あそびはこどもの仕事やで!:遊び学ブログ

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2012.02.16
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カテゴリ: あそび一般

【ビー玉を指で弾いたり、端末を傾けたりしてビー玉同士をぶつけるとポイントが入ります。
ビー玉同士をぶつけた時に、ビー玉のサイズが一回り大きくなる 「合体」 や、一回り小さくなり、 二つに分かれる 「分裂」 が行われます。ポイントをためていくと、穴が出現して、中から星が 登場します。星を一定数集めると楽しい星の演出が行われ、出現した穴の中にビー玉を 落とすことにより、更なる高得点が期待出来ます。
指先の訓練とともに、いろいろな反応が起きることで、「驚き」と「発見」に繋がる楽しいアプリです。】
(【】内は記事から一部引用、Google ニュース/4Gamer.net:2012年2月15日)

 記事は、あるiPhone/iPad向けの「知育アプリ」の紹介記事だ。このようなものが「知育」を謳って、就学前の幼児向けに開発される。開発には、幼稚園や保育園の園長・保育士が関わっているそうだが、それならなお問題が大きい。

 上記の「ビー玉あそび」アプリは、それで遊べば確かに、何らかの「驚き」と「発見」があり、タッチパネルを指で操作すると「指先の訓練」になるかも知れない。しかし、それだからと言って、「知育」と考えるのは如何なものか。このアプリから生まれる「驚き」や「発見」は、実際に土の上であそぶ「ビー玉あそび」に数段も劣る。

 それどころか、現実では起きえない、バーチャルな世界の「合体」 や「分裂」は、現実世界ではほとんど意味をなさないばかりか、アプリの出来がリアルであればあるほど、あそぶ子が幼ければ幼いほど、現実世界での混乱を招きかねない。

 さらに、このアプリを使用しての「指先の訓練」は、指の機能のほんのわずかな部分の「訓練?」にしかならない。本物のビー玉の持つ、あのなめらかな表面の手触り、あのヒヤッとした冷感は、バーチャル世界には存在しない。

 球形のビー玉の、あの弾き難さを、楽しいあそびの中で克服して、どんな状況にも対応できるような、指先のしなやかで巧な動きは、無論アプリでは不可能に近い。

 このような、ばかげたアプリの開発に、保育や教育の専門家が関わることは、アプリの開発自体よりも、数段に愚かなことだと思う。なんでもかんでも「知育」と謳えば売れる風潮に、そろそろキッパリと決別しなければならない時期ではないだろうか。



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最終更新日  2012.02.16 20:53:42
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