☆Z PROJECT

☆Z PROJECT

生活時間管理



A 健康増進のためには、栄養と運動、休養が大切であると言われています。それらを点検するためには、1日24時間の中で、睡眠、食事、運動、趣味・娯楽などが、どのように組み込まれているか、それは適正な時間配分になっているかを、把握することが重要です。適切な生活時間の配分は、精神的・肉体的休養を効率よくとることにつながり、疫病や疲労、ストレスを予防します。それは、健康の維持増進だけでなく、人間らしい豊かな生活を確保するうえでも欠かせない要因です。

Q 生活時間を点検する方法を教えてください。

A 毎日の睡眠、食事、運動やゆとりの時間など、健康と関連の深い事柄が、どのように時間配分されているかを記録することから始めます。記録することによって、自分自身の生活時間に関心を持ち、問題点を明確にして、改善のためのヒントを得ることができます。
 期間は、ほとんどの勤めや学校が週単位で動いているので、最低1週間以上は必要です。
 記録内容は、運動や休養など健康増進に必要な時間の取得状況と生活のリズムがポイントになります。
 記録表は、1時間が5mm。線の長さをmmで測り、5で割れば時間の長さになります。生活時間の規則性を見るには、表を縦割に眺めます。記入した印や線の、横のズレが少ないほど、毎日の生活のリズムが整っているということになります。

Q 生活時間を記録した後、自分のライフスタイルをどういうふうに見直したらよいのでしょうか。

A 生活時間を点検するのは、各自が現在の生活をより豊かにするためのヒントを得ることを目的にしています。
 生活の時間のあり方、つまりライフスタイルと健康の関係については、カリフォルニア大学のブレスロー教授らの調査が有名です。睡眠、朝食、運動、飲酒、喫煙など、いくつかの生活習慣を取り出し、それと健康度との関連性を調べたもので、望ましい生活習慣をよく守っている人ほど健康度は高く、加齢の進行もゆっくりしたものになるという報告がなされています。
 このブレスロー報告や、一般的に健康的な生活習慣とされている事柄をもとに、適正な生活時間配分のあり方を考えてみましょう。

1生活リズム
 健康的な生活の基本になるのは、規則正しい生活時間です。生活時間の記録自体が、生活リズムを把握することに重点を置いています。とはいっても、あまりに拘束感が強く自由がきかない生活というのは、ストレスの原因になります。1週間に1度程度、少し夜更かしして本を読んだり、友達や家族と遊ぶ、あるいは朝寝坊を楽しむのも、息抜きや生活に変化を与える効果があります。

2睡眠
 睡眠は、疲労回復の一番の基本です。人によって個人差がありますが、1日7~8時間というのが、一般的に休養を得るための睡眠時間の目安です。

3就寝・起床
 就寝・起床時間は、生活リズムを構成する最も重要な要素です。また、寝つきや寝起きが悪い、眠りが浅いといった睡眠に関する悩みは、定刻就寝・定刻起床の習慣化で、解消されることが多いようです。

4食事時間
 1日3回定刻の食事は、仕事などに区切りをつけるきっかけになり、生活リズムのよい転換点になります。規則正しく食事をすると間食もなくなり、体重管理にも役立ちます。

5食スタイル
 家族と会話しながらの食事は、ストレスを上手に解消するためにもきわめて有効です。1日1回は、できれば家族全員、少なくとも家族のだれかと一緒に食事をするようにしたいものです。

6運動
 適度の運動は、からだの各機能の鍛練や維持、活性化はもちろん、精神的にもリフレッシュさせることができます。また、運動による適度の疲労は、快い睡眠をもたらすもとになります。

7トイレタイム
 便意があるなしにかかわらず、時間を決めてトイレに行くようにすることは、効果的な便秘対策の一つ。便秘が習慣化しないよう、トイレへの定期便を心掛けましょう。

8自由時間
 生活時間の全てが「しなければならないこと」で埋まってしまっては、肉体のみならず、精神的にも耐えられません。その時の気分で自由に使える時間を持つことは、毎日の生活にとって貴重なことです。

Q 生活時間を見直すことの意義は何ですか。

A 私たちの健康への欲求は、単に病気ではないという域にとどまりません。クオリティ・オブ・ライフといって、毎日の生活をいかに充実させて、自分の生きがいをどうつくり出していくかということに、非常な関心が寄せられています。
 そうした生活の質を向上させる際の出発点になるのが、毎日の生活時間の自己点検とその評価です。
 健康とか幸福といったことの内容が多様化している今、自分の生活の中身を的確に捕らえる視点が必要です。充実した生活をつくり出す創造力や管理能力は、人生の中で、今後ますます重要なファクターになっていくものと思われます。
 以上のような意味で、生活時間を見直すことはとても意義のあることだと言えるのです。

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: