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久しぶりに佐倉を訪れた。京成佐倉駅前に立つと銀行ATMは三井住友しかなく、ファーストフード店もない。街中にコンビニも氾濫していない。まあ田舎なのであるが、それでもポツンと手芸や陶器の創作ショップがあったりする。美術館もある。それらが皆、徒歩圏内である。サイズが人の身の丈に合っていて居心地のいい街なのである。 この季節、新緑は船橋より濃厚で空気も澄んでいる。この日は塚本美術館に日本刀を見に行ったのだが、無料なのに他に来訪はなし、一人で鑑刀を堪能できた。 他の見どころも多い。日本初の大学病院と言える順天堂、佐倉藩時代の雰囲気を味わえる武家屋敷街、国立佐倉歴史民族博物館、旧堀田邸などもある。みな徒歩圏内である。祭りも盛んだ。10月の佐倉祭りは多数の山車が町内を練り歩く。街の各所には江戸の昔を今に伝える建築物や文化財がさり気なく残る。現代的な開発に取り残された為とも言えるが、地域を育んだ歴史や伝統を重んずる住民の静かな気迫をひしひしと感じ取れる心のオアシスだ。 歩き疲れて美術館のそばのベンチで休んでいると女性に声をかけられた。お蕎麦を食べて帰りたいので美味しい店を教えてくれ、という。みず知らずの人同士が知り合える、美味しい食べ物と出会えそうな、佐倉はそんな街である。
2015.05.17
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14日のサンケイ朝刊コラムでオスプレイ配備に批判的な東京新聞を、サンケイ自ら安全性への懸念を認めつつも、役に立つ所もあるじゃないか、と東京の論調を批判している。自己破綻のロジックだ。もっと許せないのは弱者を切り捨てる御用メディアであることを自身が表明していることだ。オスプレイが導入される地域住民の痛みなどは考えようともしない。権力者発想そのものなのだ。このコラム、視点がユニークなのでいつも読む。時折漂ってくるアナクロ的な異臭も楽しみだ。
2015.05.15
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13日は、「神道とその周辺」の講義で内館牧子さんによる相撲と神道との関連についてのお話しだった。寸前の会場着だったため最後列しか空いていない。声が全くと言っていいほど聴き取れず内容不明。したがって専ら愚念雑考に終始。日本の相撲の形式は独特だ。力士は素裸で土俵に立つ。「正直潔白」であることを神前に示すためだ。締込みには紙垂(しで)を配し邪気を祓う。横綱はさらに注連縄を締め回す。仕切りの時には両手を大きく広げ二拍手し神への敬意を表明する。四股を踏むのは八百万の神々への礼だろう。相撲が神事であることが一連の所作で分かるのだ。日本の様式はすべからく神との対話の形をとることが多いようだ。 講義が終わって代々木の刀剣博物館へ。新作名刀展をやっている。反りを含めた刀身全体のバランス、切先周辺の佇まい、波紋の主張、何といっても鉄の凛とした質感。まったく堪能した。外人客の多いことにも感じ入る、みな視線は熱い。私たちは素晴らしい宝物を先人から頂いている。 「かよちゃんを救う会」の募金額が5千万円を超えましたが、まだ目標には遠く及びません。みんなで支えましょう。
2015.05.14
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私の住む千葉県船橋市の近くに流山市があります。そこで今、重い心臓病と闘う子どもがいます。まだ一歳でとても可愛い女の子です。この子を救う唯一の道は渡米して移植手術を受けることだけだそうです。緊急を要します。募金にご協力下さい。「かよちゃんを救う会」
2015.05.10
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年単位でのブログさぼり。今はのたりのたりの毎日だ、まあ失業者だね。無理してアイデンテティを探せば作家かな? 以前と変わらず続けているのは月一回の雑誌への執筆だ。取材を兼ねてスーパーマーケットやショッピングセンターの見物、これは素直に楽しい、世の中の今が体感できるから。またこの四月からは神道を学びに渋谷の大学へ通っている。この”神道”という言葉が嫌いだ。いやな臭いが付いているよね、歴史の責任だね(ということは人間のせいか)。でも神社巡りはいい気分になる。老若男女問わず手を合わせているよね。あの人たちは、アマテラスとかスサノウとかを拝んでいるわけじゃないという気がする。もっと素朴な祈りなんじゃないのかな。そんな興味からぼちぼちやっています。
2015.05.07
