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Oct 30, 2007
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カテゴリ: 観る・読む・聴く



美しい森に包まれた湖上に漂う小さな寺に住む子供と老僧の物語。

二人はたぶん親子ではないんだろうけど、今子育てで悩む私には親としてどうすべきかを
導いてくれたような気がします。というか、がつんとやられましたね。
移りゆく季節の美しさに静かな感動があり、無駄をはぶいたその作風にはかえって心に強く訴えるものがありました。

春、子供が魚と蛙と蛇に石をくくりつけて無邪気に遊んでいる。それを見ていた老僧は夜中に子供の背中に石をくくりつける。
目覚めて泣きじゃくる子供に老僧は言う。「お前が石をくくりつけた生き物を見つけて、石をとってやりなさい。もし一匹でもその生き物が死んでいたら、お前の心の中にずっと重い石が残るだろう。」と。子供は石をひきづりながら自分の犯した罪を知る。それを黙って見続ける老僧。

夏、子供は少年となった。二人だけの世界に若い少女がやってくる。じりじりと照りつける太陽のように欲望にかられていく少年。それを知った老僧は少女に帰るように促す。そして、少年は少女を追いかけるように山寺を出ていった。

秋、少年は成年となった。愛憎で妻を殺してしまい、寺に逃げ込んでくる。
そこで老僧は言う。「人を殺しても、自分を殺してはいけない。」

生きて罪を償うことのほうが死ぬよりも辛いことだ。

冬、成年は刑を終えて再び戻ってきた。寺にはもう誰もいない。一匹のへびがいるだけ。
そこにやってきた顔を隠した女と赤ん坊。女は凍りついた湖の中で死に、赤ん坊だけが残った。老僧が彼を育ててくれたように、また彼は赤ん坊を育てる。

そして春。赤ん坊は無邪気な子供になった。そしてまた同じ罪を犯していく。


とにかく水面に浮かぶ寺も、凍った湖も、赤く色づく森も、きらきら光る景色も全てが言葉が出ないぐらい美しい。
そしてその美しい景色の中で人の一生が過ぎていく様がリアルに描かれている。

私は老僧の姿に目を向けてしまいました。どんな時もじっと子供を見守る姿。感動的でした。
そして何事にも動じない姿勢。私にはできないことです。

人生と向かい合うことの大切さを教えられた作品です。

詳しくは こちら





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最終更新日  Oct 30, 2007 09:09:33 PM
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