透明な瓶に手紙をつめてインターネットの海へ            by雪虫の伝説

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2006年09月17日
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カテゴリ: ちびたエンピツで


妻戸を通して部屋の奥まですっかり見通せます。
野分が吹き荒れた日。
夕霧 はこの世のものとは思えない美しい女性の姿を見ます。

気高く美しい 紫の上 が座っていました。
しかも彼女は何かを眺めてにっこり笑っていました。

父 光源氏 は 紫の上
男性が全て自分と同じなら・・と 源氏 が考えたというのは言い過ぎですが。

始めて見る継母の姿は 夕霧 の心を打ってしまったのです。
紫の上 の美しさに呆然としてしまいました。
台風のいたずらです。

紫式部 は冷静な作家です。
夕霧 は過ちを回避しました。
父 光源氏 が犯してしまった過ちを繰り返すことはなかったのです。

自らが生み出した主人公 光源氏
いいとか悪いとかは言っていませんが。

夕霧 は父 光源氏 と伯父 頭中将 によって
幼なじみで親しかった 雲居の雁
それでも彼女と文通だけは続けていました。

源氏物語に登場する男性の中でちょっと異色の真面目な若者
光源氏 と 葵の上 の間にできた息子です。

この日 夕霧 は色々なものを見ました。
様々なことを考えました。
15の秋のできごとです。

この日も彼は 明石の姫君 の部屋で紙と硯を借り
雲居の雁 に見舞いをしたためるのでした。

彼はちょっと素敵です。少なくとも父親よりはずっと素敵です。
ただの私の評価ですが。


台風13号は日本海に抜けたようです。






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最終更新日  2006年09月17日 23時15分01秒


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