あそびはこどもの仕事やで!:遊び学ブログ

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2016.06.19
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カテゴリ: あそび一般



 「折り紙」には、その芸術性で大きく分けて二つのジャンルがある、一つは「折り鶴」に代表されるように、ものの形を模す「具象折り紙」と、も一つはユニット折り紙に代表されるような、形の美しさを追求する「抽象折り紙」だ。

 その「具象折り紙」は、最近では、「複雑系折り紙」に見られるように、より本物に似せて作品折り上げる「折り紙」が急速に発達してきており、「超複雑系折り紙」のようなジャンルまで生まれてきている。

 それらの「折り紙」は、どちらかと言えば、おとなの芸術活動と言えるものだ。もちろん、果敢に挑戦するこどもたちもいるが、折り図が複雑なのと、使用する紙も限定され、少なくともこどもたちの日常のあそびには定着するのは不可能に近い。

 それに比べて、「奴さん」や「紙飛行機」などは、「具象折り紙」の中でも、比較的簡単で、こどもたちの日常のあそびに適している。これらの、易しい部類の「具象折り紙」は、その簡易さ故に、出来上がりの作品は、模す対象となった本物には似てはいるが、どこか違った形となる。

 だから、それであそぶには、程度の差はあれ、「見立て」が必要となる。「折り鶴」なら、本物の鶴には長い足があり、尾は跳ね上がっていないのに、鶴と見立ててあそぶのだ。しかも、折り上げる形がシンプルなほど、言い換えれば折り方が簡単なほど、この「見立て」には、より柔軟さが求められる。

 「見立て」と言う行為は、物事をある意味で抽象化して、その特徴を掴む行為と考えられる。その意味で、物事の特質や本質をとらえる力を養うには、「見立て」は極めて意義のある活動となるのだ。

 こうした、「見立て」が、こどもたちの諸能力の獲得、なかでも学力の大本(おおもと)を育む上では、大いに役立つのは間違いがないだろう。もちろん、何事も好きになってこそ身に付く、「折り紙」の無理強いでは、「見立て」の力が育つ前に破たんする可能性は大きい。

 本記事は、このブログの過去記事の再掲載です。(2013-04-25)




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最終更新日  2016.06.20 16:55:33コメント(0) | コメントを書く
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