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「嫌われる勇気」を読み解く その1
「嫌われる勇気」に出てくる アドラー心理学の理論は、実はもっともっと厚く重厚なものです。
ですが、それを全部出してしまっては、あの「嫌われる勇気」の物語を壊してしまいます。
アドラー心理学実践歴22年の本郷ひろなかが、「嫌われる勇気」に出てくるアドラー心理学の理論を もうちょっと詳しく解説します。
◎なぜ「人は変われる」のか?
哲人は、この論議で、原因論じゃなくて、目的論だから、とシンプルに答えています。まあそうなのですが、もうちょっと別の角度から考えてみましょう。
「遺伝と環境の輻輳説」という心理学の説があります。人の性格は、その人の生まれ持った遺伝と子どものころの環境が決定するという説です。
いわゆる決定論というやつです。
アドラー心理学は、これに真っ向から反対します。
いやいや、遺伝や子どものころの環境は単なる材料にすぎなくて、その材料を元に 性格をどう作るかは、一人一人の意志が決定する。と主張するのです。
どんな性格でも自由自在にできると言っている訳ではありません。
使う材料に、つまり、遺伝と子どものころの生育環境という材料にある程度の縛りを受けるのです。
肉がないのに肉料理は作れませんよね。材料が魚だったら、魚料理しか作れないわけです。
しかし、同じ材料から作れる「性格」には、それこそ、千差万別のものがあります。どんな性格を作るかは、本人が決定しているのです。
これを「柔らかな決定論」と呼びます。人は、条件反射のようにきめられた反応しかできない存在ではなく、自由意志によって決定を下すことが出来るという主張です。
「7つの習慣」でも、同じ主張がされていましたね。
この自由意志を認めないと、人はすべて遺伝と環境によって決定されるという「決定論」になってしまうわけです。
もし、決定論的に解釈すると、ある人がある行動をとったのは、すべて、その人の遺伝と過去の経験という原因から引き起こされた結果にすぎないわけで、「ああ、そうなんですね。」で終わってしまうわけです。
はい。ちゃんちゃん。と、原因を探って終わりです。改善はできません。「人は変われない」ということで決着です。
つまり、原因論だから決定論になるんではなくて、決定論だから原因を探って「人は変われません」で終わるのです。
でも、アドラー心理学は、最終的には自由意志によって決めると思っているので、
どんな性格にしたかというのも、その人が材料を元に、自由意志で決めたのだし、
だから、新しい情報をもとに、性格を決めなおすこともできると思っているわけです。
だから、その人がどのような目的で、そのような行動をとるかという、自由意志の方向性を気にするわけです。
自由意志で決めていると思っているから、原因なんかどうでもよくて、その人の目的を知って、「人が幸せに変わる」ために解析したいのです。
あなたは、人には自由意志があると思いますか?
それとも、人は遺伝と環境に翻弄されるだけの存在だと思いますか?
もしも、自由意志があると思うのならば、どんな時でも、原因を探るのはナンセンスです。遺伝や環境や人のせいにするのはナンセンスです。目的に意識を向け、未来に目を向け、自分の今を変え続けるだけです。
人間が、自由意志がない、決定されるだけの存在だと思うのならば、現状と今後起こることをあきらめて受け入れてください。原因を探ってもいいですが、どうせ変わらないんだから、原因を知って嫌な気持ちになるんだったら、原因を探らない方がいいと思います。
私は、自由意志があると思うので、多くの人が幸せに変わるのをお手伝いしたいし、既に十分幸せなので、幸せになる必要はありませんが、自分をもっと成長させていきます。
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