波と戯れるように  風に揺れるように

波と戯れるように 風に揺れるように

2014年02月27日
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テーマ: 寂寞の中で(1008)


車何台かに便乗してある噂話のあるダムに行ってみようということになったのです。

僕はちょっと霊感が強いのでやめようと止めたのですが

「お前 何ビビってんだよ」と笑い飛ばされてしまい、仕方がなく出かけました。

冬になる前のとても気持ちの良い天気で、紅葉も綺麗で

「おい こんな所に彼女とドライブしたら最高だよな

  こんな野郎ばかりじゃ 面白くもないなぁ」

なんて呑気な仲間たち。

山道独特の道路の脇は崖っぷちのくねくね坂、そんな坂道を登りやっと目的地に着いたときはもう、日も暮れかかってしました。

さあって遊ぼうかーとみんなで車から降りてダムをちょっと見た後、缶けりをして遊ぶことになりました。

夕日がある間は良かったのですが次第に暗くなり、隠れた仲間を見つけるのが大変になって来ました。

駐車場にもダム周辺にも外灯は少なく、しかも相当古いためかぼんやりとした照明。

それでも大きな声で騒ぎながら缶を蹴ったり仲間を見つけたり見つけられたりするのが楽しくて大騒ぎでした。

ところが急に鬼になった奴が

「あれ 何だか人数が多い」

そう言い出しました。

僕たちは顔を見合わせて

「何言ってんだよ」と息を切らせながら笑い飛ばしましたが

「いや 絶対に間違いない 多いよ」

そいつは慌てて車に向かって走り出しました。

僕たちは一瞬何のことだか分からなくてそこに棒立ちになりましたが

そいつが車に乗るや否やエンジンをかけたので慌てて僕たちはそいつの車を止めようとしました。

するとそいつは「わぁー、ぎゃぁー」とか大きな声を出しながら

「やめろーー どけよーー」

後ろを見ながら車を急発進させてそのまま暗い山道に向かって走り去ってしまいました。

残された僕たちは全員集まってそいつが言っていた人数を確かめることに、

一人、二人、三人・・・・

え 誰だ 確かに違う

暗いのでお互いに顔はよく見えないが確かに人数が違うし多い

ぞくっと冷たいものが背筋に這いました。






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最終更新日  2014年02月27日 11時45分05秒
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