君へのメッセージ

君へのメッセージ

2012.06.17
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祐二の病室に入ると、枕が飛んでいた。勿論祐二が投げたもの。
「修学旅行のまくら投げじゃないんだからね」と、看護師さん。このところ枕ばかりか布団までぶん投げるらしい。
かつて会社の草野球では、キャッチャーだった祐二。少年時代は、バスケットをしていたから、投げる事はお手の物だといえる。首も手足も動かなかった事が嘘のよう。
 いつ行っても周りにあるものがどこかに散らばっている。いけない事をいけないと知らせる手立てに苦慮している。幼い子より始末が悪い。行動をコントロールすることができない。はてさてどうしたものか。繰り返し繰り返し話して聞かせるのだが。その度に一応頷いている祐二の目は素直そうに見えるのだけれど。叱るとへらへらと笑っている。どっちが本当の祐二ナの。





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最終更新日  2012.06.17 08:44:27
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