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2022.01.22
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ベン・ケイノービは首尾よくけん引装置を解除してミレニアム・ボロコムが係留されているドックへ急いでいた。

その頃トットさんとマルークたちはドックの影から中をうかがい、無数に行きかう手下たちの動きを目で追い、隙を見つけようと躍起になっていた。

「爺さん、けん引装置をちゃんと解除できたのかな?さもなけりゃ折角ドックを飛び出してもすぐに逆戻りだぜ。」

そう言ってバンは顔を歪ませた。

「大丈夫さ、ベンはジェダイマスターだ。彼に出来ないことはない。」

マルークはベンへの信頼を決して崩さなかった。

「ジェダイマスターか。カッコいい!!俺もジェダイになりたかったんだ。」

トットさんはそう言って夢見る乙女の眼差しになった。

「トットさん。ジェダイって幼い頃に親から引き離されてジェダイテンプルで厳しい修行をしなきゃならないし、大人になっても結婚しちゃいけないんだ。トットさんもうおじさんだし、超美人の奥さんがいるじゃないか。」

ジョンピーが言うと、

「何?そうなのか?かみさんはともかく厳しい修行ってのは困るな。俺やっぱりこのままでいいや。」

「以前ジェダイという人たちがいたと聞いたことがあるが本当だったんだ。」

二人の会話を聞いた、救い出されたばかりのタラはつぶやいた。

「ミディクロンという微生物が血液のなかに住んでおり、その数が多いほどフォースの力が強いと言われていたらしい。」

グーも小学生の時に習った古代宇宙史を思い出した。

それはともかくトットさんたちが、ドックの中を見渡していると突如部下たちが一斉に一つの方向へ移動し始め、ボロコムの周りががら空きになるのが分かった。

この機を逃さずボロコムへ向けてドックに飛び出した。

マルークは走りながら手下たちが移動し始めた方向を見るとドックの向こうの通路に二人の人影が立っていた。

ベン・ケイノービと悪漢ベーダ―だ。

二人はライトセーバーを構えて対峙していた。

「ケイノービ、久しぶりだな。」

ベーダ―は老人に向かって唸った。

「ベーダ―、落ちこぼれのベーダ―。」

悪漢ベーダ―は少年期までジェダイテンプルで修業を受けたことがあり、ベン・ケイノービのパダワンと呼ばれる弟子だったことがあるのだ。

だが生来怠け者で邪悪な精神の持ち主で、ジェダイの厳しい戒律に耐えられずテンプルを飛び出してしまったのだ。

要するに彼はジェダイの落ちこぼれである。

ベーダ―は少し身をよじったものの言い返した。

「やかましい。俺はあの後ある偉大なシスの暗黒卿に拾われダークフォースを身に着けたのだ。お前はもう俺には勝てないぞ。」

ベーダ―は胸を張りライトセーバーを右上に振り上げた。

シスとはダークフォースを操るジェダイに対抗する闇の勢力である。

ベンは横手にライトセーバーを構えて受けの体勢を取った。

ベーダ―が先にベンに打ちかかったが、ベンは難なくはね返した。

「おお、俺が昔観たスター何とかという映画みたいだ。」

トットさんは感動した。

しばらく切り結んで、ベンは再びベーダ―のライトセーバーを受け止めたとき、ドックの途中で立ち尽くすマルークに気づきニヤリと微笑み、何を思ったからライトセーバーを体の前に立てると目をつむった。

ベーダ―はこの奇妙な行動に少し戸惑ったものの、すかさずベンをライトセーバーで切り裂いた。

が・・・・

ベンの体はその瞬間、着ていた服とライトセーバーを残して消えてしまった。

それを見てベンは叫んだ。

「ベーン!!」

その声に気づいた手下たちはマルークの方へ戻って来た。

その時、敬愛するベンの声がマルークの頭の中にこだました。

「マルーク!惑星ゴタゴタのヨーダの元へ急ぐのだ。」






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最終更新日  2022.01.22 16:06:18 コメント(2) | コメントを書く


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