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以下、雑誌への掲載エッセーです。注文してから買うというネット通販の新手法 本や家電品などスペックの明確なもの、知名度のある食品などはネットで物を買うことは今では当たり前だ。しかし靴の販売は試着が不可欠なためネット通販はこれまで難しかった。しかしここでも流通革新が起きつつある。大手のアマゾンや国内ベンチャーのロコンドが送料無料で返品できるサービスを始めているのだ。消費者はサイズや色の違う商品を自宅に複数取り寄せて試着したうえで気に入ったものだけを選んで買うことができる。2011年に事業を始めたロコンド(東京港区)の仕組みを説明しよう。約12万点の品揃えの中から消費者は何点でも自由に注文できる。送料無料で翌日に宅配便で手元に届く。注文主は実際に履いてサイズを確認し、手持ちの服などと合わせることで購入の可否を決める。梱包のなかに着払い返品伝票が入っており30日以内なら返品可能だ。もちろん室外に出ることはできないが、従来のネット通販の難点をほとんど解消できる。課題は事業者の採算である。ロコンドは事業を始めて4年目となり売上は順調に増えて約75億円となるが未だに累積赤字を解消できていない。品揃えのための在庫費用と送料負担が要因だ。まだ事業として成立するか不透明だが、他分野への広がりも期待できるので動向が注目される。マーケティングをしないマツダのクルマづくり クルマが売れない時代にマツダが一人気を吐いている。万人受けのするスタイルや省エネを標榜するメーカーが多いなか、同社はデザインや走りの良さを優先させた逆張り路線を走る。業界4位ながら他社に比べても販売実績も比較的良いようである。マツダの開発責任者の発言を聞いたことがある。2006年にモノづくり革新を始動した直後に円高不況でマツダは赤字転落に陥った。しかし革新するなら今しかないというトップ判断があって進めた。キーワードは、「ぶっ飛んだクルマづくり」。あのクルマに乗ってみたい、万人ではなく3%のユーザーに共感してもらえる突き抜けたオンリーワンデザインを妥協せずに行おう、というものだった。市場調査をしたり統計情報に頼ったりして平均値を求めるようなマーケティングを回避するということでもある。スモールメーカーだからできるニッチ戦略という見方も可能だが、結果的にクルマが売れ販売シェアも高まっている。戦略は当たったといえる。トヨタも北米市場テコ入れのためマツダにOEM供給を受けるという。成熟した消費社会のなかでは、意識してマーケティングの常識を外すという発想が必要となるのかもしれない。日本アクセスの競争差別化MD 食品卸の日本アクセスは地図出版の昭文社が発行する旅ガイドブックシリーズ「ことりっぷ」と連携する新事業を始める。旅ガイド誌に載った観光地の産品を日本アクセスが仕入れスーパーなどに卸すことを目論む。同誌は20〜30代の働く女性をターゲットにした旅ガイドブックで、2008年から刊行し現在は内外の観光地100タイトルをもち累計で1000万部を発行する。雑誌出版の世界で出色のヒットだ。成功の要因は、焦点を手近身軽な「女子旅」、隠れた観光スポット、地元だけが知る美味しい食べ物に当てたことだ。日本アクセスはこの流れを商機と捉えたのである。手始めに小売業向けの商談会である「春季フードコンベンション」で構想を発表した。知床、会津、軽井沢、金沢、京都、高知、長崎、石垣の8つのエリアを選び、地場の名産品をそれぞれ15商品ずつ集めて120商品揃えた。例えば軽井沢エリアからは素材にこだわったブルーベリージャムやくるみバターのほか、地元で人気の専門店の生チーズケーキなど15品目を用意した。京都エリアからは抹茶バームクーヘンやわらび餅、茶葉、ゆばちりめんなど地域色の強い食品を揃えた。小売業の競争差別化の手段にもなり得るこのMDを今後小売業に提案していく計画だ。生乳流通で脱農協の独自販路乳製品は、生乳を生産する搾乳酪農家→中間流通業者→乳業メーカーという形で流通される。もっとも中間流通段階の96%は農協系列の地域ごとの指定団体が集荷と販売を一括で担う仕組みである。個々の農家は生産した生乳を全て農協に委託し、乳業メーカーとの価格交渉には参加できない。出荷量が増えれば流通コストは下がるはずだが、農家の規模に関係なく単位当たりの手取りは変わらない。方や売り先は大手乳業が優先で、充分な生乳が調達できない中小メーカーも多い。流通の歪みはすなわち商機でもある。規模のメリットを発揮できない不満をもつ大規模農家、生乳確保が思うようにならない悩みをもつ中小乳業メーカーをつなぐのがMMJ(ミルクマーケットジャパン、群馬・伊勢崎市)である。同社は全国各地の大規模酪農家から牛乳を買い取り、中小の乳業メーカーに売る。MMJのタンクローリーが酪農家の庭先から生乳を集荷し乳業メーカーに運ばれ飲用牛乳になりまた乳加工品となる。農協を外すことにより「売り手よし、買い手よし」の商法が可能となった。創業から12年経ち契約農家も30戸となった。多くが乳牛100頭前後の大規模農家である。歩みはゆっくりだが着実に成長していると言えよう。
2015.05.07
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