
そんなイタリアですが、ひそかにブームでは?と思うのが、意外にも日本文学。
イタリアで大きな書店に行くと、日本文学を扱う一角は普通に
あります。
漱石や太宰などの近代文学だけかと思えば、そうでもなく。
私が「あれ?」と思ったのは、吉本ばななさんや北野武さんの
著作が、高い人気なのです。
あるホームパーティーで知り合った、大学で日本文学を専攻
しているチェチーリア。彼女も、吉本さんの大ファンです。
「いつか吉本作品をイタリア語訳したい」と熱く語ります。
吉本ばななさんは、イタリアで文学賞をいくつも受賞している
のですが、これ、日本ではあまり知られていませんよね。
イタリアの大学では、4年で卒業できる人が入学者の一割以下。この過酷さの中で、本物の知性が育つと感じます。
日本文学を読み、評価しているのはそんなイタリアの知識層。
ですが、吉本さんの作品は、本屋さんで常に平積みになっているところからみて、普通の人も読んでいると思うんです。
日本文学を見直すと、かえってイタリアがわかる。
そんなことも言えるかもしれません。