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猛烈な嵐の中をマルーク・ウシウォーカーとトットさんたちは木の葉のように揺れる戦闘機の中で必死に耐えていた。
船体は激しく振動して、これが戦闘機でなければとっくに分解しているのじゃないかと心配になるほどだ。
船は試練を潜り抜けて最後にして最大の衝撃を受けた果てにようやく止まった。
泥だらけになったキャノピーの開ボタンを押すと途端に生臭いすえたような匂いが押し寄せて来た。
外に出てみるとそこは霧に覆われた泥沼の端だった。
そばの岸に降り立った一行はジャングルの中を慎重に進んだ。
妙に静かな木々の間をライトの明かりを頼りに進むと少し開けた場所に出てきた。
「おいマルーク。俺腹減ったんだけどそろそろ飯にしないか?」
食いしん坊のトットさんはトットさんらしい願いを訴えた。
「そうだなここらで食事にするか。」
マルークも同意して早速ショルダーバックから小指の先くらいの小さな携帯保存食をとりだし、袋を強く押すと途端に袋は100倍くらいに膨れ上がり、暖かい食事に変身した。
味も保存食にしては悪くはなかった。
これを作ったシェフは大したもんだ。
皆しばらく黙々と食べていると、突然マルークが背筋を伸ばすと辺りをキョロキョロと見回した。
「妙だ。何か変だ。気配がする。」
首を振り、ライトを構えて振り返ると緑色の肌をした小さな生き物がうずくまっていた。
「おおお、眩しい。明かりを消してくれ。」
その生物はすり切れたぼろ布のようなローブの袖で顔を覆うとブルブル震えた。
「大丈夫何もしない。」
そう言ってマルークはライトの明かりを暗くした。
「この沼に何の用だ?」
その生物は鷹揚に尋ねた。
「俺はマルーク。この星に伝説の勇者を探しに来た。幾多の戦いを生き抜いた伝説の勇者だ。」
マルークが言うとその生物はフンと鼻先でせせら笑い、吐き捨てるように言った。
「戦いで英雄は生まれん。」
彼は小首をかしげると続けた。
「その伝説の英雄に何の用じゃ?」
マルークはイラつきながらつぶやいた。
「修行をしてもらうんだ。」
するとその生物は叫んで言った。
「それならわしにもできる。わしが稽古つけてやる。」
「無理だなお前には。」
遂に堪忍袋の緒が切れて怒鳴った。
「俺はヨーダという勇者を探しているんだ!」
するとその生物はうつむき、首を振ると、誰かに語り掛けるようにつぶやいた。」
「この少年は駄目だ。辛抱が足らん。第一年を取りすぎている。修業は叶わん。」
ムッとしながらマルークはふと気づいて恐る恐る尋ねた。
「も、も、もしかしてあなたが伝説の勇者ヨーダ?」
そのときトットさんがどたどた歩み出てきて言った。
「ヨーダ?お前、レオじゃねえか?」
ヨーダはどぎまぎしなら慌てて答えた。
「ぼ、ぼ、僕ヨーダだようだ。」
「おや?そんな駄洒落を言うところを見るとお前やっぱりレオだろ?」
ヨーダは顔を真っ赤にして噴き出しそうにながらセリフを続けようとした。
「お前、『ニャン騒シャーとミー八犬伝』に志茂玲央役で出ていただろ?」
するととうとうヨーダは白状した。
「もう、トットさんたら~。」
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