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過去の記憶
私たちが持っている過去の記憶ってどんなものなんでしょうか?
まず、過去の記憶には、一般記憶とエピソード記憶があります。
一般記憶というのは、
「ああ、そういえば、幼稚園の頃は、近くの神社によく遊びに行っていたなあ。」とか
「おばあちゃんって、僕に対しては優しかったなあ。いつもにっこりと笑いながら話を聞いてくれたなあ。」とか
「あのころのおやじって、厳しかったなあ。」
などという、記憶です。
それに対して、エピソード記憶というのは、
「あれは、小学校低学年の頃だっけ、学校に遅れそうでちょっと泣きながら走っていたら、見知らぬおねえちゃんが『どうしたの?』と声をかけてきたので、学校に遅れそうと答えたら、『待ってて』と言って、自転車を持ってきて小学校まで後ろに乗っけて送ってくれたことがあったな。途中でおじさんやおばさんが『みよちゃん。子どもができたのかい?』なんて、声をかけていて不思議だったなあ。」
などという、ある日ある時の一度限りの映画の一シーンのような 超具体的な記憶です。
このエピソード記憶は、重要な役割を持っています。
だいたい、記憶というものは超あいまいなものです。皆さん、一週間前のことを覚えていますか?じゃあ、一か月前の同じ日付の出来事は?
だいたい、強烈なことがない限りは、忘れているはずなのです。
それなのに、なぜ、小さい子どものころの出来事を鮮明に覚えているのでしょうか?
これは、その記憶が、自分の今の認知システムの中の各種思い込みと合致しているからなのです。人は、自分の今使っている認知システムと合致したエピソード記憶を強烈に保持しています。だから、何十年たっても覚えているのです。
で、認知システムの保持に役立たないような記憶は、すぐに忘れてします。
だから、カウンセリングやセラピーをして、クライエントさんの問題が解決するほど性格(=認知システム)が変化すると、この子どものころのエピソード記憶も思い出さなくなったり、かなり物語性が変化したり、今まで思い出さなかった出来事を思い出すようになったりと
大きく変化を起こします。
もともと、正確な記憶というものは存在しません。必ず、不正確で、しかもコロコロ変わります。
だから、配偶者が自分と違うように記憶していたからって、どっちの記憶が正しいと言って喧嘩するのはナンセンスです。なぜならば、絶対どちらの記憶も、くわしく見ると実際起こったこととは違っています。
記憶というものは、いい加減なものなのです。
カウンセリングを受けて、過去の記憶をすべて 楽しい、幸せな記憶に変えませんか?簡単ですよ。
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