神忍愛祭DX

神忍愛祭DX

February 28, 2006
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母は言いました。

「ケーキあるから、ご飯食べ終わったら食べてね。」

私は聞きました。

「どんなケーキ?」

「んー。チョコケーキみたい。ほら、黒いでしょ?」

母の指差す先、なにか黒っぽいモノ。クリームはのっていない。飾りつけも全くない。スポンジだけである。

きっとそのスポンジに味付けがしてあるのであろう。なるほどチョコケーキのようだ。

そうして、家族4人そろって食べだしたものの、母と弟はさっさと食べ終わり、実においしそうにケーキを食べ、早々にテーブルを離れた。

残された父と私は、もう半分になった黒いケーキを見つめた。



なんとなくチョコの味がした。

もう一口。

気のせいだった。

むしろケーキのスポンジの味がする。

よくよく見ると、真ん中から少し下くらいにくびれがあった。

不思議に思って上だけを持ってみた。

上だけが持ち上がり、下半分は動かなかった。

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何かはさむための…?

だったら、これ、なんかクリームとかのせて、自分で飾りつけて食べるんじゃ…。

今更ながら思った。

母は、弟は、なぜ何の疑問もなく、コレをペロリとたいらげたのか。



そして、なぜ私は何が悲しくてこんなスポンジをスポンジだけで食べなければならないのか。

そのあと、考えれば考えるほど笑いがこみ上げてきて、しばらくそのスポンジを食べることはできませんでした。

めでたしめでたし。







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Last updated  March 10, 2006 07:58:22 PM
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