ユウとの日々

嫉妬



ユウのことを知れば知るほど ユウに夢中になっていくアタシ。



妊娠8ヶ月の女が、おなかの子どもの父親以外の男に夢中になるなんて、


今にして思えば、自分のことながら、まったく呆れる。





ユウと逢う日は、アタシが都合が悪くない限り、全てユウが決めていた。


ユウは、アタシと逢う日を最優先にして、そのほかの予定を組んでいた。

いかにもA型らしい行動だったかもしれない。




最初の頃、ユウはアタシと、

月に一回くらい逢えたらいいな、

なんて言ってたっけ。



ユウには、アタシと付き合う以前にも、彼女が何人かいたらしく、

大体、それくらいのペースで逢っていたらしかった。







実際、ユウとアタシは、毎週のように逢っていたように思う。



ユウはいつだって、アタシを好きだと言ってくれた。



アタシは愛情表現を言葉にするのは苦手だったので、

いつもそんなユウの言葉を、笑いながら聞いているだけだった。





ユウは、アタシのために、たくさんの時間をつくってくれた。


アタシは、ユウは自分のものだと確信していた。




だから、ユウがそばにいないときは、

気が狂いそうになるくらい、鬱だった。



たとえば夜。


ユウのメールは、毎日同じペースで、

アタシの返信が無くても、どんどん入ってくる。



だけど、ぷっつりメールが無くなる時間、

それは決まって夜の9時だった。



必ずその時間になると「おやすみ」メールが入る。






そのメールを見るたびに、絶望的になる毎晩。




悶々とするアタシがいた。





ユウ、今何をしているの?





起きていると、頭がおかしくなりそうだったので、

ユウのメールが途絶えたら、アタシも寝た。



陸を抱きしめながら寝た。





夜以外でも、ユウがそばにいないときは、絶望的だった。



たとえば休日。



ユウが、ユウの家族と一緒に過ごす日。




たまらなかった。


ユウは、家族がそばにいても、合間にメールはくれたけど、

アタシはうれしくなかった。




最初は我慢していたけれど、


アタシの嫉妬心は、隠しようがないくらい酷いものになっていった。




一番酷かったのが、その年の年末年始だった。



一緒に過ごすことなんて、無理なことだとわかっているのに、

ユウに当たり散らした。




ユウは「逢おう」と言ってくれた。



でも、逢えないのは、アタシのほうだった。


家庭に縛られて、がんじがらめの年末年始だった。



ユウもアタシも、それぞれに、新しい年を迎え、

初詣でも済ませた。








年が明けたと同時に、アタシは産休に入った。


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