作家江田優義の執筆珍道中

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2005年05月29日
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 イラク特措法が強行採決され、ついに自衛隊がサマワに派兵されました。
 非戦闘地域での復興支援という名目で派兵されたのに、現実にはイラク全土は戦争状態です。この現状を戦争ではないと言い張る人の心境が理解できません。毎日、多くの犠牲者を出しているのに、何を根拠に戦争状態でないと言えるのでしょうか?
 アメリカのポチなどと揶揄されてまで追随した背景には、日米安保の問題が大きく横たわっているようです。自国を自国の戦力で守りきれない日本の脆さを露呈した形にもなりました。北朝鮮という脅威を抱える日本にとっては、必ずしも過ちであったとはいえません。
 しかし大きな問題として心に引っかかっているのは、国民の大半が反対をしていた派兵を強行したことです。当時、首相の説明責任を果たしていないという世論の声が大きかったにもかかわらず、首相は自らの言葉で説明は既に行ったと言い張り、再度の説明は行いませんでした。
 独立国である日本は、プライドに賭けてアメリカの傘の中でしか生存できないという国家存亡に関わる発言などできるはずもなく、強引な法解釈を持ち込み、国民の理解を得られないイラク特措法を正当化できうる理論武装ができていなかったからです。
 国民に説明をしても理解は得られない、非難を浴びせられるだけだと思ったから逃げたのでしょう。
 これらの強引さの影には強かな計算が施されています。
「人の噂も七五日」理論です。
 要するに強引なことをして一時的に国民感情を逆撫でしても、時間が経てば過去の出来事となり、現実に追われる中で忘れ去られていくことを承知してるので、強引なことができるのです。

 忘却を常とする人間の有り様を利用した手法です。
 更にイラク派兵の延長も粛々と可決され、派兵の意味するものを改めて議論する場さえないという国家の一大事にしてはお粗末なシナリオ通りに進んでいきました。
 大量破壊兵器が存在するという大義の下に始まった戦争の大義が間違いであったことが証明されると、戦争に大義は必要ないという識者も現れています。
 二〇〇五年一月三〇日イラク暫定国民議会選挙がテロの恐怖にさらされながら五八%という高投票率を記録し、懸念されていた状態は回避され成功に終わりました。今後の焦点は一〇月の憲法承認のための国民投票、一二月の新憲法に基づく国民議会選挙に移っていきました。
 イラク戦争に参加した国が次々に撤退を表明している現実の中で、日本の立場がまた不安定になってきました。
 隣国との領土問題も解決の目途が立ちません。
 尖閣諸島も竹島も日本固有の領土のはずなのに、尖閣諸島は中国が、竹島は韓国が領有権を主張しています。真っ向から抗議ができない背景には、過去の戦争において日本が行った戦略行為に対する引け目があるかです。
 しかし事実解明が進んだ最近では日本が一方的な悪という見解は小さくなり、戦略的に日本が追い込まれたり、填められたりした事実も表面化しています。
 中国や韓国が反日・抗日を強める背景には、自国の不満を噴出させないために仮想敵国を設けるといった政治的な意図によるものです。
 日本国民としてプライドを持てる教育の推進が、外交的にも力となります。
 国民の理解をバックに、毅然とした判断を下せる独立国としての威信の復活を期待します。





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最終更新日  2005年05月29日 09時57分15秒
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