電話カウンセリング 初回無料 byアドラー心理学

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2013年11月10日
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新しいクライエントさん。やってしまった失敗と、それを隠すためについた嘘への罪悪感のご相談でした。

本人の許可を得て書いています。

若い男性のクライエントさんで、前の日に飲みすぎて会社を休んでしまった。何回か同じようなことをやったので、嘘の理由で休んでしまった。

それが罪悪感で辛い、というご相談でした。

罪悪感というのは、「良い子ちゃん」になるための感情です。「たての人間関係」に浸っている人が持つ感情です。

人間関係には、「たての関係」と「よこの関係」があります。

たての関係は、支配、被支配の関係で、依存、共依存の関係でもあります。強烈なものは、機能不全家庭を生み、個人には、生きづらさ、自分が何を望んでいるかわからない苦しさ、アルコール、ギャンブル、仕事、買い物、浪費、SEX、子どもへの執着、ネット、ゲーム、などへの依存症を生み出してしまう人間関係ですが、

穏やかな「たての関係」は、現代の日本の社会の底流に文化として脈づいています。

簡単に言うと、「のび太!宿題はやったの?」と簡単に個人のバリアを破って侵入して、まったく悪気のないのび太の母親に象徴されます。

宿題をやるのは、のび太の課題なのに、お母さんは、勝手に口出しをしています。実は、この時、お母さんは、のび太が宿題をやったかどうか気になるという自分の課題の解決を、のび太に押し付けています。

他人の課題に干渉することと、自分の期待という課題を押し付けることは、必ず同時に起きます。

他人の課題に勝手に口出しして、自分の課題を押し付けると、ものすごい弊害が起こります。

私は、進学の時に、父から「医学部に進め」と勝手に口を出されて、医学部に進学するだけの学力はありながら、医者にだけは絶対なるものかと心に誓いました。

そして、父が一番嫌っていた 教師への道を選んだのです。

人間という存在は、自分の力で、自分の決定で、何でも選択していきたいという意識が高い生物です。だから、三歳ごろには何でもイヤと言う、第一次反抗期があるのです。※まあ、SMILE勇気づけの親子・人間関係セミナーの方法を十分に使うと、第一次反抗期も第二次反抗期も気になりませんけどね。なぜなら、本人の決断、選択を何よりも勇気づけて、尊重する方法だからです。

だから、課題に口出しすると、反抗心から、不正常な反応をしてしまうこともあります。勉強しなさいと言われた子が、「今しようと思ってたのに!お母さんがそんなこと言うから、もう、勉強はぜったににしない!」というようなものです。

心理的に言うと、反抗できた子は、ましです。不正常な反応をして、課題にへの侵入がなければ、もっと自然なその子が本来歩きたい道を選択していたかもしれない道を拒否したとしても、心理的には、自立できるからです。

しかし、反抗で自立できた人も、たての関係がびっちりと身についています。そして、今度は、自分がたての関係の上の支配側に回って、下の立場の人間の課題に口出しをしていくのです。

課題に干渉されて反抗できなかった子どもが辿る悲惨な、困難な道については、別の機会に書きます。それはそれは、困難な道です。自分が何を望んでいるか分からなくなってしまうからです。

罪悪感に戻ります。

とにかく、このように日本社会に蔓延している「たての関係」にナチュラルに浸かっている人々にとって、

この世には、良いことと悪いことが存在しているかのごとき「勘違い」があります。

「しなければいけないこと」と「しちゃいけないこと」と言い換えてもいいかもしれません。

「よこの関係」を実践している人間にとっては、良いことをしなければならなくて、悪いことをしちゃいけないという感覚は、まったくありません。

「よこの関係」は、誰とでも、お互いに人間として相互に尊敬し、相互に信頼しあい、良好に協力していこうとする、そのために、お互いに攻撃などせずに、理性的に話し合い、相手の意見や立場や思いを受け入れていく、自立した人間同士の横の関係です。

だから、そういう自然な「よこ」の協力関係を保つために、誰かを傷つけるような言動はしたくないからしないだけです。しちゃいけないからしないのではなくて、不適切な行動をしたくないからしないのです。自発的なのです。

ところが、「たての関係」では、イメージの上での 良いこと悪いことの価値を決定する人が 良いと決定したことを、したくなくてもしなくていけなくて、価値を決定する人(実際にいなくてもイメージ上で)が、悪いと決定したことを、したくなっても、してはいけないのです。

このような非自発的な、漠然とした 善悪の感覚を持っているのです。自分の中から出た自発的な意図とは無関係な 善悪の基準があるのです。

だから、時々、自分の内的な意図からやった行動が、この善悪の基準に合わずに、いわゆる悪いことをやってしまった場合には、

このままだと、「悪い奴」「悪人」になってしまうので、

何とか「良い子ちゃん」になるために、「私はつい悪いことをやってしまったけれども、それに対して罪悪感を感じることのできる良い子ちゃんです。」と「たての人間関係」の象徴的な上の人にアピールするために、強烈な罪悪感を持つのです。

たての関係を維持しつつ、「どうせ、俺は悪い奴だよ。」と開き直ることでも、罪悪感は消えますが、あまりお勧めしません。非常に不幸になるので。

お勧めなのは、

「よこの関係」の考え方を学んで、「たての関係」的な考え方を、少しずつ修正して、「この世には良いことと悪いことがある」という幻想から抜け出し、

「良いことをしなければならない」から 嫌でもするんじゃなくて、

自分のために最も適切な行動を、自分が幸せになるためには、周囲との良好な協力関係が必要だから、人を勇気づけたり、人の意見をその人の意見として尊重したり、人の断る権利を尊重してお願いをしたりと、より適切な行動を、

自分基準で選択決断していくのです。

「悪いことをしちゃいけない」からしないのではなくて、

自分が幸せになるためには周囲との良好な協力関係が必要だから、人を傷つけるような、不適切な行動をなるべくしないようにしていくのです。してしまったら、謝って、修正、改善していくのです。

間違っても、修正、改善していくときに、反省して、罪悪感を持ったりしません。反省も、罪悪感も「たての人間関係」の道具なのですから。

「よこの関係」が、自分に根付いてくると、罪悪感を感じるということはなくなってきます。

だから、重要なのは、飲みすぎて寝坊したことも、嘘をついてしまったことも、反省しないで、罪悪感を使わないで、

未来だけを見て、次どうしたら、寝坊しないで会社に行けるかを、前向きに、積極的に対策を練り、行動していくことなのです。

反省なんかしなくても、過去の失敗を未来に生かす力を私たちは本来持っているのです。

これが、解決志向の 未来を大事にする アドラー心理学の考え方であり、人間の真実なのです。



電話こころ相談室http://denwacocoro.com/

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最終更新日  2013年11月10日 09時16分43秒
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