世界一流スパにも勤務中!       元豪華客船セラピスト★海外女社長 ・由美どんのアメリカ挑戦★

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2004年09月13日
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カテゴリ: 船の事
考えてみたら私は港の女。

私の故郷 鹿児島って港の街。
そして ここハワイも港の街っていうか太平洋の島!

どうやら由美どん港の女街道まっしぐらみたい(あはは)
↑演歌の歌詞みたい。

港の思い出・・・
というか
まずは由美どんと海の思い出。

小学校の時に桜島から磯海岸という浜辺まで横断した。



その泳ぐ距離は4Km。

子供にはかなりの距離なの。
もちろん強制ではないから自由参加だった。

でも「友達がやってるから自分も!」という 永遠のお子様パターンで結構やってる子達が学年にも多かった。

なんか小学校の伝統的な行事で、もうかれこれ100年以上も続いてるとか言ってた。

それを小学4年生から小学6年生まで希望者は参加できるんだけど、由美どんは小学6年生になってから遅い初デビューを達成した。

由美どん、それをやる小学6年生まで、プールで10m以上顔をつけて泳げなかった。

つまり泳げないのに参加してしまったのだ。
(↑やっぱり由美どん、またもや無謀な試み・・・)

なぜやろうと思ったかって?
理由は父に馬鹿にされたから。



そして続けて、「ドンくさいお前にそんなん出来るか!あほ。」と関西人の父は言った。

カチンときた私「絶対やってやる!」と止める母の忠告も聞かず大宣言。

で、先生に即行申込書を出し、容易に試みたものの
想像以上の過酷な訓練が待っていた。

学校が終わってから毎日2時間、4年生から6年生と先生達 合計200名??で、みんなプールをぐるぐるぐる一緒に泳ぐのである。



何もぜず「ふわ~」っと浮いてたら、この人間洗濯機が流れに沿って自然に運んでくれる。すさまじい流れの強さだった。

そして悲しい事にこれを毎日やってたら、
由美どんの幼い足に
なんと人生の中で初めて
水虫が出来てしまった。(涙)

そして毎週土曜日には「検定」といって横断遠泳の為のテストがあった。

ぐるぐる泳いでる間 生徒の平泳ぎのフォームや速さをプールサイドから先生が一人一人チャックし、出来そうもない子はそこから外されていくという恐怖の検定だった。

しかもプールの底に足をつかない様に泳がなきゃいけないからさぁ~大変!

底に足がついて 歩いてしまうと、その検定から外されプールサイドに容赦なく あがらされる。

一見意地悪に見えるが、教育委員会からの指示か何かで
やっぱり学校側も本番の海で怪我人や死亡者を出したら まずいっつーことで、先生の審査もかなり厳しかったのだろう。

その時は先生も生徒も命がけだった。

一番最初の5周検定で由美どん 足がプールの底についてしまって、不合格だった。

でも、根性を認められて?一番最初の検定つーことで先生にもう一回チャンスをもらった。

次の週の10周検定に合格。
そのまた20周検定も合格。
30周検定も合格。

で、40周に合格かなあ?と完泳した時。

マイクロフォンで「由美、お前はスピードが遅すぎる!もう一回40周受けなおせ!」と声高々に先生に言われた。

「が~~~~~~ん。うそ・・・・。」

絶対この先生 嫌がらせしてると子供ながらに思った。

で、この後40周検定でクタクタなのに 即行さらにまた40周泳がされた。

先生が「まだ遅いけど まあいいだろう」だって。
明日放課後にまじで先生を半殺しにしようかと一瞬思った。(冗談だよ)1日に80周だよ。。。遅いの当たり前じゃ。

で、本番の前に「小遠泳」と言って
海で2列になって本番と思って軽く泳ぐのにあえて参加できた。

「げ、先生の馬鹿ヤロウ!海の方が泳ぐの楽じゃん。
心配して損した。」というの覚えてる。

本番当日、曇り空がどんよりしてて不天候だった。
しかも台風が去った次の日だった。。。。。

注射をされる時に出席番号順に並んでるドキドキの死ぬ覚悟決めてたあの気分だったのに、不天候で決行かもしれない?となると、なんだか残念な気分になった。

せっかく練習して頑張ったから遠泳をやりたいけど、
ちょっと怖くてやりたくない気分だった。

で、待たされた結果・・・・・

うちの小学校はやる事にした。

父兄やPTAからはちょっと反論があったものの、
校長とか伝統とかの薩摩魂みたいなもの?でかき立てられ洗脳され、しまいに丸め込まれ、実行された。

うちの母さんは普段は威張ってて、肝っ玉風なんだけど、案外この人すごい心配性で私が桜島に行く前に「うなぎ」を2人前食べさせてくれた。スタミナつけろという意味だったのだろう。

