サッカー狂

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Jul 5, 2006
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カテゴリ: World Cup


彼は優勝した98年仏大会では、不本意ながらも右SBでのプレーを余儀なくされた。それは、中央にブランとデサイーという世界でもトップレベルのDFが揃っていたからだ。その後、テュラムは代表でもその身体能力をサイドではなく、センターで発揮するようになり、今大会を迎えているが、やはり彼の力強さと柔軟さ、そして戦術理解度の高さは現時点で世界一といっていい、DFの一人だと思うし、ユーべで組んでるカンナバーロとの守備ラインも俺の中では世界一のCBコンビとすら思っている。まぁ、これはパルマ時代にも思ってたけど。

さて、 スポーツナビに彼のインタビュー が載っている。フランス代表のここまでの結果について、驚きの目を向ける人も多いが、その理由はやはりドメネク監督の存在だろう。そして、その監督についてテュラムが面白い回答をしてくれている。


Q,
ドメネク監督はチームの団結に重要な役割を果たしたのですか?


A,
「監督の働きもあるが、まずは選手に考える力があるか、という話だ。監督が何時間もしゃべったところで、選手がしっかりと受けとめなければ何にもならない。いまのフランスは、選手がチームのために利己主義を捨てられるんだ」


先ず、選手に考えて理解する力が無ければ、監督が何をしたって無駄だと言い換えることが出来るという点が興味深い。この言葉はオシムの戦術と良く似ていると思える。オシムは直接こういった談話を残してはいないが、彼の考え方に則せば、選手が考え、理解するからこそ目的の為に何をすべきであるのかを随時判断し、実行に移せるという点に行き着く。

ここで、何故、オシムの名前を出したかというと、オシムのサッカーは走るサッカーという短絡的な論調が多いからである。

何故、走るのか。何処へ走るのか。

それはその状況において、守る為にスペースをすぐに戻って埋めるから必要なのか、それとも攻撃でそこのスペースに味方がいないと打開できない、若しくはそこに入ればシュートチャンスを生み出せるといった、攻守における有効な手段の一つであるという事である。これは、ただやみくもに前後左右走り回ってれば良いというものではない。誰が今ボールを持っていて、その彼のプレーの質をわかり、理解するからこそ、沢山のアイデアが生まれる。アイデアとは、ボールテクニックを駆使して相手を交わすことではなく、何処にどのようにいつ走るのかという動きの質のことである。これこそが考えるサッカーであり、より具体的な行動で示せば走るサッカーとなる。これを理解してもらいたい。

そういう意味では、テュラムが語ったインタビューについては、レ・ブルーは、チームとして良く話し合い、状況判断においての意思統一を攻守において高めているんだろうと理解できる。それは、監督の考えも少なからずあるだろうが、やはり、クラブでも代表でも多くの経験を誇る百戦錬磨の選手たち(GKバルテズ、DFテュラム、DHマケレレ、ビエイラ、OHジダン、FWアンリ)がチームを考えれば、こういった素晴らしい結果につながるという事がわかると思う。

ちなみに、日本代表は、これが全く出来なかったからこそ、あの惨状をみせてしまった事を付け加える。

Q,(上の回答に対して)それはどういうことですか?

A,「僕たちは過去の失敗から学んできた。偉大なチームとは、つまり利己主義を捨てられる選手の集団だ。サッカー選手はみんな我が強いから、難しいことだよ。理解するのは簡単でも、チームに自分を合わせるのは難しいときがある。利己主義を捨てるというのは、“しっかり働いて普段以上の力を出す”ことだ。みんなが利己主義を捨てれば、全員のレベルがそれだけ上がる。いろいろあったけど、今は代表に復帰してよかったと思う。いつも前向きでいられるからね」


テュラムは先の回答に続けてこう語る。理解はある程度の経験さえあれば出来るだろう。ただ、それを実行する事は難しいと付け加えている。利己主義という言葉が出ているが、自らがゴールし、自らの価値を高めたい、名誉であるワールドカップに出たいだけで、体調が悪かったり、怪我明けでコンディション不良なのに無理してでも、試合に出たいなど、惨敗敗退を見せてくれた、日本代表にもかなり見受けられた言葉と言える。本当にチームのことを第一に考えるなら、幾らスタメンであろうともそれを辞退し、チームとしてこうした方が勝てるという考えを示すべきで行動すべきだった。(勿論、本来はそれを監督が見通して、交代など策を持つべき所ではあるが・・・)そういった意味で、日本代表は利己主義に走り、チームとして正常に機能していなかった事を説明できるだろうし、。これは、昨日引退発表したヒデも思っていた事だろう。

1+1=2

簡単に言ってしまえない連携という名の足し算。本当の意味で、足し算にするには、それは仲良しこよしな閉塞感に溢れる連帯感などから生まれるものではない。高い意識の下に詰めて、詰きつめて、話し合ってこそ生まれるものである。意識さえ無ければ、それが改善されるわけも無く、テュラムが言う高いレベルになど到達できる訳も無い。身長は海外に比べれば低く、体格では適わず、スピードもバネも劣るし、技術で相手を翻弄することも出来ない。そんな状況で何をもってして戦うべきだったのか。それを解する事から、先ずは始めなくてはならないし、それがテュラムの言葉であり、オシムの考えに則すると言えるだろう。

これらをまとめて考えると、ドメネクはジーコに近いイメージが漂ってくるし、結果について違うのは選手の大き過ぎるレベル差、そしてチームとして戦う意識の差とその質であると考えられる。ジーコは無策で選手放任主義で選手の意識改善もできず、選手たちもその期待には応えられなかったが、ドメネクは自らの若手中心のサッカーが機能しない点を反省し、その主軸にベテラン選手を据え、選手たちの自主性に大きく助けられているという点が言えるのではないだろうか。まぁ、何だかんだ言いつつも結果を出した監督をもう俺も嫌ってはいないけど(笑)ただ、日本代表の監督には絶対向かない監督である事は間違いない(苦笑)最後に、テュラムは頭脳明晰でも知られているが、そういった知性が言葉のはしばしに詰まっているからこそ、この言葉は重いし、吟味する価値があるだろう。





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Last updated  Jul 6, 2006 02:56:41 AM
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Soccer 狂 @ うぶげのきもち♪さんへ 私も名古屋に頑張って欲しいと思ってます♪…
Soccer 狂 @ King-Yさんへ ありがとうございます♪ こちらこそ来年…
うぶげのきもち♪ @ Re:天皇杯決勝は(12/29) 是非とも、名古屋に頑張ってほしい もち…
King-Y @ Re:ブログを移転します!!(12/31) 私もアメブロにアカウント持っているので…
Soccer 狂 @ SEIRO1956さんへ 本当ですね。頑張ってもらいたいものです♪
SEIRO1956 @ Re:コンサにゴン中山!!!(12/24) ゴン中山の活躍を期待しています。
Soccer 狂 @ キリさんへ ユーベも確かに大変なことになってますね…

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