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気がつけば10月。アンニュイで私がいちばん苦手とするあやふやな季節である9月は瞬く間に過ぎ去っていた。
september rain rain 9月の雨は冷たくて
september rain rain 思い出にさえ沁みている
もう、10月になってしまったけれど、今夜のように冷たい雨の秋の夜にはこの曲が心に浮かぶ。
9月も相変わらず仕事に追われ、多忙な日々を送っていたが、その中で、時折、 胸をチクッと刺すような痛みを感じることがあった。
物理的な痛みではなく、精神的なもの。
私の勤務する会社は8月決算で、9月はその数字を見ながら、後半の目標の数字を出し、今までの反省を含めて色々な見直しを迫られる月なのだが、もちろん私の部署はB型上司がその数字と反省をまとめる役を担う。
数字はともかく、反省に基づく様々な見直しは、他の部署との絡みあり、また、人ありき(接客業なので)という事で、個人個人にダメだしをしたりする悪役にもならなければならない。
B型上司は平和主義の楽天家なので、実はこういうのが一番苦手。
いつも私やその他の社員がギャーギャー言いたいことを言っているのをうんうんと聞いて不満を発散させるのは得意でも、人に苦言を呈することに慣れていない。
でも、仕事は仕事。やらない訳にも行かず、彼はそれをしながら精神的にかなり疲れてしまったよう。気持ちはわかるけれど・・・。
夜遅くに、『業務連絡』と、彼からメールが入る。確かに仕事がらみのメールなのだが、メールの頭に 『この世でいちばん心通じ合うKOTORAへ』 とか 『俺のことをわかってくれるのはお前だけ』 とか 、『KOTORAは絶対俺を裏切らない』 とか、そんなことを送信してくる。
先日も、厄介な取引先と私がもめた時も 、『うちの可愛い部下に言いがかりをつけるのはよしてください。』 などと言い 、『KOTORA,あそこの仕事切っていいぞ!』 と言って見たり・・・。(私が我慢して頭下げてれば、済む話だったのに)
まあ、仕事を介して考えれば、いちばん通じあってるのは確かだし、だらしのない上司だけど裏切る気ももちろんない。 でも・・・心の奥がチクリと痛む。仕事を通り越しそうな彼の好意を感じる。
うぬぼれかも知れないけど。
率直に言って、彼の事は好きだけど、それはあくまでも仕事上での関係の事。恋愛感情とはまったく別次元の話。妻子ある彼になびくことはないだろう。
でも、片思いの彼も妻子持ち。じゃあ、彼に好意を寄せられたら(そんなことはありえないけど)、妻子があることを理由に彼を拒絶できるのか・・・。たぶん、出来ないだろう。
というより、妻子ある彼を好きになってしまった自分の気持ちをどう彼に向けていいのか、いつもグラグラと揺れている私。B型上司に偉そうな事を言えた義理ではない。
矛盾する自分の気持ちや、B型上司や、片思いの彼を想い、胸の奥がチクッとする。
人生って、どうしてこう、うまく行かないんだろう。
愛がこんなにつらいものなら 私ひとりで 生きていけない
september rain・・・ 9月の雨は冷たくて
september rain・・・ 9月の雨は優しくて
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