で、真っ黒に日焼けした由美どんは赤い水泳帽子に緑の水泳着を着て、氷砂糖をいっぱい帽子の中に挟んで錦港湾に望んだのだ。

台風の後の波は高い。
(当たり前)
自分が上にあがったり、下にさがったりするのが大変面白かったみんな周りもきゃあきゃあ言ってた。

付け加えておくが、泳いでる生徒2列の横にはボートが付き添っていて、そのボートには必ず生徒の保護者が見守っている事になっている。

うちの場合、関西人の父さんがボートに乗って無表情で眺めていた。

疲れて負けそうになった時、父さんを見た。そして父さんが鼻で笑ったあの日の事を思い出して「絶対ボートにあがって、 リタイアするもんか!完泳するんだ!」と意地になって泳いでた。

曇ってた空が晴れわたってきた。
顔しか出してない私達は顔が焼けどしそうなほど熱かった。
塩水を結構飲んでしまってノドはカラカラ。
水泳帽子に挟んでた氷砂糖をなめて渇きをいやした。
普段は甘くない氷砂糖が凄く美味しく感じた。
欲張ってもっと食べようと水泳帽子を大きく広げたとたん、挟んでた残りの3~4個の氷砂糖が海の底に落ちてしまった。

それを見てた近くの「組長」というあだなで呼ばれてる女の子が「由美、私の食べていいよ」と立ち泳ぎしながら氷砂糖をわけてくれた。

涙が出た。
自分の涙か塩水か解らなかった。

何度も何度も手足をかいてみても 中々陸に着かない。
前よりも遠くに見える海岸が遠くなった気がした。

目をつぶって泳いでた。
みんな必死だったので誰も話さなくなった。

目をつぶってたのでまぶたの裏の白い太陽の光しか見えなかった。

何人かの同級生がリタイヤして船にあがった。

突然 船が凄い勢いで通り過ぎた。
後から聞いた話によると
クラスメイトの花田君が溺れ病院に運ばれた。

もうダメだ疲れた・・・と力を抜こうとした時誰かが
「あ、もうすぐ着くよ!」と言った。
目を開けたら海岸が見えた。

どっからか力がわいてきて生命力を感じた。

地に足が着いたとき重力の大きさに驚いた。前を歩いてた宮元さんが宮元さんのお父さんに かつがれていった。

自分で「浦島太郎みたい」と思った。
海岸に着いたとき、母さんがバスタオルを両手でつかんで私を見るやいなや牛の様に走ってきて、泣きながらタックルされた。。。

それが最初で最後の「母親の抱擁」だった。

母さんは救急車で運ばれたのが 私だったと思ったらしい。

結局後から話を聞くと台風のせいでみんな流されて、まっすぐに来るはずが、「くの字」に曲がって泳いでたらしい。
どうりで1時間半で着く予定が3時間半になり、4Kmが12Kmとなってしまったそうだ。

前代未聞の異例の錦港湾横断遠泳となった。

ボートから降りた父は
小声で「ふん、(鼻笑い)よくやったな。」と一言いった。

私は何か「父親の言いたくても言えない辛さ」みたいなものを感じた。

で、子供に戻った私はゼンザイと麦茶を7杯ずつ飲みまくった。

その後 記念撮影の号令がかかり「しまった」と思った。お腹がタポタポになってしまったからである。

お腹がタポタポのまんま写真は残ってしまった(悲)

その日一日中、波に流されてフワフワしてた。
ばあちゃんも母さんも「食べなさい食べなさい」と何でも勧めてくれて優しかった。

二人とも「自慢の孫・娘」と言ってくれた。

疲れて横になった。
明日も目が覚めたらまた 同じように言ってくれればいいなあ~と思って寝てしまった。

次の日やっぱり、
通常どうり拳骨をもらってしまう一日が始まった。(痛)







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最終更新日  2004年09月14日 09時32分06秒
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