透明な瓶に手紙をつめてインターネットの海へ            by雪虫の伝説

透明な瓶に手紙をつめてインターネットの海へ            by雪虫の伝説

2007年08月27日
XML
カテゴリ: ちびたエンピツで


夢よりもはかなき世の中を歎きわびつつ明かし暮らすほどに
はかなくて四月十余日になりぬれば木の下くらがりもてゆく。
・・・・・
あはれにながむるほどに
近き透垣のもとに人けはひのすれば「誰にか」と思ふほどにさしいでたるを見れば
故宮に候ひし小舎人童(ことねりわらは)なりけり。




もの思いに沈んでいる 和泉式部 の庭にカサカサカサカサと誰かが入っていました。
人を通しもしないでいったい誰だろうと思っていると
姿を現したのは懐かしい小舎人童です。
亡き宮さまに仕えていた少年です。


あなた・・どうしてこんなに長いこと姿をみせてくれなかったの?
亡き宮さまのことを考えながら
あなたはどうしてるんだろうと思っていたのよ・・・




この頃の女性は童といえども男性と直接口をきくことはありません。
間に侍女をたてての会話です。


この少年亡き 弾正宮 に仕えていた童です。
弾正宮 の弟宮のトコロに上がっていたのです。


それはとってもいいことね。
でも弟宮さまはとっても品のいい近づきがたい方だそうね。
お仕えするのも亡くなられた宮さまのようにはいかないでしょう。



小舎人童は弟宮の使いで彼女を訪れていたのです。


これ持て参りて、いかが見給ふとて奉らせよとて
橘を取り出でたれば・・・・・



この橘の花を持って伺って「どうご覧になりますか」と伝えて来い・・彼の最初の挨拶です。

弟宮は橘の花を挨拶によこしました。



男女が簡単に言葉を交わせた時代ではありません。
いつでも間に人が入ってとりつぎます。
女性はたいてい御簾の中にすわっています。姿をさらすことはありません。



和泉式部日記 は橘の花からはじまります。


和泉式部 が御簾の中から侍女に渡したお返しの歌です。
橘の花 へのお返しです。



薫る香によそふるよりはほととぎす聞かばや同じ声やしたると









お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2007年08月29日 00時15分15秒


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: