PR
Keyword Search
Calendar
Comments
Freepage List
来賓代表での祝辞。下記を披露。長女「ま」は、「ママ、長かったよ!」と言った。 「校長先生よりは短いでしょ?!」と私。あ~あ。一晩考えた文章に、我が子は感動すらしない・・・。
~以下~
祝辞
卒業生の皆 さん、 ご卒業おめでとうございます。この晴れやかな場でこうしてお話をさせていただけることを 、 たいへん嬉しく思います。
お家の方に 手を引かれ、 初めて校門をくぐったあ の日 から、6 年 が経とうとしています。
四季折々。うららかな春の日差しの中で、反対に、うだるような暑さの中で、また、足もとの悪い雪道の中、地域の方々に見守られながら、 低学年の子ども達を連れて、 毎日元気に学校に通いましたね。
友達 が たくさん出来たことでしょう 。全く知らなかった 難しい漢字や計算、自然や社会のことを学び、どんどん吸収してきたことでしょう。
運動会、持久走大会は、自己との戦いでもあったのではないでしょうか。
そして文化の香りが漂う 学習発表会では、先生方と一体となって練習し、本番を成功させた時の喜びは、言葉にできないくらいだったのではないでしょうか。
たくさんの語り尽くせないほどの思い出を持って、皆さんは今、旅立とうとしています。
そんな皆さんにどんな言葉を掛けようかと、ここ数日考えておりましたが、最近読み直した一つの物語をご紹介したいと思います。
学校の図書室にもあります、アレキサンドル・デュマの「厳窟王~モンテ・クリスト伯 」から。
南フランスのマルセイユという港町に、エドモンという青年が、航海を終えて帰ってきました。将来の船長を約束され、愛する人との結婚式も間近に控えており、彼の人生は順風満帆かと思われました。しかし、エドモンをねたむ3人の悪党らによって、無実の罪を着せられ、海に浮かぶ小さな島の牢獄に入れられました。
絶望にうちひしがれていた彼は、ある日、隣の独房に人の気配を感じました。彼の運命を変えるきっかけとなった神父との出会いでした。その神父は、自分の持っているありとあらゆる学問・知識をエドモンに伝えます。そして最後に、地中海に浮かぶモンテ・クリストという島に、莫大な財宝~宝が眠っていることを伝え、獄中で死んでいきます。
その後エドモンは脱獄に成功し、モンテ・クリスト島の宝を手に入れ、名前もモンテ・クリスト伯爵と名乗り、パリの社交界に現れます。牢獄にいた期間は実に14年。皆さんが生まれてから生きてきた年月よりも長かったのです。
さて、 彼の 名声は瞬く間に拡がり、人々の信頼を得ます。そして、彼を陥れた悪党らを、神様は許さなかったのでしょうか。彼らは次々と滅んでいきます。
モンテ・クリストが最後にすべきことは、将来のある若い人たちを幸せにすることでした。彼は若者たちに言いました。
「人間の知恵は、次の言葉に要約される。待つこと、そして希望を持つこと」であると。
~ 「 待つこと 」 そして「希望をもつこと」。
これら はごくごく平凡な言葉です。しかし、私などはなかなか実行できません。
勉強や友達との関係に悩んだ時、将来のことで迷っている時、何かにつまずき焦っている時や、こんなに努力しているのになかなかよい結果が出ない、気が気じゃない。希望を持ちたいと思っているけれど不安でたまらない。
これから先、幾度となく そんな場面に直面するでしょう。
そのような時には、このモンテ・クリストの言葉を思い出してみてください。新しい生活に、ゆったりとした気持ちで、希望を持って臨んでください。応援していますよ。
最後になりましたが、本日お子様のご卒業を迎えられました保護者の皆様、誠におめでとうございます。 心よりお慶び申しあげます。お子様が成長を重ねる毎に、ご家族の喜びの数も増えていくよう、お祈りしております。
また、ご来賓の皆様 、地域の皆さまには、学校・保護者のみでは支えきれない 登下校中の 見守りや、数々のふれあい行事を通して子ども達を見守ってくださいました。子を持つ親 として、ここで厚く御礼を申しあげ ますと 共に、今後 と引き続きご支援を賜りますよう、 お願い 申しあげます 。
そして先生方には六年間の長きに わたり 、愛情溢れるご指導をいただき 、保護者に代わって心より感謝申しあげます。 この先も、 巣立っていく 子供 たち の良き相談相手として、 変わらぬ 愛情を持って ご指導をいただきますようお願い致しまして、本日ご卒業 の130 名の門出にあたり 、 お祝いの言葉とさせて いただき ます。
平成 20 年 3 月 22 日 M小学校
PTA
会長
うりの坊太
我が校最強のモンスター2 2008年10月09日 コメント(2)
我が校最強のモンスター1 2008年09月04日 コメント(6)