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小学校入学にあたっての、試行錯誤について、続き。
実は、小学校受験も、まだ続行中です。
すでに合格した学校の中には、合格発表がされると
入学前の準備授業、プレ教室がすぐ開始される学校もあります。
ルイも参加します。
幼稚園から帰宅して、すぐお出かけして、小学校へ。
土曜日の開催もあります。
新1年生になるお友達と先生で、今から遊ぶ機会もたくさん持つようです。
こういう取り組みは、とても助かります。
ルイは、小学校へ行くというより「習い事へ行く」感覚みたいです。
行った先で、みんなで運動をしたり。
ネイティブの先生との英会話や歌や踊りで遊んだり。
宝探しゲームで、学校探検をしたり。
来年の4月に同級生となるお友達と、ルイの様子を観察しながら
先生とのやりとり、学校での様子を見ながら
不安材料の検討もできます。
そして、ルイには事前のスモールステップで、自信へつながります。
4月の新学期、すでにお友達になったみんなと、勉強を開始というのは
とても理想的です。
心理士の先生や、お世話になっている発達専門の教授のおすすめ校も加味して
旦那も、独自にルイに合いそうな学校を見学・相談会へ行きました。
ルイの興味の度合い、やる気、元気、安定度をチェックしながら、吟味。
年度末か明けの入試もまだ一校残ってます。
1校受けたら、2校は慣れて、2校受けたら3校も4校も、どんとこい~って感じです
ルイは、私立の校長先生がとても好きだそうです。
どこの校長先生も、ルイの話を一生懸命聞いてくれます。
そして、具体的な相談ができる。
ここが、大きいと思います。
こんな会話がありました。
先生:「ルイちゃんが、小学校に入ったら困りそうなことあるかな?
心配なこととかでもいいから、教えてくれるかな。」
ルイ:「片付けが苦手です。物を忘れたり無くしたりして困りそうです」
先生:「幼稚園では、どうしてますか?」
ルイ:「幼稚園では、たまに忘れ物します。でも先生が貸してくれます。
失くしても、名前を書いてあるので、返ってきます。」
先生:「小学校でも同じように、すべてのお道具には、
名前を絶対書いてもらうようにしているよ。
忘れ物は、忘れ物ボックスが職員室にあるから、そこを探せば見つかると思うよ。」
ルイ:「お目めのトレーニングに行ってる時に、小学校は黒板を見てノートに字をうつすけど、
それが苦手かもって言われています。ゆっくり書いても大丈夫ですか。」
先生:「書き写すのが苦手な時は、聞いた言葉を書くのでもいいよ。
宿題とか持ち物は、どの先生も、小さいひとつの黒板に書いて、教室に置いておきます。
家に帰る前にまとめてノートに書く時間があるし、
書き写すのが大変だったら写真を撮ることもできます。
携帯で写真を撮る許可をしている生徒がいますよ。」
などなど。
ルイが、ひとつひとつ、心配なことを、
聞きなおして下さったり、私に解説を求めたりされて
返事は、ルイに直接わかるようにしてくださる。
私立小学校の多くは、先生の専門が決まっているケースが多く
国語の先生、英語の先生、音楽の先生、など
それぞれの先生の宿題や持ち物は、教室の一角に書いて残されています。
発達障害のあるお子さんも、入学後にわかる事があるみたいで
対応として、慣れている感じがしました。
携帯電話の使用は禁止されていますが
遠方からも通学してくるので、親との連絡取りに必要だから、学外ではOK。
その携帯で、板書が極端に苦手なお子さんは
心理士さんや主治医や、誰でもいいので専門家の一筆があれば
クラスメートに、なぜその子だけ撮影OKなのか根拠をきちんと示したのち、
板書せず写真に撮る、ということも許可されているそうです。
ルイは、見るからに安心してました。
私が安心したのは、常に専科の先生達がそれぞれに
ルイの評価をしてくれる、ということ。
教頭先生や、校長先生や主任の先生が
総括の取りまとめとして参加される、つまり現場に立たれているのも驚きですが
一般の公立小学校と同じ学期ごとの通知表にプラスして
各教科それぞれに、日常の得手不得手の部分を
全部、全教科の先生が度々評価してくれて
独自のレポートを作成し、それを、保護者に提示してくれるということ。
だから、幼稚園から小学校に入ってから、子供の理解・習熟度に差が出ても
それぞれの不得手な部分を補習や、適切な副読本などでカバーしたり
夏や休暇中に、個別相談に乗ってもらえるということ。
教科書が簡単すぎる子には、より高度な副読本と課題を。
