PR
カテゴリ
OK牧場というのは
......ガッツ石松のギャグじゃありません。
OK牧場というのは、TA心理学(トランザクショナルアナリシス 交流分析)の心理学用語です。
○「OK牧場」
|
(1) | (2)
|
Iam OK | Iam OK
You are OK | You are not OK
|
|
(3) | (4)
|
Iam not OK | Iam not OK
You are OK | You are not OK
|
|
フィールド(牧場)を四つに分けます。
これは、人が人を評価する基本的な立場を表します。人が自分や他人を 基本的に「OK」と評価するか、「not OK」と評価するかで分けてあるのです。
(1)のフィールドにいる人は、自分のことをOKだと思っているし、他人のこともOKだと思っています。つまり、自己を受け入れていて、自尊感情も高く、他人のことも高く評価していて、信頼していて、基本的に「人間ってすばらしい!」と思っているのです。
(2)のフィールドにいる人は、自分のことはOKだと思っていますが、他人は大方ダメだと思っています。このフィールドにいる人は、他人のあら探しをします。この人が他人に満足するということはあまりありません。自分以外の人間は「なっちゃいない!」のです。
(3)のフィールドにいる人は、自分以外の人はすごくて、OKなのですが、自分は「ダメなやつ」です。自己嫌悪で苦しんでいます。「他の人はできるのに、何で自分はできないんだろう。」と思っています。
(4)のフィールドにいる人は、自分もダメだし、他人もダメ。人間なんて救いようがないと思っています。自暴自棄になっている立場を表します。この立場にいる人は、犯罪的な行動に出るかもしれませんし、自己破滅的な行動に出るかもしれません。
もちろん、同じフィールドにずっといるわけではありません。
特に、2のフィールドと3のフィールドを行ったり来たりする人は多いものです。なぜならば、他人にダメ出しをする心理状態と、自分をダメだと思う心理状態は、同じ縦の人間関係から生まれるからです。
そして、2の立場の 「自分だけがOKで、他人はOKじゃない。」という他者否定の立場は、自己に対する自信のなさを隠すためのカモフラージュです。
自分に自信がないから、他人の欠点や失敗や嫌いな点をあげつらって 比較して自分がすごいような気がして、幻の自己満足に浸っているだけなのです。
自分に対して自信がない人には、基本的に2の立場が好きな人と、3の立場が好きな人がいますが、どちらとも、たての人間関係にいるので、不安定で、自分に自信がなくて不安定なのです。だから、自分を責めてみたり、他人を責めてみたりするのです。
だって、本当に心の奥底から自分に対して自信があって、自分を好きで受け入れてれば、他人の欠点に注目したり、他人を攻撃したりする必要はありませんもの。
それより、他人の長所に注目したり、明るい側面に注目していた方が幸せですし、いろんな物事も 結局はうまくいっちゃいますからね。
さあ、では、他人を否定することによって得られる偽物の自信ではなくて 本物の自信を身につけるためにはどうしたらいいのでしょう?
簡単に言っちゃうと、たての人間関係、つまり優劣を競ったり、正誤を気にしたり、善悪にこだわったり、人を無理やりコントロールしようとしたり、人に依存したりするたての関係から脱却することです。
脱却して、よこの関係、つまり、あるがままを認め合う関係、他人の長所を認めて、ともに喜んだり、お互い勇気づけあい、冷静で穏やかに話し合うことです。そして、裏腹のない親密な本音をさらしてもお互い仲良くなれる人間関係を構築していくことです。
たくさん、適切なコミュニケーションを取り合うことはとても大事です。なぜならば、コミュニケーションなしに、人と人が分かりあえることはないからです。
そして、自分のことも責めないで、勇気づけることです。
すごいじゃん。大丈夫だよ。頑張っているじゃん、って。
「勇気づけ」って、実は、ほめることではありません。なぜなら、ほめることは、たての関係の上の立場にいる人物が、下の人物を自分の価値観でコントロールするために行うことだからです。
ほめたり、叱ったり、批判したりして、コントロールしようとしているのです。
(2)(3)(4)のフィールドで使われる、ほめたり、おだてたり、報酬で釣ったり、叱ったり、批判したり、ダメ出ししたり、罰したりする「たての関係」の支配・依存コミュニケーションでは、絶対に信頼関係は生まれません。
(1)のフィールドに行くには、全く別のコミュニケーション体系が必要なのです。簡単に言うと勇気づけあう、相互尊敬、相互信頼のよこの関係です。自立した人間同士の穏やかで親密な人間関係です。
これを学ぶには、 SMILE勇気づけの親子・人間関係セミナー を受けて(出来れば、何度も再受講して)、練習するか、アドラー心理学カウンセリングを受けて、習ったやり方を練習するかしかありません。
私の知らない、同じようなものが他にもあるかもしれませんが、、交流分析自体やNLPやフロイト精神分析やユング心理学、ロジャース派の方法、アサーショントレーニング、認知行動療法などには、匹敵するものがありません。
魔法のように、私の自虐癖が治らないかな?とか、私のかんしゃくを起こしてしまう癖がセラピーで治らないかなと夢想しても、絶対に変化しません。
考え方やコミュニケーションのやり方を習って、自分で地道に練習するしか、(2)(3)(4)のフィールドから抜け出す道はありません。
よこの関係を学ぶには
全国からの電話カウンセリング
電話こころ相談室http://denwacocoro.com/
SMILE勇気づけの親子・人間関係セミナーを受けるには、
熊本こころ相談室
http://cocorosodan.jp/
カレンダー
コメント新着
キーワードサーチ