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ゼロッち☆

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April 15, 2006
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カテゴリ: カテゴリ未分類
それはまだ僕が大阪に住んでいた頃、十数年前のお話~!!!


このたこ焼き屋さんは、僕らが銭湯から帰る頃に、いつもいい匂いをただよわせていた。友達と二人「たこ焼き買って帰ろうか」という事になり、このお店に立ち寄った。中ではおっちゃんがあぐらをかいてたこ焼きを焼いていた。

「へいいらっしゃい!兄ちゃんらどこ行ってたんや?」

おっちゃんは、たこ焼きを焼く手を休めることもなく質問をしてきた。ま、いわゆる世間話である。お店が軽自動車なので、油、生地、天かす、タコ、ネギ、しょうが、ソース、青海苔、マヨネーズ、つまよう枝、お皿、輪ゴム、つり銭入れ、全部がおっちゃんの手の届く所にあった。なのでおっちゃんはあぐらをかいたその位置のまま、動かずに何でも出来ちゃうのだ。天井からは、おっちゃんの手が届く位置にラジオがぶら下げてあって、聞こえるような聞こえないような音量で音楽が流れている。

「あ、僕ら銭湯にいってきたところなんです」
「銭湯かぁー、ええなぁ。銭湯はええで~。」
「気持ちいいですよね。温まるし湯冷めしない気がしますよ」

相づちを打っていると、おっちゃんはたこ焼きはクルクルひっくり返しながら続けた。



上半身をよじって後ろの物を取り、天井からつるしてあるビニール袋を一枚取り、おっちゃんの洗練された無駄のない動きは止まらない。

「な?銭湯行ったらおもいっっきし手足をぎゅ―――!!っと伸ばせるやんか~(^▽^)あれが気ん持ちええねん♪」

毎日何時間のお仕事だか知らないが、おっちゃんの仕事はずっとあぐらをかいたままなので「手足が伸ばせる」は、かなり切実な問題のようだった。考えただけでも腰や膝などあちこちが痛くなりそうだ。『おっちゃん、時々車から出て運動しなきゃダメよん☆』そう思いつつ、焼き立てアツアツのたこ焼きを持って踏み切りを渡って学生寮へと帰ったのだった。

今も時々思い出すあのたこ焼き屋のおっちゃん、元気にしてはるやろか…?





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Last updated  April 16, 2006 11:06:34 PM
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