教科書が難しすぎる子には、より簡単なわかりやすい副読本と、違うやり方を。
とにかく、教科書以外の、よりわかり易い副読本や取り組みが多いのです。
感覚過敏で参加が難しい時には
その時々で、一緒に対処法を考える。
別室やカウンセリングルームでのクールダウンも、どの生徒でもOK。
うちの地域では、就学前の子供は療育や心理士の指導が受けられますが
小学校に上がると、公的サポートは事実上、卒業です。
主治医の定期的な面談のみ。
学校の先生はそれをご存知で
「学校から依頼して巡回してもらえれば、学校で引き続き、
担当の心理士さんに相談できますよ。」とタネ証しも
今までお世話になった先生に、学校から定期的に様子を見て
アドバイスもらえるように依頼することもできる、という
外部サポートにも、抵抗なく、むしろ取り入れていくという
「餅は餅屋」的な、専門的なことは専門家の手を借りて、という発想が
先生方にあるのが、話がしやすく、嬉しい驚きでした。
そんな指導の仕方があるんだ~、と感心しました。
独自のノウハウを持っているから、
個別対応が当然の前提としてくれているから
沢山の先生の目が、視点が入っているから
普通級だ、支援級だ、とわけなくても、学校全体でおおらかに見てくれる。
最もびっくりなのは、先生方全員のチームワークでしょうか。
見学の時、体験のとき、受験の時、面接の時、あらゆる時に感じたのは
あ・うん、の呼吸での団結力。
どの小学校でも「校長をはじめ、すべての教員が全生徒をすぐ覚えますし
保護者さんも、すぐ覚えられてしまいますよ~」って。
在校生の保護者さんもそうおっしゃってました
(在校生保護者の座談会みたいな機会もいただきました)。
長い先生では、何十年もその小学校でお勤めだそうで
何年も何年も、一緒に仕事していたらこうなるのかなぁ・・・と
職場環境としては、家族的でいいなぁ、と思わせるものがありました。
まあ、おそらく都心部のバリバリ超進学校とかだと
また体質も違うのだと思いますが・・・
あと、発達障害の知識がかなりある、と感じました。
話をした私立小学校の先生方は、先入観よりもまず、
自分達でルイを見て、判断して、提案してくるという主導権を持っておられ
今までの経験から、どう対処できるかを明確に述べてくださる感じです。
なんでしょう、親が育児をする時の「当然の覚悟」というか、責任というか
それに準じるような、生徒を受け入れる時の毅然とした姿勢を感じました。
ルイが、いち早くそれを感じ取ったようです。
笑顔で、「ここの先生大好き」発言が、ぽろぽろ出ます。
仏教系の小学校では、応接室で話している最中に
お庭で5、6名の生徒さんが仏様の像に向かって参仏しているのを見て
「あ、ルイのところと一緒だ」と
校長先生と話がはずんだり。
祈りと、作法と、心の教育、という話をじっくりとルイにもしてくれました。
ルイは、「幼稚園の園長先生も、困っている人に優しくっていつも言ってます」
と元気良く発言してました。
仏教の成道会、涅槃会、花祭りの行事は、幼稚園、小学校共通ですね。
こういう教育が、ルイには必要だし
そういう環境がルイの居場所の、平安でもあるのだなぁ、と。
この先、いろんな困難やアクシデントに遭遇しても
なんとかなりそう・・・という見通しと安心感を得られました。
最後に、予想外の嬉しい情報が。
私立は、遠方からも通学者がいます。
だから、放課後は学校を開放して、夕方6時まで自由に遊べたり
夜7時まで学童保育があったり
学校内で大学・院生と遊ぶ会があったり。
学園内図書館で、お話会があったり。
「保護者は共働き家庭も多いですから。
半数以上の子供が、学校でお友達と沢山遊んで帰りますよ。」とのこと。
どの私立小学校も、「保護者の皆さんの希望でこうなりました」と
保護者の意向が、どんどん学校の体制を変えている様子でした。
持ちつもたれつ、なんでしょうね。私立は経営がありますから。
私と旦那は、小学校は公立が当然だと思って育ちました。
知らないということは、こういうことなのだ、と
今回、つくづく、思い知りました。
正直、驚きが隠せません。旦那は、深く感じ入ってました。
ルイは、私達が知らなかった世界や、知らなかった人の思いを
教育には色んな方法があるし、それを実践しようとする先生たちがいることを
知る機会をくれました。
そのチャンスにむくいるべく、親二人、まだまだ色々頑張りますよ
子どもが、小学校の授業で直面した困難。… 2012.12.06 コメント(4)
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