこのおなか。

ユウが目の当たりにしたら、どう思うだろう?


なんて女だって、思うかな?






いろんな葛藤があったことを覚えてる。




11月の終わり頃、そんな思いを胸に、

アタシはユウとの待ち合わせ場所へと出かけて行った。




ユウは車だった。


ユウから聞いてたユウの黒い車が現れたので、

勇気を振り絞って、アタシはそばまで歩いてった。



アタシが近づくと、助手席側の窓が下がった。


真っ黒のサングラスをかけた男が、こっちを覗き込んでた。


はにかんでいるのか、笑っているのか、緊張しているのか、

全然ユウの表情はわからない。



どういうタイミングでアタシがユウの車に乗り込んだのか、

それすら記憶に無いアタシ。

あまりにもアタシ、緊張してたからだろうと思う。



助手席にすべり込むと、ユウはサングラスを取っていた。


横目でそっとユウを見た。


ちょっと怖そうな顔だけど、わりとハンサム?



あ、俳優に似てる! 誰だっけ? 


あの、ほら、高島礼子の旦那の・・・ほらほら、高知東生!

ん? それは言いすぎかな?



声の感じは、野太い、男っぽい声。


髪の毛は、ちょっぴり短くて、ジーンズにパーカー姿。



釣りとゴルフが趣味なだけあって、色は浅黒くて日焼けしている。




そのまま、アタシを乗せて、ユウの車は山梨方面へと向かって行った。



紅葉がキレイだった。すごく。





車の中で、アタシ、ほとんど何の話をしたのか覚えていない。


ユウは、特別緊張した面持ちでもなく、

会社でどんな仕事をしているのかとか、

どこで生まれて、どこで育って、とか、


自分の身の上話をいっぱいしてくれたように思う。



はっきり言って、このときは、


まだユウをタイプなのかタイプでないのかなんて考える余裕は無かった。


ドキドキしたまま、その日の、ユウとの初デートは終わった。



ユウは、実物もとっても優しくて、

そして、次の約束まで考えてくれていた。




帰る時間になったので、近くの駅まで送ってもらって、その日は別れた。


帰り際、ユウは名刺をアタシに渡してくれた。


そういえば、本名って、まだお互いに、紹介してなかったんだっけ。


ユウの名刺。


手に持ったまま、アタシ、ドキドキしてる。


バーチャルが現実へとつながった瞬間。



ユウが一言。

「Reiの苗字も教えて!」



アタシは、苗字を告げて、車から降りた。


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: