フリーページ

2003年09月24日
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類


さっきテレビでキョンキョンの
顔をみたら、そのことは書かなくちゃと思い立ち今夜は書きます。

京都で大学時代の友達と一日だけ会おうと約束したので
何日も前からはりきっていました。
でも、京都駅に着いてみても、一年ぶりに友達と再会してみても
「ひさしぶり!」のことばは、すぐには浮かびませんでした。
なじみの寺町で、ごく普通に待ち合わせて、
なんにも特別なことはなく思えたから。

行きたかった一乗寺を中心に、恵文社や京大・芸短近くの喫茶や
町並みを歩きました。
恵文社は、学生のときから行きたいと思いつつ、一度も行かなかった
ところのひとつ。どうしてこの距離をこえなかったんだろう?
すごく居心地のいいところでした。変な本も沢山あって。

それから、芸短の近くの喫茶で美味しい冷珈琲をのんで
しばらくゆっくりしていました。心地のいいガムランの音楽。
気に入ってしまってお店のひとにそのCDを見せてもらったんだけれど、
タイトルを忘れてしまった・・。あーバカだ。
たしか「ろうど・・」なんとか。
アジアンな店の雰囲気に合っていてとてもよかった。
独特のたたずまいが気になるのか、通りかかったひとたちがたびたび
店の前に立ち止まっては中に入ろうかと逡巡していました。

その店から京大の辺りまでの住宅街のなかを歩くと、
ある大きな家の庭から、木の枝が伸びて、広くはない路地いっぱいに
ゆるやかな緑のアーチを作っていました。
そんな住みよさそうなところなのに、パトカーが巡回していたり
治安のほうはすこし問題ありげ。でも、もし京都にもどるなら
この辺りに住みたいと思った。すごく。

夕方ちかく京大にもどると、西部講堂では乾いた太鼓の音が
聴こえてきました。腰みのをつけた人たちがなにかの作業をしているようす。
キャンパスは最新の設備にどんどん改築がすすんでいて驚いたけど
吉田寮はあいかわらずのぼろっちさ。なんとなくほっとしました。
夕暮れ、寮の近くを通ると、寮生が夕餉のしたくをはじめる
素朴な音がきこえてきました。

野球部やテニスサークルの練習風景、そこここから聴こえる楽器の音、
生活の音、地味なかっこうの人や奇抜な格好のひと、
いろいろな人が行き交って、昼から夜へとキャンパスが動き出していた。
黄昏時からのざわめくキャンパスや学生街の雰囲気は
ほんとに好きです。その空気のなかにいるだけで
数年という時間がリセットされたような気がして、
すこし頭の中が混乱した。
なんにも変わってない。校舎が変わっても、私たちが変わっても。

それから木屋町のほうにもどって、一杯ひっかけたわけですが
京都はふしぎな町です。
いつきてもすんなりなじめる。なつかしいだけじゃなくて
新しい刺激ももらえるし。
猫並みに物忘れの激しい私は、地元に戻るとその一瞬間のなつかしさ
をわすれてしまうけれど、京都にきてすごしている時間には
ここに「帰ってきた」と感じているんです。
12歳で出会ってから、ずっと恋していた町です。
いつかまた戻りたい。

今回の帰り道、いままで来年こそはとあせってきたけど
急がなくてもいいような気がしてきました。
何年先かには、またここにいるでしょう。きっとね。







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2003年09月25日 12時46分31秒
コメント(2) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

zolazola771

zolazola771

お気に入りブログ

Case_Study ROOM tronikaさん
暮しの雑記帖【第一… savagemonkeyさん
ニューショコラ あでのしんさん
オレゴン・ポートラ… ポートランド記者さん
蹴球歳時記 サイ3963さん

コメント新着

コメントに書き込みはありません。

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: